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Re;ネコ科男子は彼に孕まされたい!⑤
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発情期の無いヒトの女性もそうらしいけど、発情期や生理といった一定の周期が近づくと体は卵を作って精子を待つ。でも、それが常に完璧な周期で回ることはそう無い。ストレス、寝不足、疲労、様々な理由でサイクルは乱れて狂っていく。
おれのような獣人の発情期にもそういった乱れはあって、だから、発情期じゃなくとも予定日付近は危なくて……でも、それを教えたら安全な日でも絶対に生でシてくれなくなるのが分かってるからまだ言ってない。……言わなくても生でシてくれないけど……。
「んっ、ふ、ぁ、……ひなぁ…ん、」
「ん、結良……ちゅ、」
キスしてって口を近付けたら迎え入れるように合わせてくれた。絡んだ舌が気持ちよくて、早く挿れてほしい気持ちが増して、上を向いてる姫奈のソレ目掛けてゆっくりと腰を落とし、
「っ、ダメだっての」
「う゛~~~~……なんでだよぉ……」
失敗した。ぴとっと先っちょがくっついた瞬間に気付いた姫奈に腰を持ち上げられる。なんでだよ。キスは察してくれたくせに!
「まだナカに出す気は無いって」
「まだ……」
『まだ』。何度も繰り返されるその言葉に逸る心臓が跳ね上がった。頭では分かってることだけど、それでも改めて「ああ、姫奈はその気になってくれてるんだ」って理解して喜びと気恥ずかしさが湧いてくる。姫奈はいつだってちゃんと言葉と態度に表してくれてるのに、こうしてさらりと言われると初めて言われたみたいに照れちゃうんだからどうしようもない。……「孕ませて」なんてはしたないことを初めに言いだしたのは他ならぬおれなのに。
「今はいっぱい気持ちよくしてやるからそれで我慢してくれ。な?」
「あ、んぅっ、…はぁ……あぁっ♡」
何時の間に着けたのか姫奈のそれにはちゃっかり新しいゴムが付けられてて、ぬぷ~~~~っと時間をかけて内側に入り込んできた。たったそれだけでイっちゃいそうなくらいに背中が反る。ずっと欲しかった圧迫感が気持ちよくて、直ぐに甘えた嬌声が漏れてしまう。姫奈の首に絡めた腕にきゅっと力を入れて余計にくっついた。ナカに感じる逞しい熱に、抗う術もなく勝手に感度が高まっていくのが分かる。
「動きづらい」って苦情が聞こえた気がするけど、おれのナカを満たしているモノは満更でもなさそうだから離れてなんてやらない。出してくれないヒトの言うことは聞きません!
「んぁう♡ ね、姫奈ぁ……お願いが、んぅっ、あ、るんだ……けど、ぁっ♡」
「お願い?……ナカには」
「ち、がぅうんっ、あ、ぁっやぁ♡♡ それやらぁぅ♡♡♡」
話す片手間にこちゅこちゅ切先でナカを突かれて言葉にならない。甘く何度もイっちゃってピクピクひくひくと内部がびくついているけれど、その震えすら気持ちよくて本当に発情期がやってきた錯覚に陥りそうだ。身体が熱くて、キモチイイが溢れて、もっとして欲しくなる。
「で、お願いって?」
「みゃぅ♡ ……んんっ、はぁ……あのさ、このまま…抱きしめたままシたい……」
「動きづらいんだって。まぁ、いいけど」
呆れた顔を姫奈が見せる。けど、本当には呆れてないって分かる声をしてるから安心しておれはこの身を任せられる。承諾するや否や姫奈は上に乗ってるおれの身体を支え直して、また緩やかな律動をし始める。
こつん、くちゅ、こつん、
緩く、浅く、ナカを突かれてぬるま湯のような快楽が体を満たす。
姫奈の優しさに喘ぐ声が抑えられなかった。
おれのような獣人の発情期にもそういった乱れはあって、だから、発情期じゃなくとも予定日付近は危なくて……でも、それを教えたら安全な日でも絶対に生でシてくれなくなるのが分かってるからまだ言ってない。……言わなくても生でシてくれないけど……。
「んっ、ふ、ぁ、……ひなぁ…ん、」
「ん、結良……ちゅ、」
キスしてって口を近付けたら迎え入れるように合わせてくれた。絡んだ舌が気持ちよくて、早く挿れてほしい気持ちが増して、上を向いてる姫奈のソレ目掛けてゆっくりと腰を落とし、
「っ、ダメだっての」
「う゛~~~~……なんでだよぉ……」
失敗した。ぴとっと先っちょがくっついた瞬間に気付いた姫奈に腰を持ち上げられる。なんでだよ。キスは察してくれたくせに!
「まだナカに出す気は無いって」
「まだ……」
『まだ』。何度も繰り返されるその言葉に逸る心臓が跳ね上がった。頭では分かってることだけど、それでも改めて「ああ、姫奈はその気になってくれてるんだ」って理解して喜びと気恥ずかしさが湧いてくる。姫奈はいつだってちゃんと言葉と態度に表してくれてるのに、こうしてさらりと言われると初めて言われたみたいに照れちゃうんだからどうしようもない。……「孕ませて」なんてはしたないことを初めに言いだしたのは他ならぬおれなのに。
「今はいっぱい気持ちよくしてやるからそれで我慢してくれ。な?」
「あ、んぅっ、…はぁ……あぁっ♡」
何時の間に着けたのか姫奈のそれにはちゃっかり新しいゴムが付けられてて、ぬぷ~~~~っと時間をかけて内側に入り込んできた。たったそれだけでイっちゃいそうなくらいに背中が反る。ずっと欲しかった圧迫感が気持ちよくて、直ぐに甘えた嬌声が漏れてしまう。姫奈の首に絡めた腕にきゅっと力を入れて余計にくっついた。ナカに感じる逞しい熱に、抗う術もなく勝手に感度が高まっていくのが分かる。
「動きづらい」って苦情が聞こえた気がするけど、おれのナカを満たしているモノは満更でもなさそうだから離れてなんてやらない。出してくれないヒトの言うことは聞きません!
「んぁう♡ ね、姫奈ぁ……お願いが、んぅっ、あ、るんだ……けど、ぁっ♡」
「お願い?……ナカには」
「ち、がぅうんっ、あ、ぁっやぁ♡♡ それやらぁぅ♡♡♡」
話す片手間にこちゅこちゅ切先でナカを突かれて言葉にならない。甘く何度もイっちゃってピクピクひくひくと内部がびくついているけれど、その震えすら気持ちよくて本当に発情期がやってきた錯覚に陥りそうだ。身体が熱くて、キモチイイが溢れて、もっとして欲しくなる。
「で、お願いって?」
「みゃぅ♡ ……んんっ、はぁ……あのさ、このまま…抱きしめたままシたい……」
「動きづらいんだって。まぁ、いいけど」
呆れた顔を姫奈が見せる。けど、本当には呆れてないって分かる声をしてるから安心しておれはこの身を任せられる。承諾するや否や姫奈は上に乗ってるおれの身体を支え直して、また緩やかな律動をし始める。
こつん、くちゅ、こつん、
緩く、浅く、ナカを突かれてぬるま湯のような快楽が体を満たす。
姫奈の優しさに喘ぐ声が抑えられなかった。
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