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変態的解釈

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朝っぱらから変態王子様はキラッキラの爽やか笑顔全開だった。



「おはようセシリア、約束通り……指一本触れませんでした!」

「へースゴイデスネ」

(しばくぞ!!!何で敬語なんだよ腹立つな!!)


「褒めて欲しい」

「ハイハイ、すごいすごい、ある意味凄いです、いろんな意味で凄いです。」

(褒める要素あったか!?)

確かに手や指では一切触ってこなかった。
密着しながら舐めたり擦りつけたりする変態行為をひたすら続けてきた。手は使わずに!


誰が言葉の揚げ足取れと??


「ご褒美におはようのキスとかは」

「じゃあ足に(テキトー)」

「あ、脚!?わ、分かった」

(分かったんかい)

悠然とソファーに座り脚を組む。組んだ脚を王太子様の顔の前に差し出す一介の貴族令嬢である私。そして私の足元に跪く王太子様。
完全に女王様と犬の構図が出来あがった。

一体王宮の人々や国民の誰がこのような朝の王太子の状況を想像出来ただろうか。


殿下は跪き、足のふくらはぎを片手で持ち上げつつもう片方の手でヒールをゆっくり脱がす。

そして踵をそっと手の平で持ち上げ、私の爪先に口付けを落とす金髪の麗しき王子様。

(あら、こういうのは案外悪くないかも)

そう思った瞬間


「ハァッ…ハァッ…レロ…ハァッ…チュパッ…ハァッ…」

たっぷりの唾液を含んだ舌を這わせ、足の指を口に含んだり、指の間に舌を入れたりと、荒い息遣いと共に興奮しながら私の足をしゃぶり始めた。


「いっ、イヤァァァァァァァァァァ!」

(思ってたんと違う!!!)

急いで足を引っ込め舐めるのを止めさせる。
鳥肌止まらん!!


「あっ………」

跪いたまま捨てられた子犬のような表情でコチラを上目遣いで見上げてくる王子。


(キスって爪先に軽くするもんだとばかり…なに舐め回してんのよ!!つか、何で一々変質的なの!?)


「セシリア……??」

「もういい!もういいです!!」

「そっか……」

(残念そうな顔をするな!)





今日の昼間は建国祭で招待した他国の王族とローゼンシアの王族とで会食の予定が組まれ、私もそこに出席させて頂いた。会食を終えた後は夜会まで昼寝をする事にした。体力温存は重要なのである。


というより変態のお陰で寝不足ですからね。
ご飯を食べた後だしぐっすり眠れる気が致します。


しかし気持ちよく眠っていたら突如不快感により目が覚めてしまった。

その不快感の先に視線を向けると



王子変態が足元にいて私の太ももを興奮しながら舐め回していた。


「!!!!?????」

声にならない悲鳴を上げた後、自分の状態を確認するとドレスのスカートが大きく捲り上げられており、脚が露わになっていた。



「ハァッ……ハッ…セシリアの…太もも……」


まさか昨日の「触るな」発言からの「舐めるのはOK」って言う変態的解釈がこの変態の中で定着してて今後も適応されるとでも言うの??

嘘だろ!!??


驚いている間にも夢中で太ももをしゃぶり続ける王子こと変質者。


「…セシリアは脚も綺麗だね……ン…チュッ……美味しい…ハァ…毎日舐めたい……セシリアの体毎日舐め回したい…」

(ヒェェ何か言っとる!一体コレとどうやって起きて向き合えと!!?私には難易度高すぎるよー!!

夜しか部屋に来ないと思ってたら油断した。
何で昼間に侵入しないように釘を刺さなかったのかしら!?早く誰かつまみ出してぇ!!)

起きて変態これと向き合う勇気がなく、驚きすぎて見開いていた目を閉じ、死んだように眠ったふりをするのであった。



そして一旦太ももから離れたかと思うと足首から太ももまで下から上に舌が這わされる。

(もう脚全体、貴様の涎でベトベトなんですけどどうしてくれんの?)


太ももをピッタリ合わせると間に舌を差し込まれるし、気持ち悪すぎて合わさった太ももを少し開くと内腿をベロベロ舐めてくるしどうしろと!!?


やっぱり精霊より絶対変態の方がタチが悪いと思います!
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