3 / 5
後編
しおりを挟む
とうとうバレンタイン当日。
渡すチョコは鞄の中で出番を待ってる。
朝から亨のところには引切り無しにチョコが運び込まれてくる。だけど、いつもと違う。
いつもなら亨は少し照れながら「サンキュ…」って受け取って、本命デスって感じのはファンクラブにブロックされて事情聴取をくぐり抜けてからなら渡す事を認めてくれる。これをスルーする人を見た事がない。
だけど今回は本命解禁。
「わ、私の気持ち…受け取って下さい!」
「……ごめん。」
コレが列をなしている。
教室のど真ん中で周りの目もあるのに告白して玉砕していく女の子達……直視出来ない。
「ほのか、まだダメ。今はあの子達の時間なの。」
「なんで……友里~逝かせてよ~。」
「よしよし、鞄から手を離して。ほのかはラスボス何だから我慢してね。」
「……もしかしたら亨がokする子が…。」
「大丈夫だから。それに、それでも渡すのは変わらないでしょ?ならほのかの順番を待ってて。」
結局、一日中ソワソワしながら女の子達を見ていた。
授業が全部終わったところで亨を見ると女の子の行列は出来ていない。鞄を置いて何処か行くみたいだったから私は自分の鞄に手を伸ばしてチョコを出した。
「頑張ってね。」
「友里…行ってきますっ!」
亨は教室を出て何処に行くのかと思ったら図書室に入った。声をかけなかったから私少し不審者……。
図書室に入ると亨は何をするでも無くたっていた。
「と、亨…?」
振り返ったと亨は何だか…別人みたいな感じがする。
「ほのか…。」
「あ、あのね…。あ……今日…誰からもチョコ、もらって無かった…ね。」
「貰える訳ないだろ。義理ならまだ受け取るけど…本命は好きなやつじゃなきゃ要らない。」
「そ…そうだよ……ね…。」
ヤバい…勇気、勇気っ!
「あ、あのね……コレ…。」
勇気を出してチョコを差し出したけど…顔が見れないっ!
「今年の、バレンタイン…。あの、それで…あの、私……」
言葉が…好きが出てこない…ん?!
え?わ、私、え?だだだだだ抱きつかれ?!
「俺さ……毎年思ってたんだ。コレが本命だったらなって…。」
「う、うぇ?!」
「好きだよ…ほのか。ずっと、好きだった。」
「え?!は?!と、亨…本当に…?」
「本当だ…。だから、ごめん。先に謝る。」
「え?」
亨の腕が少し緩んだと思ったら顎を持ち上げられて口が…口が?!
「ん…んん!」
ちょ、ちょっ…キ?!私、亨にキスかれてる?!
「んっぷはっ!と、亨ちょ待って私まだ…。」
「待てない。邪魔しないで。」
「んん!!ん…ふぁ…ん…。」
もうパニックすぎて訳が分からないけど亨が離してくれなくて息が苦しくて温かくて……訳が分からないよ~!!
「ふぉおぅ…ん……。」
「…ん。ごめん。ちょっとがっつき過ぎた。」
とりあえず…椅子に座らせてほし欲しい。チカラが入らない……あと、顔見れないからぁぁぁ!
