3 / 14
3.嫉妬する生徒会長
しおりを挟む
「この前風紀委員長から下着を貰ったらしいですね」
「え?あ、あー、それは……その、色々ありまして……」
生徒会室の蛍光灯がきれたと連絡があり向かってみれば、何故かお怒りの生徒会長がいて、英は手に持っていた新しい蛍光灯を落としそうになった。
「僕には話せない事なんですか?」
「いえ、そういう訳ではなくて……なんて言うかその……っち、近いです西園寺くんっ」
壁に追いやられた英の目の前に西園寺の美しい顔が迫る。緊張で目を忙しなく泳がせながら、これ以上近付かないでと蛍光灯を脇に挟んで両手を前に出す。するとその手は西園寺によって掴まれてしまった。いや、拘束と言った方が正しいか。英は腕を動かそうにもピクリとも出来ないことに驚きと戸惑いを隠しきれない。
「ちょっ、え、西園寺くん力強すぎない……?僕よりも細いのに……」
「話を変えないでください」
「か、変えているわけではなくてっ」
「坂本のことが好きなんですね」
「そんなっ違うよ!彼は生徒でっ」
「必死なところが余計怪しいです」
「それは西園寺くんが……っ」
「僕が?」
「西園寺くんがっ……綺麗だから緊張して……」
「へぇ、そう。そうやって相手をその気にさせるんだ」
「ち!ちがいます!」
「ちゃんと話してくれるまで離しませんからね」
状況が違えば見とれてしまう笑顔なのに、今はその美しい笑みが恐怖でしかない。英は観念したようにあの日の恥ずかしい出来事を話し出した。
「それで坂本から下着を貰ったんですね」
「はい……でもどうして西園寺くんがそれを知ってたんですか?」
「ああそれは僕の下僕が……じゃなかった、友人が高山さんが坂本から下着を貰ったところを目撃したようで、僕の方に報告があったんです」
「どうしてそんな報告……そ、それにいま下僕って……」
「僕の友人は何でも報告してくる変わり者なんです、困ったものですよ」
「ゆ、友人……?」
「はい、友人です」
「げ」
「友人です」
頑なに友人と言い続ける西園寺に英は何も言えなくなる。
「それで?金子には何をされたんです?」
「す、少しだけ体を触られただけですよ」
「少し?どこをどんな風に触られたのかちゃんと話してと言いましたよね?でないとこの両手縛っちゃおうかな」
「縛る!?い、言うから!痛いことはしないで……っ」
カラン。脇に挟んでいた蛍光灯が床に落ちる。良かった割れてない、とホッとする英の顔を西園寺が片手で掴んだ。
「うっ」
「よそ見しないでください」
「ひ、ひてな、い」
「なら教えて、どこをどうされたんですか」
西園寺は英の両肩をがっちり掴んで押さえ込む。
「えっと……まずは突き飛ばされて、服を破られました……」
「それで?」
「む、胸を、も、揉まれて……っ」
「こうですか?」
作業服の上から両胸に手を添えた西園寺は、ゆっくりとした手つきで胸筋を揉んでいく。
「んっん、」
「それから?」
「直接触られて……っち、ちくびを弄られてっ」
ふーんなるほどねと西園寺は言うと作業服のボタンを一つ一つ外し始める。
「えっえっ!ちょっ待って!」
「待ちません、あいつに先を越されたことが許せないので上書きさせてください」
「え?あ、あー、それは……その、色々ありまして……」
生徒会室の蛍光灯がきれたと連絡があり向かってみれば、何故かお怒りの生徒会長がいて、英は手に持っていた新しい蛍光灯を落としそうになった。
「僕には話せない事なんですか?」
「いえ、そういう訳ではなくて……なんて言うかその……っち、近いです西園寺くんっ」
壁に追いやられた英の目の前に西園寺の美しい顔が迫る。緊張で目を忙しなく泳がせながら、これ以上近付かないでと蛍光灯を脇に挟んで両手を前に出す。するとその手は西園寺によって掴まれてしまった。いや、拘束と言った方が正しいか。英は腕を動かそうにもピクリとも出来ないことに驚きと戸惑いを隠しきれない。
「ちょっ、え、西園寺くん力強すぎない……?僕よりも細いのに……」
「話を変えないでください」
「か、変えているわけではなくてっ」
「坂本のことが好きなんですね」
「そんなっ違うよ!彼は生徒でっ」
「必死なところが余計怪しいです」
「それは西園寺くんが……っ」
「僕が?」
「西園寺くんがっ……綺麗だから緊張して……」
「へぇ、そう。そうやって相手をその気にさせるんだ」
「ち!ちがいます!」
「ちゃんと話してくれるまで離しませんからね」
状況が違えば見とれてしまう笑顔なのに、今はその美しい笑みが恐怖でしかない。英は観念したようにあの日の恥ずかしい出来事を話し出した。
