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狂い咲き7
しおりを挟む見上げるほど立派なペンションに私は息を飲んだ。
「案内するよ」
私はこれから待ち受けている悪夢も知らず、室内に入ると驚きの声をもらした。
広々としたリビングを見渡していると、彼は後ろから私を抱きしめてくれた。
「今日の夜は、なにが食べたい」
彼の言葉に、私は本当に彼と夢のような三連休が過ごせると思い込んでいた。
「後でドライブがてら、買い物に行こう」
私は彼の言葉に頷き、彼と激しく抱きあった。
私は彼に、「作ってくれるの?」
そんなバカなことを言った。
彼はとても広い室内を一つ一つドアを開けて案内してくれる。
「ここが寝室だよ」
なんの変哲もない、どの部屋とも同じドアだった。
しかし、ドアが開いた瞬間、私は息を飲んだ。
あまりの驚きに声も出せずにいると、彼は私の腕を痛いほど掴みあげた。室内に設置されている鉄格子に私を無理やり引き入れようする。
彼の力は驚くほど強く、いくら抵抗しても、抵抗にもならないほどだった。
鉄格子の中に連れ込まれると、彼は豹変したような鋭い眼差しを向けてきた。
鉄格子の中は思った以上に広く、私はなんとかして鉄格子の中を逃げ回ろうとした。が、彼は軽々と私を捕まえるとマットレスに強引に押し倒された。
もちろん私は力の限り抵抗した。着衣を引き裂かれ、あれほど優しかった彼とは思えない荒々しさをみせた。
「やめて!」
彼が強引に私の中に入ってこようとする。
押さえつけられた身体は、まったく動かすことができない。
今までの彼とは思えない腰つき。あまりの痛みに声すらだせない。
彼は力の限り私の奥底を激しく突き上げていく。
どんなに痛みを訴えかけても、彼の腰の動きは速まる。
思い出したくもない悪夢。
私は気がつくと、気を失い、マットレスに横たわっていた。
意識を取り戻した私は、あまりの現実になにも理解ができないほどだった。
私はぼんやり辺りを窺った。
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