「ほのか、支えるから離れないで。」
「ふぁ!と、亨!待って待って待って!」
「む。なに?」
「わ、私まだ亨に好きって言ってないよね?!何でこんな……。」
「ん…それ、チョコ。今日、チョコ持ってきてくれた女子は全員本命だって鈴木に言われてて…ほのかも持ってきてくれたから。もしかして違うの?」
「え、ち、違くないけど…鈴木って…友里~!!」
「違うくないなら問題ないな。ほのか、今はもう少し堪能させて。」
この後暫くまた亨にキスされ続けてヘニャヘニャになってたところを鞄を持ってきた友里に助けられた。
長いって怒られたけど私悪くないと思う。でも、何だか悔しい…。
「亨。」
「なに?…!」
「好きだよ。」
自分からキスとかすっごく恥ずかしいけど、これくらい許されるよね。
FIN
渡すチョコは鞄の中で出番を待ってる。
朝から亨のところには引切り無しにチョコが運び込まれてくる。だけど、いつもと違う。
いつもなら亨は少し照れながら「サンキュ…」って受け取って、本命デスって感じのはファンクラブにブロックされて事情聴取をくぐり抜けてからなら渡す事を認めてくれる。これをスルーする人を見た事がない。
だけど今回は本命解禁。
「わ、私の気持ち…受け取って下さい!」
「……ごめん。」
コレが列をなしている。
教室のど真ん中で周りの目もあるのに告白して玉砕していく女の子達……直視出来ない。
「ほのか、まだダメ。今はあの子達の時間なの。」
「なんで……友里~逝かせてよ~。」
「よしよし、鞄から手を離して。ほのかはラスボス何だから我慢してね。」
「……もしかしたら亨がokする子が…。」
「大丈夫だから。それに、それでも渡すのは変わらないでしょ?ならほのかの順番を待ってて。」
結局、一日中ソワソワしながら女の子達を見ていた。
授業が全部終わったところで亨を見ると女の子の行列は出来ていない。鞄を置いて何処か行くみたいだったから私は自分の鞄に手を伸ばしてチョコを出した。
「頑張ってね。」
「友里…行ってきますっ!」
亨は教室を出て何処に行くのかと思ったら図書室に入った。声をかけなかったから私少し不審者……。
図書室に入ると亨は何をするでも無くたっていた。
「と、亨…?」
振り返ったと亨は何だか…別人みたいな感じがする。
「ほのか…。」
「あ、あのね…。あ……今日…誰からもチョコ、もらって無かった…ね。」
「貰える訳ないだろ。義理ならまだ受け取るけど…本命は好きなやつじゃなきゃ要らない。」
「そ…そうだよ……ね…。」
ヤバい…勇気、勇気っ!
「あ、あのね……コレ…。」
勇気を出してチョコを差し出したけど…顔が見れないっ!
「今年の、バレンタイン…。あの、それで…あの、私……」
言葉が…好きが出てこない…ん?!
え?わ、私、え?だだだだだ抱きつかれ?!
「俺さ……毎年思ってたんだ。コレが本命だったらなって…。」
「う、うぇ?!」
「好きだよ…ほのか。ずっと、好きだった。」
「え?!は?!と、亨…本当に…?」
「本当だ…。だから、ごめん。先に謝る。」
「え?」
亨の腕が少し緩んだと思ったら顎を持ち上げられて口が…口が?!
「ん…んん!」
ちょ、ちょっ…キ?!私、亨にキスかれてる?!
「んっぷはっ!と、亨ちょ待って私まだ…。」
「待てない。邪魔しないで。」
「んん!!ん…ふぁ…ん…。」
もうパニックすぎて訳が分からないけど亨が離してくれなくて息が苦しくて温かくて……訳が分からないよ~!!
「ふぉおぅ…ん……。」
「…ん。ごめん。ちょっとがっつき過ぎた。」
とりあえず…椅子に座らせてほし欲しい。チカラが入らない……あと、顔見れないからぁぁぁ!
「ほのか、支えるから離れないで。」
「ふぁ!と、亨!待って待って待って!」
「む。なに?」
「わ、私まだ亨に好きって言ってないよね?!何でこんな……。」
「ん…それ、チョコ。今日、チョコ持ってきてくれた女子は全員本命だって鈴木に言われてて…ほのかも持ってきてくれたから。もしかして違うの?」
「え、ち、違くないけど…鈴木って…友里~!!」
「違うくないなら問題ないな。ほのか、今はもう少し堪能させて。」
この後暫くまた亨にキスされ続けてヘニャヘニャになってたところを鞄を持ってきた友里に助けられた。
長いって怒られたけど私悪くないと思う。でも、何だか悔しい…。
「亨。」
「なに?…!」
「好きだよ。」
自分からキスとかすっごく恥ずかしいけど、これくらい許されるよね。
FIN
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる