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第一章 後編
第49話 諦めない心
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リンドセル号は竜達の攻撃により、ものの5分でその制御を失い、火の手をさらに加速させ墜落していく。
リィズさんは火の粉が舞う艦から私達を遠ざけ、安全な場所へと退避させた。次第に遠ざかるリンドセル号を背に、私は助けられたかもしれなれないリンドセル号乗組員のことを想い、沈みゆく艦を只々じっと見つめることしか出来ない自分を歯痒く思うのであった。
「あのリンドセル号がこんなにいとも簡単にやられるなんて」
カイトが信じられない様子でぼそりとこぼした。
カイトが驚くのも無理もなかった。リンドセル号はバルセルラの天才科学者達の技術を集結させ開発が進められた最新鋭の軍事戦艦だったのだから。攻撃力もさることながら、特にその装甲の固さには開発者が鉄壁の鎧と自負するほど力を入れ開発された。しかしその装甲板も今や竜達によって見る影もなく無惨に破壊されている。
そして次の瞬間リンドセル号は中央から裂け目をつくり、私達の目の前で爆散し墜落していった。
私はその瞬間リンドセル号から目を背け、リィズさんの体に顔を押し付け目を閉じ、耳を塞いだ。
もう何も見たくない、何も聞きたくない、何も感じたくない。
もう泣けるだけの涙も私には残されていなかった。のしかかるのは絶望だけ、涙を流せたのなら私の心はこんなには苦しくはなかっただろう。
全てを遮った暗闇の中で後悔の念が私を責め立てる。
私にはルヴィーさんを止めることは出来なかった。私は自分の無力さを痛いほど思い知らされ、竜の聖域での竜王様の言葉が脳裏を過ぎった「無力であろう」
竜王様の言った通り私は無力で、あってはならない最悪な結果招いてしまった。
「私には誰も救うことが出来ないんだわ、きっと」
私は弱々しい声でそう言った。
「アサ……」
「くあ」
そんな私にカイト、リップはどんな言葉を私にかければいいかわからずに戸惑った。
二人が私に同情する中、リィズさんだけはカイトとリップとは違った反応を私に見せた。
「アサお前がこんな時に弱音を吐くとは私を失望させんでくれ」
私はリィズさんの言葉に我に返り閉じた瞳をゆっくり開いた。
「現実に目を向けてみろ、これで竜王様の気が済むと思っているのか」
私は竜達に目をやると、竜達はリンドセル号を落とすとみな一斉に私たちを通り過ぎどこかへ飛びさってしまった。
それを見た私はルヴィーさんがバルセルラを竜達に襲わせようとしていた事を思い出した。そしてその事をリィズさんにきいた。
「竜達はバルセルラに?」
「おそらくな。アサお前にはまだ救うべき人達がいるはずだ」
「そうですね、心を強く保たなくちゃ」
私はそういい右手を胸にそえ、目を閉じ深く一呼吸して心を落ち着かせた。
雑念が消え、一筋の光が進むべき道を照らしだした。そして両の手で頬を叩き力強く目を見開いた。
「リィズさん竜達を追ってください」
「了解した。それでこそ私の知るアサだ」
翼を大きく羽ばたかせるとリィズさんは不意に痛がるように顔を歪ませ体勢を崩した。
私達はリィズさんを掴む手を強めた。
しかしリィズさんはすぐにバランスを立て直し何事もなかったような顔をした。
「リィズさん大丈夫ですか?」
そうきくとリィズさんは顔色一つかえずに「なんでもない」と言い張ったが、リィズさんの足元に目を向けると血が滴り落ちている事に気付いた。それは機関銃によるものに違いなかった。
「リィズさんその傷?」
私がそうきくとリィズさんは言葉を溜めてから私にそっと言った。
「無理をせねばなるまい」
それを聞き私はスカートの丈を破りリィズさんの傷ついた足に包帯代わりに巻き付けた。
「もう少しだけ耐えて下さい」
「アサありがとう。よく捕まっておき」
