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第二章
第4話 マカの村
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私は山を下っていき、ふもとの先に出ると案内板を発見した。
それによるとここから近くにマカという村があることが分かった。私は一度そちらで黒い竜の話が聞けたらと思いマカを目指す事にした。
ほどなくしてマカの村がみえてくると村の周りは頑丈な壁で覆われており、村の正面には入口と見られる所に詰め所が備わっていた。
「こんにちは。あのマカに入りたいのですが」
「旅の方かな?」
小太りの男性が受付の窓口から顔を出し私に言った。
「はい、まぁそんなところです」
本来なら旅人のはずだったのだが、今は誘拐された身というかなんだか。
「じゃー手続きするから名前を教えてもらえる?」
受付の人は書類とペンをもって私に次々と質問を投げかけてゆく。
「アサといいます」
「アサさんね、どこからきたの?」
「エルモ村です」
すると聞き慣れなかったのか受付の人は頭を傾げ難しい顔をした。
「んーあまり聞かない村だな」
「バルセルラの統治地区です」
流石にバルセルラの名前は知られており、受付の人もピンっときた様子で言った。
「バルセルラ!?これまた遠くからきたもんだね」
「まぁ旅人ですから、外部からくる人にはいつも検問してるんですか?」
「そうか君は知らないと思うけど、この村マカは今サリサと紛争中だからね。
外部からの立ち入りには今うるさいんだよ。スパイなんかに入られたらたまったもんじゃないからね。まぁアサさんは違うだろうけど」
「あははは、そうですね」
「持ち物検査するから私物をここに出して貰える?」
「私物今ないんですよね」
「なんだい一文無しかよ。ここまでの道中何できたの?」
「竜に乗って空を、荷物はその途中忘れてきてしまったというか」
勢いあまって言ってから、自分がまずいことを口走ったのに気付いた。急いで口を手で塞いだが、時既に遅し受付の人は私を疑いの目で見つめ、早急に通信機で誰かとコソコソと通話し、直ぐ様槍をもった黒い軍服をきた警備兵がぞろぞろとやってきた。
私は縄で腕を縛られ5人の警備兵に連行されてしまった。
「ちょっと待って下さい、私サリサの者じゃありませんよ」
必死で弁明したが聞き入れてもらえず、藁でできた家のような場所に案内され、中に入ると上から被せただけのような簡易な牢屋に入られてしまった。
牢には私達だけしかおらず、牢の綺麗な格子をみると、私がこの牢にはじめて入った人なのだろう。
数分牢の中で待っていると客人が訪ねてきた。
「こちらです村長」
さっき見た警備兵の一人が村長を連れてやってきたのだ。
「はじめましてアサさん村長のルードと申します」
村長は口と顎に立派に伸びた白い髭を生やし、いかにも村長いえる風貌だ。服は緑の民族衣装を着ている。
「あの私サリサの者じゃないんです。ここから出して下さい」
「門番に聞いた所、君は竜に乗ってここまで来たそうじゃないか」
「竜には乗ってきましたが、サリサの竜とは関係ありません。私が乗ってきたのは白い竜ですから」
その言葉に村長さんは納得したような表情を浮かべ、私に言った。
「なるほど白い竜なら今朝私達も目撃した。サリサから攻撃を受けていたな」
「だからサリサの人間じゃないって何度も」
「良かろう、ミコット彼女を牢から出してあげなさい」
村長は私を信用したようで、ミコットと呼ばれる頭がツルツルで、口元に左右に上に傾いた髭を生やした警備兵に私に解放するように言った。
「いいんですか村長、私は竜を従えてる奴は信用できませんよ。仮にサルサの者じゃなくてもね」
ミコットさんは村長に食い下がり私の釈放に反対した。
それには私も黙ってる訳にはいかず声をあげた。
「あの竜を従えるなんて私、そんな大層な人間じゃありませんよ。むしろ脅されてここまでやってきたんです」
「脅されたとは?詳しく聞かせてくれるかな」
村長が私に事情を聞いた。
「黒い竜が現れてその力を悪用してると白い竜に、この事件を解決するよう頼まれたのです」
「なるほど。ミコット何をしてる早く彼女を解放してあげなさい」
「はい分かりました」
ミコットさんは嫌嫌ながら牢の鍵を開けてくれた。
「サルサと問題を抱えてるそうですが、話を聞かせてもらってもいいですか?」
私は村長の前に歩み寄りサリサとの関係を聞いた。
「やつらは最近この土地にやってきたよそ者なんだ。
