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Special♡Thanks!②~ドラゴン達の好物~
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マリアはドラゴン狩りで迷惑をかけたドラゴン達にお詫びとして好物を作って持って行く事にした。
朝から大量に作り全て収納するとまずは蒼のところに行く事にした。
「蒼、居るかしら。」
湖の底からザバッと姿を現した蒼は少し眠そうに欠伸をした。
「どうしたんだい?」
「この前は迷惑をかけてしまったでしょう?お詫びに貴方の好きなクッキーを焼いてきたの。」
「君が悪い訳では無いのだから気にしなくても良いのに。でも、クッキーはいただこうかな。」
マリアが更に山盛りになったクッキーを差し出すと蒼はそれを一枚一枚摘んで食べていく。その様子が可愛くずっと眺めていたいところだったが、他のドラゴンのところにも行かなくてはいけないのでマリアは蒼にたくさん食べてねと言うと湖を後にした。
次に行った紅の家ではミートパイを、その次に行った真珠の洞窟ではムニエルを渡し二匹に嬉しそうに受け取ってもらうと、次は漆黒の家に向かった。
漆黒の家に着くと琥珀と翠も遊びに来ており三匹にお詫びの品を渡す。
「漆黒さんにはイカ墨パスタです。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
「気にするな。しかしイカ墨パスタはいつでも持ってきてくれ。」
「琥珀さんもご迷惑をおかけしました。コーンスープたくさん飲んで下さいね。」
「やった~!マリアありがとう!!」
「翠さんもどうぞお納め下さい。」
「カレーだ!!」
翠はマリアから渡された寸胴鍋におたまを入れまるでスープのようにカレーのみを食べた。
「辛っうまっ!」
ガッツく翠の様子にカレーに興味を示した琥珀はカレーを食べてみたくなった。
「ねぇねぇ、カレーちょっとちょうだい?」
「え、ヤダよ。」
「ケチ~!ちょっとくらいいいじゃん!!」
「ではイカ墨パスタを少し分けてやろう。」
「ヤダ!そんな闇色の食べ物怖いもん!!」
琥珀が拒否した瞬間、漆黒の持っていたフォークがグニャリと曲がった。マリアは三匹から距離をとり安全を確保する。すると直ぐに琥珀に特大の雷が落ちた。
もちろん翠も巻き込まれ丸焼きだ。
「我儘ついでにイカ墨パスタをも否定するのは見逃せないな。」
マリアは伸びている琥珀と翠を呆れた目でみた。
長く一緒にいるのに実は食いしん坊で自分の好きな物を否定されるのが大嫌いな漆黒の性格を何故か理解できない二匹はよく雷を落とされている。
「まだ次が有りますので失礼します。」
マリアは介抱すること無くさっさと別のドラゴンの元に向かって行った。
FIN
朝から大量に作り全て収納するとまずは蒼のところに行く事にした。
「蒼、居るかしら。」
湖の底からザバッと姿を現した蒼は少し眠そうに欠伸をした。
「どうしたんだい?」
「この前は迷惑をかけてしまったでしょう?お詫びに貴方の好きなクッキーを焼いてきたの。」
「君が悪い訳では無いのだから気にしなくても良いのに。でも、クッキーはいただこうかな。」
マリアが更に山盛りになったクッキーを差し出すと蒼はそれを一枚一枚摘んで食べていく。その様子が可愛くずっと眺めていたいところだったが、他のドラゴンのところにも行かなくてはいけないのでマリアは蒼にたくさん食べてねと言うと湖を後にした。
次に行った紅の家ではミートパイを、その次に行った真珠の洞窟ではムニエルを渡し二匹に嬉しそうに受け取ってもらうと、次は漆黒の家に向かった。
漆黒の家に着くと琥珀と翠も遊びに来ており三匹にお詫びの品を渡す。
「漆黒さんにはイカ墨パスタです。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
「気にするな。しかしイカ墨パスタはいつでも持ってきてくれ。」
「琥珀さんもご迷惑をおかけしました。コーンスープたくさん飲んで下さいね。」
「やった~!マリアありがとう!!」
「翠さんもどうぞお納め下さい。」
「カレーだ!!」
翠はマリアから渡された寸胴鍋におたまを入れまるでスープのようにカレーのみを食べた。
「辛っうまっ!」
ガッツく翠の様子にカレーに興味を示した琥珀はカレーを食べてみたくなった。
「ねぇねぇ、カレーちょっとちょうだい?」
「え、ヤダよ。」
「ケチ~!ちょっとくらいいいじゃん!!」
「ではイカ墨パスタを少し分けてやろう。」
「ヤダ!そんな闇色の食べ物怖いもん!!」
琥珀が拒否した瞬間、漆黒の持っていたフォークがグニャリと曲がった。マリアは三匹から距離をとり安全を確保する。すると直ぐに琥珀に特大の雷が落ちた。
もちろん翠も巻き込まれ丸焼きだ。
「我儘ついでにイカ墨パスタをも否定するのは見逃せないな。」
マリアは伸びている琥珀と翠を呆れた目でみた。
長く一緒にいるのに実は食いしん坊で自分の好きな物を否定されるのが大嫌いな漆黒の性格を何故か理解できない二匹はよく雷を落とされている。
「まだ次が有りますので失礼します。」
マリアは介抱すること無くさっさと別のドラゴンの元に向かって行った。
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