祓い屋木暮と飯田くん

あたか

文字の大きさ
上 下
6 / 7

お祓い

しおりを挟む
 気持ちいい。全身が温かい。優しくて大きい何かに包まれているような。何だろう。こんな気持ち良さは生まれて初めてだ。しかしその心地良さが次第に薄れてきて、ふあっと浮き上がるような感覚と突き上げられる衝撃で目を覚ました。
 ばちゅんっ!ばちゅんっ!

「あ、起きた?」
「ん……んぇ?な、なに……して……っ!?え、ああっ!は、入ってる!?あっあぁっ!」

 グズグズに解れたお尻の穴に木暮の大きなペニスがずっぽり入り込んでいる。痛みがあってもいいはずなのにそれどころか気持ち良すぎてお腹の中がキュンキュンしてきた。突き上げられるたびにお尻の中の気持ちいいところをトントン押されて目の前がチカチカ光る。

「あっあぇっんぅ?んっんっあっな、なにこれぇ……っ」

 怒張した性器で小刻みにとちゅとちゅと奥を突かれると「ぉっおっ」とみっともない声が出てしまう。お祓いとはいえこんなこと凄く恥ずかしいのに木暮は「可愛いね」と破顔する。恋人にするみたいな表情に文人は胸がきゅうと苦しくなった。
 ばちゅん!ばちゅん!パンッ!パンッ!だんだんと腰のグラインドが大きく激しくなっていく。

「フフ、飯田くんに憑いてる悪い奴が悔しそうにこっち見てるよ」

 文人の額に汗で張り付いた前髪を優しくかき分ける。

「あぁっ!ひぅっ!ほんとぉっですか!」
「うん、だから今からたっぷり俺の精液注いで清めてあげるね」
「はぁんっ!あぁっ!はいっ!お、お願いしますぅっ……!」

 文人は打ち付けられる腰の衝撃と味わったことのない快楽に悶えながら絶頂を迎えた。

「あぁ……は……んッ」

 勢いよく飛び出た自身の精液が顔にまで飛ぶ。そして、ドクドクとお腹の中に広がる温かい精液。文人が射精をしても尚お尻の中に出し続けていた木暮はペニスをゆっくり抜くと「これで大丈夫だから」と文人の口に触れるだけのキスをした。

「ハァッ、ハァッ……と……とれました……?」

 力なく仰向けになった文人の胸が大きく上下する。

「うん、生きてる人間には敵わないって分かってくれたみたいだよ」
「ん……」

 汗でしっとりと濡れた髪を優しく撫でる大きな手に文人は目尻を下げた。「これからは安眠できるよ」その言葉に文人はとろんとした表情で「良かった」と微笑んだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 全8話。1日1話更新(20時)。 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。

山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。 お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。 サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

冴えないおじさんが雌になっちゃうお話。

丸井まー(旧:まー)
BL
馴染みの居酒屋で冴えないおじさんが雌オチしちゃうお話。 イケメン青年×オッサン。 リクエストをくださった棗様に捧げます! 【リクエスト】冴えないおじさんリーマンの雌オチ。 楽しいリクエストをありがとうございました! ※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。

生意気な少年は男の遊び道具にされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

大学生はバックヤードで

リリーブルー
BL
大学生がクラブのバックヤードにつれこまれ初体験にあえぐ。

処理中です...