23 / 60
女子の友情
しおりを挟む
「さぁさぁ皐月さん、お話をききましょ~。」
「お話って……私は何も…。」
緊急女子会IN皐月の部屋。
二人はベッドを背もたれにし横並びに座った。
少し恥ずかしそうに俯きながらクッションを抱きしめる皐月をニヤニヤと笑みを浮かべ前のめり気味に詰め寄る要。
「隠さなくても良いのに~。恋しちゃったんでしょ~?」
「こ、恋ってそんなんじゃないし!!誰があんな奴……。」
顔を真っ赤にしながら反論する皐月だがまったく要は相手にしない。
「大丈夫、認めたくない気持ちわかるよ~。いつもは頼りない感じなのに心細時は安心させてくれる。男の子なんだなってドキドキしちゃうよね~。」
「う゛…。」
「いつもお腹をだして甘えてくる子がカッコ良さも兼ね揃えているなんて惚れてまうやろ~。」
「……要、それ猫の話だよね。」
「バレたか。私の愛猫ざらめ君は日頃仰向けでのびてるけど私が落ちてる時はずっと側で撫でさせてくれる優男だよ~。」
「猫と一緒にしないでよ……。」
要は両手で皐月の眼を隠した。
そして、落ち着いた声で耳元で囁く。
「ようは想像力だよ~。例えば拓海が皐月の頭を優しくポンポンしたり、抱きしめてくれたり…」
要の言葉で事件の夜の事を思い出す。
拓海は優しく頭をポンポンしてくれた。守ろうとしてくれた。普段は全然カッコ良くないのにあの時は凄くかっこ良かった。
いや、音楽をつくる時もかっこいい。
「皐月がちゃんと動かないと全部ほかの女子に持ってかれちゃうよ~。」
「それはダメ!!!!!」
頭の中で想像したものが全て知らない女子に変わると苛立ちや哀しみがぐちゃぐちゃに混ざる。
実際には起きていない事なのに皐月は絶対に許せないと拓海を殴り飛ばしてやりたくなった。
「では皐月ちゃんの為にこの要さまがひと肌脱ごうじゃないか~。ちょうど素晴らしいタイミングで文化祭がある訳だし、利用しない手は無いよね~。」
皐月の心はまた怪しい笑い方をする要に不安しかない。
「ねぇ…要。もし、告白して今の関係が壊れちゃったらさ…どうしよう。」
「心配ないよ。もし、拓海が気まずい顔をしたら私が一発ぶん殴ってやるから~!!そんな器の小さい男にうちの皐月は任せられないでしょ!皐月を傷つける奴は許さな~い!」
「ハハッ。頼もしいな~。」
「私はいつでも皐月の味方だもの~。」
「お話って……私は何も…。」
緊急女子会IN皐月の部屋。
二人はベッドを背もたれにし横並びに座った。
少し恥ずかしそうに俯きながらクッションを抱きしめる皐月をニヤニヤと笑みを浮かべ前のめり気味に詰め寄る要。
「隠さなくても良いのに~。恋しちゃったんでしょ~?」
「こ、恋ってそんなんじゃないし!!誰があんな奴……。」
顔を真っ赤にしながら反論する皐月だがまったく要は相手にしない。
「大丈夫、認めたくない気持ちわかるよ~。いつもは頼りない感じなのに心細時は安心させてくれる。男の子なんだなってドキドキしちゃうよね~。」
「う゛…。」
「いつもお腹をだして甘えてくる子がカッコ良さも兼ね揃えているなんて惚れてまうやろ~。」
「……要、それ猫の話だよね。」
「バレたか。私の愛猫ざらめ君は日頃仰向けでのびてるけど私が落ちてる時はずっと側で撫でさせてくれる優男だよ~。」
「猫と一緒にしないでよ……。」
要は両手で皐月の眼を隠した。
そして、落ち着いた声で耳元で囁く。
「ようは想像力だよ~。例えば拓海が皐月の頭を優しくポンポンしたり、抱きしめてくれたり…」
要の言葉で事件の夜の事を思い出す。
拓海は優しく頭をポンポンしてくれた。守ろうとしてくれた。普段は全然カッコ良くないのにあの時は凄くかっこ良かった。
いや、音楽をつくる時もかっこいい。
「皐月がちゃんと動かないと全部ほかの女子に持ってかれちゃうよ~。」
「それはダメ!!!!!」
頭の中で想像したものが全て知らない女子に変わると苛立ちや哀しみがぐちゃぐちゃに混ざる。
