拗らせ彼氏

あたか

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拗らせ彼氏3

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「あっああ!」

 飛び散った白濁が七瀬の体操服を汚す。
 やってしまった……とうとう最大の過ちを犯してしまった。絶対七瀬に殺される!!洗ったらばれないよな?いや勝手に鞄から奪ったんだからもうバレてるのか?体操服を奪ったらヤることなんて決まってるよな?!七瀬も分かってるよな?……ならいいか!開き直った俺は再び性器を扱くと射精をした。いつもツンツンしてるけどたまにデレてくれる恋人の顔を思い浮かべながらするマスターベーションは最高だった。

「七瀬~、体操服落ちてたよ」
「……」
「ほら」

 次の日学校でちゃんと洗ったそれを返すと「いい、もうそれあげる」と嫌な顔をされた。
 やっぱりバレてるのか?くれるというなら遠慮なく貰うけど、と思いながら体操服に顔を埋める。今日からこいつと一緒に毎日寝よう。
 チラと七瀬を見やると、うわぁとめちゃくちゃ引いている。正直その表情はたまらなく性癖を刺激される。
 俺はこのスリルのある状況にドキドキしていた。何なら七瀬の可愛い顔を歪ませているのが自分だということにも大興奮していた。
 怒鳴る?それとも叩くのか?まずい、ワクワクし過ぎて顔がにやける。

「七瀬くーん」
「前川くん」

 ん?たしかこいつは隣のクラスの……。
 突然間に入ってきた七瀬と似たような小柄な少年を見下ろす。

「僕今日使わないのに持ってきちゃったから」
「前川くん、ありがとう、助かるよ」
「全然いいよ~、じゃあね」
「うん、また今度遊ぼう」

 教室を出ていく前川に手を振る七瀬。その手を掴んで「そ、それどうする気……?」と尋ねる。

「どっかのバカが俺の体操服おかずにするから貸してもらったの」
「まさか彼氏の目の前で他の男の服着るとか言わないよね?」
「そのまさかだけど」
「俺の貸す!」
「やだ」
「絶対貸す!」
「じゃあ木戸は何着るの?」
「へ?」
「俺たち同じクラスだよ、俺が体育なら木戸もそうでしょ」
「…………あっそっか!」
「本当バカだね」
「裸でやる」
「それは俺が許さない」
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