リィズさんは顔を微笑ませ、力強く翼を羽ばたかせた。
「はい。カイトしっかり捕まって速度が上がるわよ」
「アサ、バルセルラに戻るのか?」
「ええ、竜達を止めなきゃ。今度こそ皆を守ってみせる。リップ深くリュックお入り飛ばされるわよ」
「クー」
リップ顔を引っ込め、私はリュックのカバー締めた。
リィズさんが全速力で竜達を追っていく、私とカイトは姿勢を低くし出来るだけ風の抵抗を受けないように必死にリィズさんにしがみついた。
竜の群れに追いつくと私は声を大にして叫んだ。
「どうか気持ちをお静め下さい、人間と争ってはいけません。止まってください」
しかし竜達は足を止める事はなく私に目をくれることさえしなかった。それでも私は諦めずに懸命に声を掛け続けた。
「私の言葉に耳を傾けて下さい」
するとリィズさんが私に言った。
「アサ無駄だ。彼等は軍人と同じ、竜王様の命令でしか動かない」
「それでも止めないと彼らも心ある竜です」
私が諦めずに声をかけ続けるとリップもリュックから顔を出し私と一緒に竜達に訴えかけた。
「クーっクーっ」
するとカイトも人の言葉ではあるが竜達に説得をはじめた。
リィズさんはそれをみてやれやれと思いながらも、私達に力を貸してくれた。
リィズさんの叫びは私達の比ではなく、3人を合わせた声より遥かに大きかった。
「お前たちこの任は竜王様より私が任されたことだ。お前らはすぐに引き返せ」
さすがの竜達もリィズさんの言葉を無視することはなく、先頭を飛んでいたリーダー格と思わしき、黒紫の竜がリィズさんの前に現れた。
体つきは他の竜よりでかくリィズさんと同格のサイズだ。
「リィズお前竜の分際で人間の味方をするつもりか、我々の邪魔をするな。指揮権は既に私に移っている」
そう吐き捨てその竜はまた竜達の先頭にたち先導していった。
「よりによってガルムとはな」
「知り合いですか」
「あー私の事を敵視している奴だ、アサ平和的解決は望めんかもしれん」
「そうですか、なら竜達より先にバルセルラを目指しましょう」
「分かった」
その頃竜の聖域では竜達の大半が出払ったことで静まっていた。
竜王様が玉座に座っていると背後から不気味に伸びる影が足音とともに近付いてきた。
「お前かこの事件の発端者は」
竜王様が振り返るとそこには白銀の羽に青い瞳を持つ大きな竜が一人立ち尽くしていた。
「はい」
「ルヴィー」
そう竜王様の目の前にいる白い竜こそがルヴィーさんの真の正体だったのだ。ルヴィーさんの目的はただ一つ、本来の竜の姿に戻ること。
それには竜王様にかけられた封印を解く必要があった。ルヴィーさんははじめから竜王様を殺せないことは百も承知だった。しかし竜王様とはいえ頭を撃ち抜けば一時的に意識は飛び、封印の効力も弱まる。ルヴィーさんはそのスキを見事つき、竜の姿を取り戻した。
「久々にお目にかかります竜王様。でもこれには竜王様にも原因はございますよ。私を下界におくるからです」
「送られた理由を自分の胸に手をあて、考えるんだな。今回の貴様の罪は大きいぞ」
「また私を下界に送り返しますか?」
ルヴィーさんが不敵に笑いながら言った。
「私は同じ過ちを犯すほど愚かではない」
「それを聞いて安心しましましたよ」
「所でルヴィー貴様はそこでじっとしてるつもりか。また私の元で働きたいというのであればバルセルラの襲撃に向かってもいいんだぞ」
「遠慮しときます。これ以上私がでても騒ぎを大きくするだけしょうから」
「わかっとるじゃないか」
竜王様はついルヴィーさんの言葉に笑顔がこぼれた。
「ここで見守ることにします。少し気になるんですよ彼女の行く末が」
「彼女だと?」
竜王様が語気を強めルヴィーさんを睨みつけた。
しかしルヴィーさんは竜王様から視線を外し空を眺め、上空に映る竜達の映像の中にアサ達を見つける。
「彼女はまだ諦めてないようですから」
「お前もリィズと同じく人間に感化されたようだな。だが奴には止められん。人間は人間、所詮は無力なのだ」
「私は彼女が諦めさえしなければ彼女に賭けますよ」
「そいつは見物だな」
竜王様は余裕の表情でルヴィーさんに皮肉を言った。
リィズさんは火の粉が舞う艦から私達を遠ざけ、安全な場所へと退避させた。次第に遠ざかるリンドセル号を背に、私は助けられたかもしれなれないリンドセル号乗組員のことを想い、沈みゆく艦を只々じっと見つめることしか出来ない自分を歯痒く思うのであった。
「あのリンドセル号がこんなにいとも簡単にやられるなんて」
カイトが信じられない様子でぼそりとこぼした。
カイトが驚くのも無理もなかった。リンドセル号はバルセルラの天才科学者達の技術を集結させ開発が進められた最新鋭の軍事戦艦だったのだから。攻撃力もさることながら、特にその装甲の固さには開発者が鉄壁の鎧と自負するほど力を入れ開発された。しかしその装甲板も今や竜達によって見る影もなく無惨に破壊されている。
そして次の瞬間リンドセル号は中央から裂け目をつくり、私達の目の前で爆散し墜落していった。
私はその瞬間リンドセル号から目を背け、リィズさんの体に顔を押し付け目を閉じ、耳を塞いだ。
もう何も見たくない、何も聞きたくない、何も感じたくない。
もう泣けるだけの涙も私には残されていなかった。のしかかるのは絶望だけ、涙を流せたのなら私の心はこんなには苦しくはなかっただろう。
全てを遮った暗闇の中で後悔の念が私を責め立てる。
私にはルヴィーさんを止めることは出来なかった。私は自分の無力さを痛いほど思い知らされ、竜の聖域での竜王様の言葉が脳裏を過ぎった「無力であろう」
竜王様の言った通り私は無力で、あってはならない最悪な結果招いてしまった。
「私には誰も救うことが出来ないんだわ、きっと」
私は弱々しい声でそう言った。
「アサ……」
「くあ」
そんな私にカイト、リップはどんな言葉を私にかければいいかわからずに戸惑った。
二人が私に同情する中、リィズさんだけはカイトとリップとは違った反応を私に見せた。
「アサお前がこんな時に弱音を吐くとは私を失望させんでくれ」
私はリィズさんの言葉に我に返り閉じた瞳をゆっくり開いた。
「現実に目を向けてみろ、これで竜王様の気が済むと思っているのか」
私は竜達に目をやると、竜達はリンドセル号を落とすとみな一斉に私たちを通り過ぎどこかへ飛びさってしまった。
それを見た私はルヴィーさんがバルセルラを竜達に襲わせようとしていた事を思い出した。そしてその事をリィズさんにきいた。
「竜達はバルセルラに?」
「おそらくな。アサお前にはまだ救うべき人達がいるはずだ」
「そうですね、心を強く保たなくちゃ」
私はそういい右手を胸にそえ、目を閉じ深く一呼吸して心を落ち着かせた。
雑念が消え、一筋の光が進むべき道を照らしだした。そして両の手で頬を叩き力強く目を見開いた。
「リィズさん竜達を追ってください」
「了解した。それでこそ私の知るアサだ」
翼を大きく羽ばたかせるとリィズさんは不意に痛がるように顔を歪ませ体勢を崩した。
私達はリィズさんを掴む手を強めた。
しかしリィズさんはすぐにバランスを立て直し何事もなかったような顔をした。
「リィズさん大丈夫ですか?」
そうきくとリィズさんは顔色一つかえずに「なんでもない」と言い張ったが、リィズさんの足元に目を向けると血が滴り落ちている事に気付いた。それは機関銃によるものに違いなかった。
「リィズさんその傷?」
私がそうきくとリィズさんは言葉を溜めてから私にそっと言った。
「無理をせねばなるまい」
それを聞き私はスカートの丈を破りリィズさんの傷ついた足に包帯代わりに巻き付けた。
「もう少しだけ耐えて下さい」
「アサありがとう。よく捕まっておき」
リィズさんは顔を微笑ませ、力強く翼を羽ばたかせた。
「はい。カイトしっかり捕まって速度が上がるわよ」
「アサ、バルセルラに戻るのか?」
「ええ、竜達を止めなきゃ。今度こそ皆を守ってみせる。リップ深くリュックお入り飛ばされるわよ」
「クー」
リップ顔を引っ込め、私はリュックのカバー締めた。
リィズさんが全速力で竜達を追っていく、私とカイトは姿勢を低くし出来るだけ風の抵抗を受けないように必死にリィズさんにしがみついた。
竜の群れに追いつくと私は声を大にして叫んだ。
「どうか気持ちをお静め下さい、人間と争ってはいけません。止まってください」
しかし竜達は足を止める事はなく私に目をくれることさえしなかった。それでも私は諦めずに懸命に声を掛け続けた。
「私の言葉に耳を傾けて下さい」
するとリィズさんが私に言った。
「アサ無駄だ。彼等は軍人と同じ、竜王様の命令でしか動かない」
「それでも止めないと彼らも心ある竜です」
私が諦めずに声をかけ続けるとリップもリュックから顔を出し私と一緒に竜達に訴えかけた。
「クーっクーっ」
するとカイトも人の言葉ではあるが竜達に説得をはじめた。
リィズさんはそれをみてやれやれと思いながらも、私達に力を貸してくれた。
リィズさんの叫びは私達の比ではなく、3人を合わせた声より遥かに大きかった。
「お前たちこの任は竜王様より私が任されたことだ。お前らはすぐに引き返せ」
さすがの竜達もリィズさんの言葉を無視することはなく、先頭を飛んでいたリーダー格と思わしき、黒紫の竜がリィズさんの前に現れた。
体つきは他の竜よりでかくリィズさんと同格のサイズだ。
「リィズお前竜の分際で人間の味方をするつもりか、我々の邪魔をするな。指揮権は既に私に移っている」
そう吐き捨てその竜はまた竜達の先頭にたち先導していった。
「よりによってガルムとはな」
「知り合いですか」
「あー私の事を敵視している奴だ、アサ平和的解決は望めんかもしれん」
「そうですか、なら竜達より先にバルセルラを目指しましょう」
「分かった」
その頃竜の聖域では竜達の大半が出払ったことで静まっていた。
竜王様が玉座に座っていると背後から不気味に伸びる影が足音とともに近付いてきた。
「お前かこの事件の発端者は」
竜王様が振り返るとそこには白銀の羽に青い瞳を持つ大きな竜が一人立ち尽くしていた。
「はい」
「ルヴィー」
そう竜王様の目の前にいる白い竜こそがルヴィーさんの真の正体だったのだ。ルヴィーさんの目的はただ一つ、本来の竜の姿に戻ること。
それには竜王様にかけられた封印を解く必要があった。ルヴィーさんははじめから竜王様を殺せないことは百も承知だった。しかし竜王様とはいえ頭を撃ち抜けば一時的に意識は飛び、封印の効力も弱まる。ルヴィーさんはそのスキを見事つき、竜の姿を取り戻した。
「久々にお目にかかります竜王様。でもこれには竜王様にも原因はございますよ。私を下界におくるからです」
「送られた理由を自分の胸に手をあて、考えるんだな。今回の貴様の罪は大きいぞ」
「また私を下界に送り返しますか?」
ルヴィーさんが不敵に笑いながら言った。
「私は同じ過ちを犯すほど愚かではない」
「それを聞いて安心しましましたよ」
「所でルヴィー貴様はそこでじっとしてるつもりか。また私の元で働きたいというのであればバルセルラの襲撃に向かってもいいんだぞ」
「遠慮しときます。これ以上私がでても騒ぎを大きくするだけしょうから」
「わかっとるじゃないか」
竜王様はついルヴィーさんの言葉に笑顔がこぼれた。
「ここで見守ることにします。少し気になるんですよ彼女の行く末が」
「彼女だと?」
竜王様が語気を強めルヴィーさんを睨みつけた。
しかしルヴィーさんは竜王様から視線を外し空を眺め、上空に映る竜達の映像の中にアサ達を見つける。
「彼女はまだ諦めてないようですから」
「お前もリィズと同じく人間に感化されたようだな。だが奴には止められん。人間は人間、所詮は無力なのだ」
「私は彼女が諦めさえしなければ彼女に賭けますよ」
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