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第三歩  初めての発表

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 研究発表会まであと一週間に迫っていた。
「伊吹さん、こんなんでどうかな?」
「流石将来の小説家だね。よく出来てるじゃん。」
「ありがとうございます。」
「資料とパワーポイントは完成しましたね。後は…」
「発表は緊張する?」
「はい」
うちの学校では、クラス単位で研究発表して、最終的に同学年全員の前で発表することになっている。来週は、クラス単位の発表だ。
「まぁ、最悪俺が発表するよ。ほとんど任せっきりだったし」
「いえ、私のしたいことだったので、全然いいですよ。」
私は、
『逆に伊吹さんが嫌なんじゃ』
と思っていた。すると伊吹さんは、
「そういえば、話変わるんだけどさ」
「はい」
「いつも弟君の迎えに行ってるの?」
「いえ、私はたまにしか行きませんよ。祖父がよく行ってますよ。どうしてです?」
「いや、また会いたいな~と思って」
と頭を掻きながらそう言った。私は、少し考え、
「明日は、私が迎えに言う予定なんですけど、一緒に行きます?」
「え、良いの?やった~」
と喜んでいた。そして、チャイムが鳴った。伊吹さんは、
「じゃあ、明日はよろしくね。」
「えぇ、よろしくお願いします。」
そう言って、部活に行った。
           放課後
 私は、いつもより少し遠回りして帰っていた。それは、
「こんにちは」
「こんにちは、言葉ちゃん」
「おじいちゃんとおばあちゃんも元気そうで良かったよ。」
祖父母の家へ寄るためだ。最近、祖父が腰を痛めたらしく、その介抱と様子を見に来ていたからだ。翔は、外でいとこ達と遊んでいた。祖母は、
「今日は、食べて帰りなさい。母さんには、連絡入れとくから」
「ありがとう、おばあちゃん」
「良いのよ。ゆっくりしていって」
そう言って、祖母は、キッチンに行った。
 私は、祖父の話し相手をしながら、介抱をしていた。祖父は、
「言葉や」
「何?」
「学校は楽しいかい」
「うん、やりたいことも見つけたしね。」
「そうか、なら良い。前までは、あまりにも元気のない顔だったからな。」
「そう、ねぇおじいちゃん」
祖父に聞きたいことがあったが、祖父は、嬉しそうに寝ていた。
「まぁ、いっか」
私はそう言って、おばあちゃんの手伝いをしに行った。

          二時間後
「ばいばい、おじいちゃん、おばあちゃん」
「また来てね。翔くん、言葉ちゃん」
「うん、おじいちゃんも気をつけてね。」
「ああ、またな」
そう言って、家に帰った。
 帰宅して、風呂に入った。風呂の中で、
「ふぅ~疲れた~」
肩まで浸かって、息を漏らしていた。今日は、ずっと動き続けていた。祖父の介抱と話し相手をして、おばあちゃんの手伝いをしてから、いとこと翔の相手をした。いとこ達は、翔と年齢が近いこともあり、元気が有り余っていたのだ。
「翔たちが元気なのは良いことだけど、元気すぎるよ。」
と独り言をつぶやいて、風呂から上がった。
 風呂から上がって、自分部屋へ行った。
『さてと、続きを書こうかな』
そう思い小説を書こうとしていた。すると、
「言葉~ちょっと来てくれ」
と父さんに呼び出された。私は、下に降りた。
 父さんは、エアコンを掃除していた。降りてきた私に気付いて、
「言葉、こっちの部品を風呂場の水で洗ってきてくれ。」
「分かった。」
そう言われたので、風呂場で部品を洗って、乾かしてから父さんに渡した。
「やっぱり、言葉は丁寧だな。ありがとな」
そう言って、頭を撫でた。撫でられるような歳ではない。でも、
『楓さんには、いつも撫でられてるからな~』
とも思った。
 エアコンの掃除を終わらせ、自室に戻った。私は、机に座って小説を書き始めた。
『この場面じゃったら、この言葉を使うのはおかしいかな…』
と考えながら、書いていた。すると、
「お姉ちゃん、なにしてるの?」
と翔が入ってきた。なので、
「本を書いてるんだよ。」
「なんで?」
「私がそうしたいと思ったからだよ。だから、翔も好きな事をしたほうがいいよ。」
「わかった!」
そう言うと、翔は私の部屋を勢いよく出ていった。私は、
「元気な弟だな~」
と言って、本を書くのに集中していた。

            翌日
 私は登校していた。だが、今日は違った。それは、
「お姉ちゃん、きょうはいいてんきだね。」
「そうだね。」
翔を保育園に送っていた。今日は、両親も朝が早かったので、私が送ることになっていた。
「ねぇ、きょうは、いつむかえにくる?」
「学校が終わってからだから、5時ぐらいかな」
「あまり、ムリしないでね。」
「わかってるよ。」
そう話しながら、保育園に向かっていると、
「言葉ちゃん、おはよう」
「楓さん、おはようございます。散歩ですか?」
「うん、毎朝ウォーキングしてるんだ。ん?その子は?」
「弟の翔です。翔あいさつ」
と手を握ったまんま、
「かんざきかけるです。」
「おはよう、翔君。私は、伊吹楓です。」
そう言うと、頭を撫でようとした。でも、翔は怖がったのか、私の後ろに隠れた。
「あら~、怖がられちゃったかな。」
「まぁ、人見知りの時期ですから。」
「こんなに可愛い弟君がいたんだね。羨ましいな~」
「あっ、そろそろ行かないと遅刻するので、また」
「うん、いってらっしゃ~い」
そう言いながら、楓さんは手を振って、私と翔を見送った。
 翔を保育園に送って、学校に向かっていた。すると後ろから、
「神崎さん、おはよう」
「伊吹さん、おはようございます。」
と伊吹さんが、声をかけてきた。伊吹さんは、珍しく学校のジャージ姿だった。
「なぜジャージ姿何です?」
「今から朝練なんだよ。」
「そうだったんですね。頑張ってください。」
「おう、神崎さんもいつもより遅いね。」
「はい、今日は翔を送ってから来たので、この時間に」
「大変なんだな。」
伊吹さんと話していると、あっという間に学校に着いていた。
「じゃあ、ここで」
「はい、頑張って下さい。」
そう言って、伊吹さんと分かれた。

 神崎さんと分かれ、部室に行って荷物を置いた。
「流石に、誰も来てないか~」
俺は、決めた日には個人で朝練をすることにしていた。なので、
「まずは、外周三周して、その後に100メーターを5セットしようかな。」
といつもより少しきつめの練習メニューにした。大会が近いというのもあるが、一番は、
『全国トップになって、か…』
と考えていたその時、
「おはよう、加恵流」
と優太が入ってきた。
「おう、珍しいな優太が朝練か?」
「まぁな、今絶好調だから、今のうちに走っときたいんだよ。」
「そっか、なら一緒のメニューをやるか?」
「それは、俺への挑戦か?受けて立つぜ。」
そう言って、俺と優太は、朝練を開始した。

          放課後
 私は、今日は研究発表会の準備をせずに、翔の迎えに伊吹さんと一緒に行っていた。
「今日は、弟君に会える日だ~」
と伊吹さんは両手を上げてから言っていた。私は、
「部活は大丈夫なんです?」
と質問をした。伊吹さんは、
「うん、今日はオフだし、店も定休日だし平気だよ。」
と笑顔で言った。私は、その表情を見て、
『本当に楽しみにしてたんだな~』
と思いながら見ていた。
 私と伊吹さんは、保育園に着き、
「こんにちは」
「こんにちは、翔く~んお姉さんが迎えに来てるよ~」
と先生は、翔を呼んだ。翔は、身仕度を整えて出てきた。
「せんせい、さようなら」
「はい、さようなら」
と先生に手を振って、私のところに来た。そして、隣りにいた伊吹さんに気付いて、私の前で止まった。
「翔、どうしたの?」
「なんでいるの?」
「伊吹さんが、翔に会いたかったんだって」
「そうなの?なんで?」
「さぁ」
と私も首を傾げた。なので、伊吹さんに、
「どうしてです?」
「ん?会いたかった以外に理由はないよ。」
「そうなんですね。だってさ翔」
「そっか、かえろ」
そう言って、私の手を握って歩いた。
 私と翔、伊吹さんは一緒に帰った。伊吹さんは、
「翔君、休みの日って何してるの?」
「う~ん、トモダチとあそんでる。」
「そっか~何して遊んでるの?」
「鬼ごっことかゲームとかかな」
「そうなんだ~今度兄さんと遊ばない?」
と翔にずっと話しかけていた。翔は、何か退屈そうに答えていた。私は、
「翔は、伊吹さんに聞きたいことってある?」
「何でもいいよ。」
「のどかわいたからなにかのみたい。」
「あれ?水筒の中はないの?」
「ぜんぶのんだ。」
「そっか、じゃあ」
「じゃあ、うちに来る?」
と伊吹さんが言った。私は、
「良いんですか?」
「あぁ、ついでに涼んでいきなよ。」
そう言って、店の中に入れてくれた。
 中に入って、伊吹さんが、
「何飲みたい?」
「う~ん、パインジュース」
「わかった。神崎さんは?」
「お茶で」
「わかった。じゃあ淹れてくるね。」
そう言って、伊吹さんは厨房の方に行った。翔は、伊吹さんが行ったのを見て、
「お姉ちゃん」
「何?」
「あのヒトって、どうしてウキウキしてるの?」
「翔に会えたからじゃないの?」
「いや、なんとなくちがうとおもう。」
「どうしてそう思うの?」
「だってさ、あの兄さんなんだかんだいって、お姉ちゃんみてたし」
「へ?」
そう聞いて、驚いた。それと同時に、
「お待たせ、二人共どうぞ」
と言って、飲み物を出した。
「ありがとうございます。」
「ありがとう」
そう言ってから飲んだ。伊吹さんも自分のを持ってきた。翔は、
「お姉ちゃん、いぶきさんのことどうおもってるの?」
「「え?」」
と伊吹さんと同じタイミングで驚いた。私は、
「どういうこと?」
「ん?すきじゃないの?」
「好きだよ。」
「いぶきさんは?」
「えっ…と…」
と顔を赤くして、答えなかった。私は、
「もう十分涼んだでしょ。翔帰ろっか。」
「そうだね。」
と言って、自分の荷物を持った。私は、
「ありがとう御座いました。」
「あっあぁ、いいよ。また明日」
と言いながら、店を出た。

 俺は、未だに顔を赤くしたままだった。後ろからクスクスと笑いながら、
「いっや~純粋な子どもってこわいものだね~」
と母さんがからかってきた。俺は、
「う、うるせえよ」
としか返せなかった。母さんは、
「まぁ、加恵流」
「何?」
「言葉ちゃんなら許すよ。」
と親指を立てて、俺の前に差し出した。
「そう簡単なら、苦労しないだろ。」
「まっいいや、じゃあ片付けてね。」
と言いながら、厨房の方に行った。俺は、母さんに言われたとおりにコップを片付けた。

 私は、翔と家に帰って、すぐに風呂掃除とご飯を炊いた。
「お姉ちゃん、なにかてつだうことある?」
「じゃあ、一緒に米を炊こうか。」
そう言って、翔と一緒に米を洗ってから炊いた。翔は、それが終わったら絵を書き始めていた。私は、おかずを作っていた。
『今日は、肉じゃがと野菜の漬物にしようかな。』
と思いなが、食材を取り出し、切り始めていた。
 晩御飯を作り終わり、父さんと母さんが帰ってくるまで小説を書いていた。翔は、好きなアニメを見ていた。
『恨みたいなら恨め、呪いたいなら呪え。だが、お前の大切なものは俺が守る。それが俺にできる兄としての最後の役目だ。』
「おぉ~~」
と目を輝かせながら、テレビに魅入っていた。
『確かに、こんな人がいたらかっこいいと思っちゃうな~』
そう思った時、
「おまえのたいせつなものはおれがまもる。それがおれにできるあにとしてさいごのやくめだ。」
と先程のキャラクターのマネを翔がしていた。私は、
『翔がやると、かっこいいというより、かわいいかな。』
と心のなかで思った。すると、
「「ただいま」」
と父さんと母さんの声が聞こえた。
「「おかえり」」
と私と翔はいった。
 晩御飯を食べ終わり、翔と父さんはさっきのアニメの続きを、母さんは食器を洗って、私は小説を書いていた。翔が、
「パパ!」
「何だ?」
「ぼくもおおきくなったら、このひとみたいにかっこよくなれるかな。」
と目を輝かせて父さんに聞いた。父さんは、翔の頭を撫でて、
「なれるに決まってんだろう。翔は、父さんの子なんだからな。」
といった。そして、
「よし、風呂に入るか、翔」
「うん!」
そう言って、風呂に入っていった。私は、
『私も小説家になれるかな~』
と思いながら小説を書き続けた。

         研究発表会当日
「…以上で私達の発表を終わります。」
「はい、みんな拍手」
と先生が言うと、皆が拍手をした。
『つ、次は私と伊吹さんの番だ。う…緊張してきた。』
と思っていると、伊吹さんが、
「心配しなくていいよ。俺がいるから」
と肩を叩いた。私は、深呼吸して前に出た。
「今から、私達の発表を始めます。よろしくお願いします。」
と言って一礼をした。
「私達は、『言葉の与える影響』というテーマで発表をします。」
と言って、パワーポイントを使って発表を始めた。
「皆さん、今から言う言葉をどう捉えたか教えて下さい。『期待をしています。』」
「「「「?」」」」
「皆さんは、どう捉えましたか?優太さん」
「えっと、嬉しく感じた。」
「分かりました。ありがとうございます。柳田先生は、どう思いましたか?」
「ん~、プレッシャーを感じたかな。」
「ありがとうございます。このように、人によっては嬉しく思う人もいれば、プレッシャーに感じる人もいます。それは、捉え方の違いが起こす影響なのです。」
と順調に発表を進めていった。
 発表が終了して、席についた。私は、どっと疲れが来た。
「はあ~~」
「神崎さん、俺たちが最後だったからすぐに投票をしなきゃいけないよ。」
「そうですね。」
「じゃあ、投票に移るぞ~」
と先生が言って、紙を配り始めた。私は、印象に残っている班に投票をした。
 先生が、投票用紙を書き終わったタイミングを見計らって、「じゃあ、回収をするぞ。」
そう言って回収をした。そして、黒板に班を書いて、正の字を書いていった。
 正の字を書き終わって、
「というわけで、最も票の多かった班は、9班の『色と印象の関係』とする。10班の『言葉の与える影響』もあと一票だったな、惜しかったぞ。」
そう言って、周りから拍手が起こった。私は、伊吹さんを見た。伊吹さんも拍手をしていたが、それはクラス一位になった班にではなく、私の方を向いて叩いていた。

           放課後
 私は、身仕度を整えて、下校しようとしていた。すると隣から、
「いや~惜しかったな~」
と伊吹さんが言ってきた。なので、
「はい、でも楽しかったです。」
「それなら良かった。」
とお互いに笑っていた。伊吹さんは、
「じゃあ、部活があるから、また明日」
「はい、さようなら」
と言って、伊吹さんは教室を出ていった。
 私は、黄泉ちゃんと一緒帰る約束をしていた。
「おまたせ、言葉ちゃん」
「大丈夫だよ。黄泉ちゃん」
「じゃあ、帰ろっか」
「はい」
喋りながら下校をした。そして黄泉ちゃんは、
「そういえば、バイトしたいって言ってたけど、どんなのをしたいの?」
「何があるのかがわからないんだけど…」
「ん~まぁ近場って考えたら、コンビニ、スーパーに飲食店とかあと私のバイト先もあと二人募集してたよ。」
「う~ん、何がいいんでしょう。迷いますね。」
「そうだね…」
と話していると、
「言葉ちゃんと黄泉ちゃん、学校帰り?」
「「楓さん」」
「どうしたの?なにか悩みかな?」
「実は…」
と私が説明をした。楓さんは、
「そっか~言葉ちゃんがバイトをしたいと」
「はい」
「ならうちでバイトする?」
「「え!?」」
と私と黄泉ちゃんは同時に驚いた。私は、
「い、い、いいん、ですか?」
「うんいいよ。人手が足りないからね。それに、毎日言葉ちゃんをなで…う、うん!言葉ちゃんの要望の人と関わるっていう点では、飲食店のほうがいいと思うからね。」
「何か言おうとしませんでしたか?」
「別っに~」
と楓さんは、目を泳がせながら言った。私は、
「ありがとうございます。では早速明日学校に、バイトの申請を出しますね。」
「うん、働くなら来週からかな?」
「そうですね。バイトを始めるには、一週間以上前に申請しないといけませんから。」
「わかった。じゃあ来週からよろしくね。言葉ちゃん」
「よろしくお願いしますね。楓さん」
そう言って、楓さんと分かれた。黄泉ちゃんが、
「申請の仕方わかる?」
「いえ、わかりません。」
「なら、教えるよ。」
「何から何までありがとうございます。」
と笑顔で黄泉ちゃんに言った。黄泉ちゃんが、
「いいよ。気にしなくて」
と頭を掻きながら言った。そして、
「じゃあ、ここで」
「うん、じゃあね。」
「じゃあね。」
と言って分かれた。私は、
『よ~し、やるぞ!!』
と思いながら、家に入った。
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