忘却の檻 〜あなたは誰〜

ぐう

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 レオンハルトは一度胸から私を離し、私の顔を覗き込んだ。

「ユリア、本気か」

「嘘じゃないわ。裏切られても忘れられない。悲しい女なのよ。あなたはこんな平凡な見た目の私は嫌だろうけど」

 また強く強く抱きしめられた。

「そんなわけはない。平凡なんかじゃない。あなたは薔薇園であった時から私にとって特別だった」

 嘘よね。特別とは何を指すのかしら。色仕掛けの女にあっさり塗り替えられる特別とは軽いものね。

「だったらあなたのものにして」

 こんな言い方するなんて、ユリアらしくない。ごめんなさいね。あなたがここにいたら絶対こんな事は言わない。でもこの男を檻に入れるのに必要なの。でも平凡な女が色仕掛けしても魅力が無いから駄目かしら。騙されてくれるかしらね。

 レオンハルトは熱の篭った目でユリアを見つめ顔を近づけて来た。唇が唇に合わせられ、啄むように唇を吸い上げられて、最後はきつく抱きしめて、強く唇を合わせて来た。
 ユリアが息苦しさに口を開けると、待っていたかのように舌が入って来て、ユリアの舌に絡ませ、吸い上げた。歯列をぐるりと舌でなぞり、また舌を絡めて吸い上げた。

 濃厚な口づけをして、そのままそっとユリアをベットに横たえて、夜着のボタンを一つづつ外した。大きめなボタンだったが引きちぎる勢いで外し終えて、下着も引き剥がす勢いで脱がした。

「ユリアを自分のものにできるなんて夢のようだ。余裕がないから酷くしたらごめん。避妊もしない。私の子どもを産んで」
 
 それだけ言うと、ユリアに覆い被さり耳を喰み、首筋に唇這わせた。

「あああ、んんんっ」

 ユリアが声を漏らすと、そのまま乳房手で揉みしだき、頂を口に含んで舌で転がした。

「ああっ」

 ユリアが鼻から抜けたような声を漏らすと

「気持ちいい?もっと気持ちよくなろう」

 何度も何度も両の乳房を愛撫して、ユリアの乳房は唾液でベタベタになって来た。


「ユリアのここは柔らかくて肌触りがいい。手で揉むと手のひらに吸い付いて来るよ」

 そっと下に手を伸ばして、花弁をかき分け花芽をそっとなぞった。そしてユリアの脚の間に顔を入れ、舌でそれを嬲り始めた。

「いやぁーーーそこは汚いわ。いやぁああ」

 バタつかせるユリアの脚を両手で抑えながら、舌を奥へ奥へと這わせて行く。

「ああぁああーーいやぁーーなんかおかしいわ!」

 ユリアの眼裏に白い光がスパークする。

「初めてはきついから、いっておいって」

「いくってどこに? ああああぁああ なにこれ」

 爪先までピンと伸ばして、身体を震わせる。汗がどっと出て肌がピンクに染まる。

「本当に綺麗だ」

 感極まったように囁いて、しとどに濡れた場所に指を延ばす。







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