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ある日、召喚されました。

さて、お話です。

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    私が完了ボタンを押した瞬間、また時間が動き出した。
    それと同時に私は、スキルの隠密を発動させ、少しだけ気配を感じにくくなる様にした。
    つまりは、影の薄い人化したのだ。




    ピコンッ




    ん?何やら私の目の前にまた、半透明のウィンドウが出てきたみたいだな。どれどれ?




─────────────────

    どうやら無事にステータス設定が終わった様だね。これからこの世界は危険だけど、楽しい事もあるから楽しんでね。
    あと、言い忘れていたけど、HPとかは目安だからね?例えHPがまだあったとしても、一瞬で心臓をくり抜かれたりとか、急所に攻撃されたら死ぬからね?気をつけてね?


    PS,向こうの神々にも許可を貰って、お詫びとして君を若返らせておいたからね!それと、こっちこそ信じていてくれてありがとうだって。よかったね!
    あと、君はどっちがいい??下の文字をタップしてね!

    綺麗系,可愛い系

─────────────────




    うん。HPとかについては、分かったからいいけど………。あと、きちんと伝言は伝えてくれたみたいだし、感謝なんだけど………。




    これは、どういう事だ?……………まぁ、いいか。とにかく良い方をタップすればいいんだよね?


    という訳で、私は”綺麗系”の文字をタップした。




    ピコンッ




─────────────────

    分かった!じゃあ、僕が君の容姿を綺麗系にカスタマイズしてあげるね!
    人間、綺麗になりたいとか、そういう感情があるんでしょ?僕に任せておいてね!最高に綺麗系な容姿にしてあげるから!!!
    じゃあ、良い人生を!


    PS,君のステータスって攻撃系のスキルが無いみたいだけど大丈夫なの?
    まぁ、頑張ってね!


                bye,シュラジール

─────────────────




    ……………どういう事!?
    まぁ、落ち着け自分。とにかく、ここで焦ってもどうにもならない。
    よし、まず、ここで言っていることをまとめると………。


    ●この世界は危険もあるが、楽しい事もあるから楽しめ。
    ●若返らせた。
    ●私の容姿を、綺麗系の容姿にカスタマイズした。


    ……………うん。あまり気にしないでおこう!!!
    でも、どんな風になっているのかは把握しておいた方がいいので、私は一緒に持ってきたカバンの中から手鏡を出し、自分の容姿を見た。






    ……………私の結論。
    やり過ぎです!!!何このめっちゃ美人さん!
    でも、凄い!なんか、これが私だって納得している感覚もある。ずっとこの容姿だったんだー、みたいな?感覚がある。
    そう言えば、体型も変わっているな。
    なんか………一言で言って凄く綺麗。すらっとした手足に、形の良い胸とお尻、キュッとしまったウェスト。モチモチのキメ細かい白い肌。
    多分、歳は15歳くらいになっているね。という事は多分、3歳くらい若返ったわ。
    ……………見事です!!!






    なんか、勝手に姿を変えられたことよりも、この完成度からくる称賛の方が勝ってしまっていて怒る気力が出ない………。
    でも、まぁ、向こうは良かれと思ってやってくれたんだ。いい方向に変えてくれたし、良しとして怒らずにいようか………。
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