私のオカシイ執事

ジョシュアが消えた日

6月4日

私は意を決してジョシュアにずっと好きだった事を伝えた。

最初はいつもの調子でふざけていたけど、言い方を変えて何回も伝えたら信じてくれたみたいで顔を真っ赤にして動かなくなってしまった。
心配になってつついていたらいきなり両頬をバシバシ叩きだすから少し怖かった……

でも頬が真っ赤になって叩くのをやめたら今度は泣き始めたからもうしびれを切らして問い詰めたらジョシュアは「申し訳ございません」って頭を下げて言ったの。

心臓が握りつぶされたかと思うくらい痛かった……
私、振られたんだって思ってその場を去ろうとしたら手首をつかまれて抱き寄せられて今度はドキドキしすぎて心臓が痛かった。

まともに考えられなくてパニックになった私はジョシュアの脇腹を何回も殴りつけたけどビクともしなくて……暫く抱きしめられたままでいるとジョシュアは私に言ったわ。

「今の私ではお嬢様と釣り合いません。ですから私がお嬢様の隣りに立つのに相応しくなって帰ってくるまでお待ちいただけませんか……」

私はこの言葉に少し腹が立ったわ。
相応しくってなに？！
私はそんな偉い存在ではないしどうしてそんな事を言うのか分からなかった。
黙っているとジョシュアは、私から少し離れてポケットに手を入れ小箱を出し膝まづいた。

「私を待っていて下さるならこのリングを身につけてください。」

もうコレプロポーズだから!!

私がコクリと頷くとジョシュアは右手の薬指に指輪をはめた。
私のそっちじゃない感はすごかった……
ここは左手だよね！
今度はちゃんと左手にはめてもらわなきゃ。

そして……ジョシュアはその日の内に屋敷を去った。
私の部屋に日記を残して。

私は日記を開いて後悔した。

……なんで日記つけてる事知ってるの！書いてる日知ってるの!!最後のページが無かったら捕まるレベルでしょ……

神様……私は彼のこういう所のみ、治って帰ってきて欲しいです。

早く……逢いに来て……