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2章、ライメルス魔法学園
第15話
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記憶って何だろう?
私にジュリアだった記憶は残っていない。
それなのに私はライメルス語の読み書きが出来る。
最初はあまりに自然に話していたからライメルスの言葉を喋っているって気付かなかった。
でもやっぱり日本語と違うわけ。巻き舌とかをよく使うの。向こうの言葉だとイタリア語に近い響きがする。
文字はさすがに日本語じゃないとすぐに分かった。
日本語じゃない、でも普通に読めるし書くこともできる。
ライメルスの文字はとても変わっている。ちょっと見、楽譜みたい。五線譜に文字を書いているからね。
でもその楽譜みたいな文字を私は普通に読んでいる。
私はジュリアの蓄えた知識を使っているのかな?
それとも私は最初からジュリアでそれを忘れてしまっているのかな?
佐倉なつめって本当にいたのかな?
私はなつめだって思い込んでいる頭のおかしくなったジュリアじゃないよね。
ちょっと考えると頭の中がぐるぐるしてくる。
隣の席にはガイが座っている。ガイを見ると私の気持ちが少し落ち着いてきた。
私たちのクラスは1年1組、1年の時は成績は関係なくクラスはランダムにわけられている。2年から1組から6組の順に成績順に集められるようになる。
魔法学園には貴族しかいない。席順も家の爵位の高さで前中央から座っている。
つまり前列の中央に王族が、いなければ公爵家、侯爵家の高位貴族から座っていく。
次に伯爵家、子爵家、男爵家は最後尾の席。
だから男爵家の私の隣に伯爵家のガイがいるのは本来ならおかしなことなのだが、ガイの体が大きくて後ろが見え難くなることを理由にガイは私の隣の席に追いやられた。
本当は私の保護者の様になっているガイをみんなが私の隣につけてくれたのだ。
私は細くて小さくって、見ている周りの人が心配になるみたい。
私のガイ依存が進んでいる。
初めて見たものを親と思い込む雛鳥のようにガイの後ろに着いて行きたくなる。
ガイの側にいると安心する。
実際に私がジュリアになって最初に見たのは侍女のニーナだしホーン男爵家の家族なのだが、あの時はまだ全ては夢だと思っていた。
私が現実を受け止めて初めて出来た友達がガイだ。
ガイは優しくて面倒見がいい。私はちょっと心配になる。
このまま私のガイ依存が進んだらマズいんじゃないかな?
私は体力がなくてすぐにヘバる。すぐにガイに頼りたくなる。体力的にも精神的にも。
ガイにだって魔法学園でやりたいことがあるだろう。
顔が広いし知り合いだって沢山いるみたいだ。
これ以上ガイにべったりしていないで自立しなければ。
まず女性の友達を作ることから始めてみよう、そう思った。
私にジュリアだった記憶は残っていない。
それなのに私はライメルス語の読み書きが出来る。
最初はあまりに自然に話していたからライメルスの言葉を喋っているって気付かなかった。
でもやっぱり日本語と違うわけ。巻き舌とかをよく使うの。向こうの言葉だとイタリア語に近い響きがする。
文字はさすがに日本語じゃないとすぐに分かった。
日本語じゃない、でも普通に読めるし書くこともできる。
ライメルスの文字はとても変わっている。ちょっと見、楽譜みたい。五線譜に文字を書いているからね。
でもその楽譜みたいな文字を私は普通に読んでいる。
私はジュリアの蓄えた知識を使っているのかな?
それとも私は最初からジュリアでそれを忘れてしまっているのかな?
佐倉なつめって本当にいたのかな?
私はなつめだって思い込んでいる頭のおかしくなったジュリアじゃないよね。
ちょっと考えると頭の中がぐるぐるしてくる。
隣の席にはガイが座っている。ガイを見ると私の気持ちが少し落ち着いてきた。
私たちのクラスは1年1組、1年の時は成績は関係なくクラスはランダムにわけられている。2年から1組から6組の順に成績順に集められるようになる。
魔法学園には貴族しかいない。席順も家の爵位の高さで前中央から座っている。
つまり前列の中央に王族が、いなければ公爵家、侯爵家の高位貴族から座っていく。
次に伯爵家、子爵家、男爵家は最後尾の席。
だから男爵家の私の隣に伯爵家のガイがいるのは本来ならおかしなことなのだが、ガイの体が大きくて後ろが見え難くなることを理由にガイは私の隣の席に追いやられた。
本当は私の保護者の様になっているガイをみんなが私の隣につけてくれたのだ。
私は細くて小さくって、見ている周りの人が心配になるみたい。
私のガイ依存が進んでいる。
初めて見たものを親と思い込む雛鳥のようにガイの後ろに着いて行きたくなる。
ガイの側にいると安心する。
実際に私がジュリアになって最初に見たのは侍女のニーナだしホーン男爵家の家族なのだが、あの時はまだ全ては夢だと思っていた。
私が現実を受け止めて初めて出来た友達がガイだ。
ガイは優しくて面倒見がいい。私はちょっと心配になる。
このまま私のガイ依存が進んだらマズいんじゃないかな?
私は体力がなくてすぐにヘバる。すぐにガイに頼りたくなる。体力的にも精神的にも。
ガイにだって魔法学園でやりたいことがあるだろう。
顔が広いし知り合いだって沢山いるみたいだ。
これ以上ガイにべったりしていないで自立しなければ。
まず女性の友達を作ることから始めてみよう、そう思った。
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