それで我々が友好関係を築いていたレムル村を突然襲撃し、その村を奪いとってしまったのだよ」
「レムル村のみなさんは?」
「みんな奴らに殺されてしまったよ」
「そんな……」
私は竜が人を殺すことにショックを受け言葉を失ってしまった。
「全ては黒竜のせいだ。サリサに黒竜がいるせいで私達も不用意に攻められんでいるのだ」
「村長本当にこの女の話を安々信じていいんですか?俺はすぐには信用できませんね」
ミコットさんはまだ私を疑っているようでしつこく村長さんに言った。
すると外が騒がしくなり一人の警備兵が顔を出し村長に報告した。
「村長また竜が現れたようです」
「なんだとまただというのか」
「ちょっと見せてもらっていいですか」
私は前のめりになり警備兵の男性に言った。
警備兵がぽかんとした顔をしていると村長が「案内してやれ」と許可してくれた。
「分かりました。こちらについてきて下さい」
ミコットさんもついてきて、私は警備兵に案内され、高台の見張り台につくて双眼鏡を貸してもらい上空を見てみると、そこにはリップとおもしき竜の姿がみえた。
「きっとリップとジョセだわ」
「黒龍も現れました」
隣の警備兵が叫んでいい、双眼鏡を左右に揺らすとアザエルさんと変わらない大きさの黒い竜を見つけ、凄い勢いでリップに迫っていっていた。
そして黒い竜はそのままリップに覆いかぶさり、そのまま二人をさらってサリサに戻っていってしまった。
「なんだと敵同士とでもいうのか」
双眼鏡で見たミコットさんが驚いた様子で言い、黒竜の迫力に圧倒されていたが、私はもう竜の姿は見慣れているから恐怖を感じる事はなかった。
「私、助けにいかなきゃ」
私は急いで見張り台を下りてゆく。
「助けにって誰をだ?」
ミコットさんが下にさがってゆく私をみて言った。
「あの竜私の友達なんです」
そのまま、村を出ようとする私にミコットさんは跡を追った。
ミコットさんが息を切らし諦めようとした時に「ついていってやれ」っと村長がミコットさんの肩をぽんっと叩いた。
「なんで俺が」
またしてもミコットさんはなんで村長がそんなことを言うのか分からなかったが、すぐにその理由を村長は打ち明けた。
「我々に竜の味方がつけば、黒龍にも対抗できるかもしれん」
「わかりました」
その言葉には賛同できたようでミコットさんは私の跡を追った。
それによるとここから近くにマカという村があることが分かった。私は一度そちらで黒い竜の話が聞けたらと思いマカを目指す事にした。
ほどなくしてマカの村がみえてくると村の周りは頑丈な壁で覆われており、村の正面には入口と見られる所に詰め所が備わっていた。
「こんにちは。あのマカに入りたいのですが」
「旅の方かな?」
小太りの男性が受付の窓口から顔を出し私に言った。
「はい、まぁそんなところです」
本来なら旅人のはずだったのだが、今は誘拐された身というかなんだか。
「じゃー手続きするから名前を教えてもらえる?」
受付の人は書類とペンをもって私に次々と質問を投げかけてゆく。
「アサといいます」
「アサさんね、どこからきたの?」
「エルモ村です」
すると聞き慣れなかったのか受付の人は頭を傾げ難しい顔をした。
「んーあまり聞かない村だな」
「バルセルラの統治地区です」
流石にバルセルラの名前は知られており、受付の人もピンっときた様子で言った。
「バルセルラ!?これまた遠くからきたもんだね」
「まぁ旅人ですから、外部からくる人にはいつも検問してるんですか?」
「そうか君は知らないと思うけど、この村マカは今サリサと紛争中だからね。
外部からの立ち入りには今うるさいんだよ。スパイなんかに入られたらたまったもんじゃないからね。まぁアサさんは違うだろうけど」
「あははは、そうですね」
「持ち物検査するから私物をここに出して貰える?」
「私物今ないんですよね」
「なんだい一文無しかよ。ここまでの道中何できたの?」
「竜に乗って空を、荷物はその途中忘れてきてしまったというか」
勢いあまって言ってから、自分がまずいことを口走ったのに気付いた。急いで口を手で塞いだが、時既に遅し受付の人は私を疑いの目で見つめ、早急に通信機で誰かとコソコソと通話し、直ぐ様槍をもった黒い軍服をきた警備兵がぞろぞろとやってきた。
私は縄で腕を縛られ5人の警備兵に連行されてしまった。
「ちょっと待って下さい、私サリサの者じゃありませんよ」
必死で弁明したが聞き入れてもらえず、藁でできた家のような場所に案内され、中に入ると上から被せただけのような簡易な牢屋に入られてしまった。