「それで坂本から下着を貰ったんですね」
「はい……でもどうして西園寺くんがそれを知ってたんですか?」
「ああそれは僕の下僕が……じゃなかった、友人が高山さんが坂本から下着を貰ったところを目撃したようで、僕の方に報告があったんです」
「どうしてそんな報告……そ、それにいま下僕って……」
「僕の友人は何でも報告してくる変わり者なんです、困ったものですよ」
「ゆ、友人……?」
「はい、友人です」
「げ」
「友人です」
頑なに友人と言い続ける西園寺に英は何も言えなくなる。
「それで?金子には何をされたんです?」
「す、少しだけ体を触られただけですよ」
「少し?どこをどんな風に触られたのかちゃんと話してと言いましたよね?でないとこの両手縛っちゃおうかな」
「縛る!?い、言うから!痛いことはしないで……っ」
カラン。脇に挟んでいた蛍光灯が床に落ちる。良かった割れてない、とホッとする英の顔を西園寺が片手で掴んだ。
「うっ」
「よそ見しないでください」
「ひ、ひてな、い」
「なら教えて、どこをどうされたんですか」
西園寺は英の両肩をがっちり掴んで押さえ込む。
「えっと……まずは突き飛ばされて、服を破られました……」
「それで?」
「む、胸を、も、揉まれて……っ」
「こうですか?」
作業服の上から両胸に手を添えた西園寺は、ゆっくりとした手つきで胸筋を揉んでいく。
「んっん、」
「それから?」
「直接触られて……っち、ちくびを弄られてっ」
ふーんなるほどねと西園寺は言うと作業服のボタンを一つ一つ外し始める。
「えっえっ!ちょっ待って!」
「待ちません、あいつに先を越されたことが許せないので上書きさせてください」
200
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説
童貞処女が闇オークションで公開絶頂したあと石油王に買われて初ハメ☆
はに丸
BL
闇の人身売買オークションで、ノゾムくんは競りにかけられることになった。
ノゾムくん18才は家族と海外旅行中にテロにあい、そのまま誘拐されて離れ離れ。転売の末子供を性商品として売る奴隷商人に買われ、あげくにオークション出品される。
そんなノゾムくんを買ったのは、イケメン石油王だった。
エネマグラ+尿道プラグの強制絶頂
ところてん
挿入中出し
ていどです。
闇BL企画さん参加作品。私の闇は、ぬるい。オークションと石油王、初めて書きました。
イケメンリーマン洗脳ハッピーメス堕ち話
ずー子
BL
モテる金髪イケメンがひょんな事から洗脳メス堕ちしちゃう話です。最初から最後までずっとヤってます。完結済の冒頭です。
Pixivで連載しようとしたのですが反応が微妙だったのでまとめてしまいました。
完全版は以下で配信してます。よろしければ!
https://www.dlsite.com/bl-touch/work/=/product_id/RJ01041614.html
性欲つよつよ若頭とお馬鹿ちゃん淫魔
あたか
BL
淫魔であるグレンは十八歳の誕生日に両親から「そろそろ自分で狩りが出来るようにならないと」と言われ、初めての食料調達へ出掛けることに。そこで出会ったのは超ドタイプの野獣系イケメンで!?──
性欲つよつよ若頭とおバカちゃん淫魔のあほえろラブコメ。
欲情貞操教育 〇歳から始める非合意近親生交尾
オロテンH太郎
BL
春になったといっても夜は少し肌寒く、家に帰るとほんのり温かく感じた。
あんな態度をとってしまっていたから素直になれなくて一度も伝えられてないけれど、本当の家族みたいに思ってるって父さんに伝えたい。
幼い頃、叔父に引き取られた樹は、卒業をきっかけに叔父の本性を目の当たりにする……
悪役の俺だけど性的な目で見られています…(震)
彩ノ華
BL
悪役に転生した主人公が周りから性的な(エロい)目で見られる話
*ゆるゆる更新
*素人作品
*頭空っぽにして楽しんでください
⚠︎︎エロにもちょいエロでも→*をつけます!
[R18]エリート一家の長兄が落ちこぼれ弟を(性的に)再教育する話
空き缶太郎
BL
(※R18・完結済)エリート一家・皇家に生まれた兄と弟。
兄は歴代の当主達を遥かに上回る才能の持ち主であったが、弟は対象的に優れた才能を持たない凡人であった。
徹底的に兄と比較され続けた結果グレてしまった弟。
そんな愚弟に現当主となった兄は…
(今回試験的にタイトルを長文系というか内容そのまま系のやつにしてみました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる