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ぶどう踏み娘
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ぶどう踏み参加者たちはいっせいに樽に足を入れた。
審査は既に始まっている。
なにも考えずに踏み始める者、エンターテインメントとして踊りながら踏み始める者と様々な様子で歓声の中時間は少しずつ過ぎていく。
「さ~半分の15分が経過しました!
参加者の皆さんは疲れが見え始めてますねぇ。」
ぶどうは踏めば踏むほど液化し足が取られる。
結構な重労働の為参加者の大半が段々足が上がらなくなりバランスを崩し転倒する者も出てきた。
しかし融資候補の5人は今だ笑顔で優雅に踏み続けて観客を楽しませる。
「さ~いよいよ終了カウント入ります!
5・4・3・2・1しゅ~りょ~!!!!!」
真っ赤に染まった足を樽から出して水で流していく参加者たちは拍手の中舞台を後にした。
集計が終わるまで暫くあるのでカリンは警備をしているであろうダルを探した。
「ダルっ!」
カリンがダルを見つけ飛びくとダルは危ないとボヤきながらも受け止めた。
「ぶどう踏みお疲れ。」
「見ててくれたの?」
「ああ、舞台の警備をしてたからな。二連覇できるといいな。
カリンそろそろ離れろ……俺が殺されそうだ…」
遠目からカリンのファン達が鬼の形相でダルを睨みつけていた。
カリンは全く気にした様子はなく密着したままでいると、強引にカリンの身体が引き離された。
「カリンさん、はしたないですよ?」
※訳:その脂肪の塊をダルに押し付けないで下さい。
「イチゴ先輩何するんですか~。」
※訳:私とダルのイチャイチャタイムを邪魔しないでよ。
カリンとイチゴは互いに笑顔で睨み合った。
その隙をついてリンゴやスモモ、アンズがダルに近づくとカリンはイチゴに構ってられないとダルの腕を取り「ダルは私のだから近づかないで。」と主張したが誰も引かなかった。
いがみ合う美姫5人を前に頬を染めるどころか青ざめるダルはため息をつく。
「俺は仕事にもどる。カリン、(胸が当たってるから)腕を離せ。」
仕事に戻ると言われてしまえば仕方なく諦めるしかない。
カリンは腕を離したが、最後にダルを引き寄せて頬にキスした。
「「「「ああ~!!抜けがけしてんじゃないわよ」」」」
それを合図に5人は言い合いを始め、キスしたカリン本人ですからダルの頬が少し赤いのを見逃した。
それを眺めていた参加者たちは心の中で彼女たちの興味がダルにある事を喜び、ダルには近づかない事を誓った。
「さぁ、集計が終わりました!!今年の優勝者はパン屋の娘、カリンさんです!二連覇おめでとうございま~す!」
カリンは見事優勝しトロフィーとカリンが一番欲しかった副賞の一年間ぶどう、干しぶどうが月1キロまでタダで貰える権利を獲得した。
「今年もやりますぶどうパン祭り!ぜひ皆さん来てくださいね~。」
審査は既に始まっている。
なにも考えずに踏み始める者、エンターテインメントとして踊りながら踏み始める者と様々な様子で歓声の中時間は少しずつ過ぎていく。
「さ~半分の15分が経過しました!
参加者の皆さんは疲れが見え始めてますねぇ。」
ぶどうは踏めば踏むほど液化し足が取られる。
結構な重労働の為参加者の大半が段々足が上がらなくなりバランスを崩し転倒する者も出てきた。
しかし融資候補の5人は今だ笑顔で優雅に踏み続けて観客を楽しませる。
「さ~いよいよ終了カウント入ります!
5・4・3・2・1しゅ~りょ~!!!!!」
真っ赤に染まった足を樽から出して水で流していく参加者たちは拍手の中舞台を後にした。
集計が終わるまで暫くあるのでカリンは警備をしているであろうダルを探した。
「ダルっ!」
カリンがダルを見つけ飛びくとダルは危ないとボヤきながらも受け止めた。
「ぶどう踏みお疲れ。」
「見ててくれたの?」
「ああ、舞台の警備をしてたからな。二連覇できるといいな。
カリンそろそろ離れろ……俺が殺されそうだ…」
遠目からカリンのファン達が鬼の形相でダルを睨みつけていた。
カリンは全く気にした様子はなく密着したままでいると、強引にカリンの身体が引き離された。
「カリンさん、はしたないですよ?」
※訳:その脂肪の塊をダルに押し付けないで下さい。
「イチゴ先輩何するんですか~。」
※訳:私とダルのイチャイチャタイムを邪魔しないでよ。
カリンとイチゴは互いに笑顔で睨み合った。
その隙をついてリンゴやスモモ、アンズがダルに近づくとカリンはイチゴに構ってられないとダルの腕を取り「ダルは私のだから近づかないで。」と主張したが誰も引かなかった。
いがみ合う美姫5人を前に頬を染めるどころか青ざめるダルはため息をつく。
「俺は仕事にもどる。カリン、(胸が当たってるから)腕を離せ。」
仕事に戻ると言われてしまえば仕方なく諦めるしかない。
カリンは腕を離したが、最後にダルを引き寄せて頬にキスした。
「「「「ああ~!!抜けがけしてんじゃないわよ」」」」
それを合図に5人は言い合いを始め、キスしたカリン本人ですからダルの頬が少し赤いのを見逃した。
それを眺めていた参加者たちは心の中で彼女たちの興味がダルにある事を喜び、ダルには近づかない事を誓った。
「さぁ、集計が終わりました!!今年の優勝者はパン屋の娘、カリンさんです!二連覇おめでとうございま~す!」
カリンは見事優勝しトロフィーとカリンが一番欲しかった副賞の一年間ぶどう、干しぶどうが月1キロまでタダで貰える権利を獲得した。
「今年もやりますぶどうパン祭り!ぜひ皆さん来てくださいね~。」
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