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アリスティア視点続き
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中身のない謝罪なんて虚しいだけと思ったのと、そして何より自分の発言の中で何がいけなかったのか、理解させないと意味がありません。
だからこそ、旦那様が一番素直に言える状況に持ってきたのだけれど……。
旦那様はわたくしが怒り始めてから、お仕置きの間でちゃんと自己分析をし、わたくしの気持ちに向き合って下さった。
それが本当に嬉しくて、感極まってしまい旦那様が上半身を起こすと、すぐに抱きついた。
「旦那様っ。わたくしも今後旦那様の不在時に、従兄弟を邸に入れないと約束致します」
「本当かっ?」
「ええ。従兄弟については連絡もなしに訪ねてきて、わたくしも最初怒りましたけれど、自分自身も旦那様に嫌な思いをさせてしまって反省しております。
これからもわたくしは、旦那様を裏切らないと誓いますから、旦那様もどうか信じて下さいませ」
「アリスティア……」
わたくしは旦那様の目隠しに手を伸ばし、それを外そうとしました。すると旦那様は何やら焦った様子で声を上げる。
「待ってくれアリスティア、もう少しこのままで!」
「え?」
わたくしが首を傾げると、旦那様はなおも切羽詰まったご様子で捲したてた。
「もう限界だっ。二日もアリスティアに会えなかったせいで、既に爆発しそうだ……!出来ればこのまま奉仕を続けて欲しい、早く出したい、アリスティアにイかされたいっ」
「あら、旦那様はご自分では、処理されませんの?」
耳元に唇を寄せて囁けば、ビクビクと反応してくれる。どうやら本当に限界が違いみたい。その様子が嬉しくて、胸板や胸の突起に指を這わせると更に反応を返して下さる。
「当たり前だ!アリスティアに管理されたいんだ」
「管理?」
「射精管理だ!」
にべもなく答える旦那様に呆気に取られてしまった。
(射精管理とは?)
ニュアンス的に大体どう言った意味か分かりはするけど、王妃様から頂いた教本にはそんな言葉、載っていなかったわ。
でも空気を読んで、旦那様に合わせて差し上げましょう。
「まあ。ふふ……。では今回は二日間だけでしたが、次は一週間のお預けをしてみましょうか?」
「一週間!?そんなっ」
旦那様が悲壮感たっぷりな声音を出すから、敢えて軽やかに答える。
「ご不満ですか?」
「そんなの、耐えられる訳ない!毎日して欲しいのに!アリスティア……はやく、本当に限界なんだ。お願いしますっ」
(管理されたいと言ったのに、我儘ですね)
放置を嫌う旦那様だから当然なのですが。ちゃんと言い付けを聞くように躾けるのは必要だけど、旦那様が好まない事は致しません。
日々の夜の時間も今も、あくまでこの行為は旦那様へのご奉仕なのですから。
妻として旦那様の性癖に寄り添い、理解するのは当然の事。
ピタリと上半身を支える様に擦り寄り、旦那様の首元に自分の額をくっつける。互いの熱を分かち合うと、胸の鼓動が自分でも驚く程早くなっていく。
きっと今の自分の顔は真っ赤に違いない。
旦那様の寛げてあるトラウザーズから、熱く昂ぶった欲望を取り出せば、そそり立つように上を向き、ビクビクと脈打つように動いていた。
先端はだらしなく涎をダラダラと零し、触れたわたくしの手を汚していく。
手のひらで先端を優しく撫でてから、屹立を包み込むように握り込めば、彼の呼吸は更に荒くなっていった。
最初はしばらく引っ掛けるように、カリ部分を刺激していく。彼が快楽の渦へと飲み込まれる様をみて、そろそろ高みに昇りたがっていると判断した。
刺激しながら手を移動させ、屹立の竿を擦るよう上下に刺激すれば、旦那様が必至にそして苦しそうに懇願してきた。
「アリスティアっ、キスしてくれ……」
(キス……)
言われた途端ドキリと心臓が高鳴り、恐る恐る旦那様の端正なその横顔に近づいてみる。
頬に口付けようとした瞬間、旦那様がいきなりこちらを向くから、唇と唇が触れてしまった。
「んっ」
唇が掠っただけなのに、そのまま思考が停止してしまった。そんな固まったままの動かないわたくしの唇を旦那様は奪うようにキスをした。
視界が奪われているせいか、はむようにまたは噛みつくような荒々しい口付け。旦那様の濡れた熱い舌が這わされたり、息が顔に触れるせいで混乱した思考が淫靡な色に染め上げられる。
「アリスティア、す……好き……」
息も絶え絶えな旦那様の呻きを聞いて、自分の手が止まっていた事にようやく気づく。わたくしったら、今はご奉仕中だったわ。
止まっていた手を動かせば、旦那様は身体を仰け反らせた。
「こうされるのが、お好きなのですね?」
「ち、ちがっアリス……あああー!!」
先端から白濁の体液が飛び散り、旦那様の身体を汚していく。びゅくびゅくと未だに吹き出し続けるのを見るに、確かにいつもより量が多い。本当に二日間お一人で処理していないというのは、本当だったみたい。
痙攣するように身体を震わせ、射精の余韻に浸っている旦那様が可愛くてつい頬が緩んでしまう。
そんなわたくしの唇には、まだ先程の感覚が残っている。旦那様との口付けが脳裏に焼き付いて、忘れられないでいた。
今度口付けをおねだりしてみたら、またして下さるかしら?
だからこそ、旦那様が一番素直に言える状況に持ってきたのだけれど……。
旦那様はわたくしが怒り始めてから、お仕置きの間でちゃんと自己分析をし、わたくしの気持ちに向き合って下さった。
それが本当に嬉しくて、感極まってしまい旦那様が上半身を起こすと、すぐに抱きついた。
「旦那様っ。わたくしも今後旦那様の不在時に、従兄弟を邸に入れないと約束致します」
「本当かっ?」
「ええ。従兄弟については連絡もなしに訪ねてきて、わたくしも最初怒りましたけれど、自分自身も旦那様に嫌な思いをさせてしまって反省しております。
これからもわたくしは、旦那様を裏切らないと誓いますから、旦那様もどうか信じて下さいませ」
「アリスティア……」
わたくしは旦那様の目隠しに手を伸ばし、それを外そうとしました。すると旦那様は何やら焦った様子で声を上げる。
「待ってくれアリスティア、もう少しこのままで!」
「え?」
わたくしが首を傾げると、旦那様はなおも切羽詰まったご様子で捲したてた。
「もう限界だっ。二日もアリスティアに会えなかったせいで、既に爆発しそうだ……!出来ればこのまま奉仕を続けて欲しい、早く出したい、アリスティアにイかされたいっ」
「あら、旦那様はご自分では、処理されませんの?」
耳元に唇を寄せて囁けば、ビクビクと反応してくれる。どうやら本当に限界が違いみたい。その様子が嬉しくて、胸板や胸の突起に指を這わせると更に反応を返して下さる。
「当たり前だ!アリスティアに管理されたいんだ」
「管理?」
「射精管理だ!」
にべもなく答える旦那様に呆気に取られてしまった。
(射精管理とは?)
ニュアンス的に大体どう言った意味か分かりはするけど、王妃様から頂いた教本にはそんな言葉、載っていなかったわ。
でも空気を読んで、旦那様に合わせて差し上げましょう。
「まあ。ふふ……。では今回は二日間だけでしたが、次は一週間のお預けをしてみましょうか?」
「一週間!?そんなっ」
旦那様が悲壮感たっぷりな声音を出すから、敢えて軽やかに答える。
「ご不満ですか?」
「そんなの、耐えられる訳ない!毎日して欲しいのに!アリスティア……はやく、本当に限界なんだ。お願いしますっ」
(管理されたいと言ったのに、我儘ですね)
放置を嫌う旦那様だから当然なのですが。ちゃんと言い付けを聞くように躾けるのは必要だけど、旦那様が好まない事は致しません。
日々の夜の時間も今も、あくまでこの行為は旦那様へのご奉仕なのですから。
妻として旦那様の性癖に寄り添い、理解するのは当然の事。
ピタリと上半身を支える様に擦り寄り、旦那様の首元に自分の額をくっつける。互いの熱を分かち合うと、胸の鼓動が自分でも驚く程早くなっていく。
きっと今の自分の顔は真っ赤に違いない。
旦那様の寛げてあるトラウザーズから、熱く昂ぶった欲望を取り出せば、そそり立つように上を向き、ビクビクと脈打つように動いていた。
先端はだらしなく涎をダラダラと零し、触れたわたくしの手を汚していく。
手のひらで先端を優しく撫でてから、屹立を包み込むように握り込めば、彼の呼吸は更に荒くなっていった。
最初はしばらく引っ掛けるように、カリ部分を刺激していく。彼が快楽の渦へと飲み込まれる様をみて、そろそろ高みに昇りたがっていると判断した。
刺激しながら手を移動させ、屹立の竿を擦るよう上下に刺激すれば、旦那様が必至にそして苦しそうに懇願してきた。
「アリスティアっ、キスしてくれ……」
(キス……)
言われた途端ドキリと心臓が高鳴り、恐る恐る旦那様の端正なその横顔に近づいてみる。
頬に口付けようとした瞬間、旦那様がいきなりこちらを向くから、唇と唇が触れてしまった。
「んっ」
唇が掠っただけなのに、そのまま思考が停止してしまった。そんな固まったままの動かないわたくしの唇を旦那様は奪うようにキスをした。
視界が奪われているせいか、はむようにまたは噛みつくような荒々しい口付け。旦那様の濡れた熱い舌が這わされたり、息が顔に触れるせいで混乱した思考が淫靡な色に染め上げられる。
「アリスティア、す……好き……」
息も絶え絶えな旦那様の呻きを聞いて、自分の手が止まっていた事にようやく気づく。わたくしったら、今はご奉仕中だったわ。
止まっていた手を動かせば、旦那様は身体を仰け反らせた。
「こうされるのが、お好きなのですね?」
「ち、ちがっアリス……あああー!!」
先端から白濁の体液が飛び散り、旦那様の身体を汚していく。びゅくびゅくと未だに吹き出し続けるのを見るに、確かにいつもより量が多い。本当に二日間お一人で処理していないというのは、本当だったみたい。
痙攣するように身体を震わせ、射精の余韻に浸っている旦那様が可愛くてつい頬が緩んでしまう。
そんなわたくしの唇には、まだ先程の感覚が残っている。旦那様との口付けが脳裏に焼き付いて、忘れられないでいた。
今度口付けをおねだりしてみたら、またして下さるかしら?
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