牢には私達だけしかおらず、牢の綺麗な格子をみると、私がこの牢にはじめて入った人なのだろう。
数分牢の中で待っていると客人が訪ねてきた。
「こちらです村長」
さっき見た警備兵の一人が村長を連れてやってきたのだ。
「はじめましてアサさん村長のルードと申します」
村長は口と顎に立派に伸びた白い髭を生やし、いかにも村長いえる風貌だ。服は緑の民族衣装を着ている。
「あの私サリサの者じゃないんです。ここから出して下さい」
「門番に聞いた所、君は竜に乗ってここまで来たそうじゃないか」
「竜には乗ってきましたが、サリサの竜とは関係ありません。私が乗ってきたのは白い竜ですから」
その言葉に村長さんは納得したような表情を浮かべ、私に言った。
「なるほど白い竜なら今朝私達も目撃した。サリサから攻撃を受けていたな」
「だからサリサの人間じゃないって何度も」
「良かろう、ミコット彼女を牢から出してあげなさい」
村長は私を信用したようで、ミコットと呼ばれる頭がツルツルで、口元に左右に上に傾いた髭を生やした警備兵に私に解放するように言った。
「いいんですか村長、私は竜を従えてる奴は信用できませんよ。仮にサルサの者じゃなくてもね」
ミコットさんは村長に食い下がり私の釈放に反対した。
それには私も黙ってる訳にはいかず声をあげた。
「あの竜を従えるなんて私、そんな大層な人間じゃありませんよ。むしろ脅されてここまでやってきたんです」
「脅されたとは?詳しく聞かせてくれるかな」
村長が私に事情を聞いた。
「黒い竜が現れてその力を悪用してると白い竜に、この事件を解決するよう頼まれたのです」
「なるほど。ミコット何をしてる早く彼女を解放してあげなさい」
「はい分かりました」
ミコットさんは嫌嫌ながら牢の鍵を開けてくれた。
「サルサと問題を抱えてるそうですが、話を聞かせてもらってもいいですか?」
私は村長の前に歩み寄りサリサとの関係を聞いた。
「やつらは最近この土地にやってきたよそ者なんだ。
それで我々が友好関係を築いていたレムル村を突然襲撃し、その村を奪いとってしまったのだよ」
「レムル村のみなさんは?」
「みんな奴らに殺されてしまったよ」
「そんな……」
私は竜が人を殺すことにショックを受け言葉を失ってしまった。
「全ては黒竜のせいだ。サリサに黒竜がいるせいで私達も不用意に攻められんでいるのだ」
「村長本当にこの女の話を安々信じていいんですか?俺はすぐには信用できませんね」
ミコットさんはまだ私を疑っているようでしつこく村長さんに言った。
すると外が騒がしくなり一人の警備兵が顔を出し村長に報告した。
「村長また竜が現れたようです」
「なんだとまただというのか」
「ちょっと見せてもらっていいですか」
私は前のめりになり警備兵の男性に言った。
警備兵がぽかんとした顔をしていると村長が「案内してやれ」と許可してくれた。
「分かりました。こちらについてきて下さい」
ミコットさんもついてきて、私は警備兵に案内され、高台の見張り台につくて双眼鏡を貸してもらい上空を見てみると、そこにはリップとおもしき竜の姿がみえた。
「きっとリップとジョセだわ」
「黒龍も現れました」
隣の警備兵が叫んでいい、双眼鏡を左右に揺らすとアザエルさんと変わらない大きさの黒い竜を見つけ、凄い勢いでリップに迫っていっていた。
そして黒い竜はそのままリップに覆いかぶさり、そのまま二人をさらってサリサに戻っていってしまった。
「なんだと敵同士とでもいうのか」
双眼鏡で見たミコットさんが驚いた様子で言い、黒竜の迫力に圧倒されていたが、私はもう竜の姿は見慣れているから恐怖を感じる事はなかった。
「私、助けにいかなきゃ」
私は急いで見張り台を下りてゆく。
「助けにって誰をだ?」
ミコットさんが下にさがってゆく私をみて言った。
「あの竜私の友達なんです」
そのまま、村を出ようとする私にミコットさんは跡を追った。
ミコットさんが息を切らし諦めようとした時に「ついていってやれ」っと村長がミコットさんの肩をぽんっと叩いた。
「なんで俺が」
またしてもミコットさんはなんで村長がそんなことを言うのか分からなかったが、すぐにその理由を村長は打ち明けた。
「我々に竜の味方がつけば、黒龍にも対抗できるかもしれん」
「わかりました」
その言葉には賛同できたようでミコットさんは私の跡を追った。
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