実際には起きていない事なのに皐月は絶対に許せないと拓海を殴り飛ばしてやりたくなった。
「では皐月ちゃんの為にこの要さまがひと肌脱ごうじゃないか~。ちょうど素晴らしいタイミングで文化祭がある訳だし、利用しない手は無いよね~。」
皐月の心はまた怪しい笑い方をする要に不安しかない。
「ねぇ…要。もし、告白して今の関係が壊れちゃったらさ…どうしよう。」
「心配ないよ。もし、拓海が気まずい顔をしたら私が一発ぶん殴ってやるから~!!そんな器の小さい男にうちの皐月は任せられないでしょ!皐月を傷つける奴は許さな~い!」
「ハハッ。頼もしいな~。」
「私はいつでも皐月の味方だもの~。」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る
マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。
思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。
だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。
「ああ、抱きたい・・・」
「女の子って自転車に乗るときアソコがサドルに当たらないの?」って訊いたら、キレた幼馴染がそのまま俺の手の平にまんこ押し付けてきた話
ベクトル空間
青春
美少女JKである幼馴染の比奈乃(ひなの)は一人暮らしの俺のために、たまに料理を作りに来てくれる。
そんな比奈乃に俺はふと疑問に思ったことを訊いてみた。
「女の子って自転車に乗るときアソコがサドルに当たらないの?」
すると比奈乃はむっとした表情で突然、制服のスカートをたくし上げ、パンツを丸出しに。
そのまま比奈乃は戸惑う俺の右手をつかむと、彼女の股のあたりにそれを持っていった。
「こんな感じだけど、それがどうかしたの?」
そう言いながら、比奈乃は俺の右手にまんこをぐりぐりと押し付けてきて――。
その誘惑に我慢できなくなった俺が、比奈乃に襲いかかると、「本当はね、あんたのことがずっと好きだったんだよ……あんっ」と喘ぎながら彼女は告白してきたのであった。
愛を確かめ合ったこの日を境に、俺と比奈乃のセックス三昧なイチャラブ生活が始まる――。
※サブタイトルに♥がついているのは本番あり回です。
※四話でヒロインがデレます!
おっぱい揉む?と聞かれたので揉んでみたらよくわからない関係になりました
星宮 嶺
青春
週間、24hジャンル別ランキング最高1位!
ボカロカップ9位ありがとうございました!
高校2年生の太郎の青春が、突然加速する!
片想いの美咲、仲の良い女友達の花子、そして謎めいた生徒会長・東雲。
3人の魅力的な女の子たちに囲まれ、太郎の心は翻弄される!
「おっぱい揉む?」という衝撃的な誘いから始まる、
ドキドキの学園生活。
果たして太郎は、運命の相手を見つけ出せるのか?
笑いあり?涙あり?胸キュン必至?の青春ラブコメ、開幕!
怪我でサッカーを辞めた天才は、高校で熱狂的なファンから勧誘責めに遭う
もぐのすけ
青春
神童と言われた天才サッカー少年は中学時代、日本クラブユースサッカー選手権、高円宮杯においてクラブを二連覇させる大活躍を見せた。
将来はプロ確実と言われていた彼だったが中学3年のクラブユース選手権の予選において、選手生命が絶たれる程の大怪我を負ってしまう。
サッカーが出来なくなることで激しく落ち込む彼だったが、幼馴染の手助けを得て立ち上がり、高校生活という新しい未来に向かって歩き出す。
そんな中、高校で中学時代の高坂修斗を知る人達がここぞとばかりに部活や生徒会へ勧誘し始める。
サッカーを辞めても一部の人からは依然として評価の高い彼と、人気な彼の姿にヤキモキする幼馴染、それを取り巻く友人達との刺激的な高校生活が始まる。
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる