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5-2 王都の魔法陣
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「エミリア!! エミリア!」
「アカリさまっ……!」
城のテラスに舞い降りた僕をエミリアは慌てた様子で出迎えた。
「いまの光は一体……! 何が起きたんですか!?」
街の方から騒ぎは聞こえてこない。
本当に、『何も』聞こえてこなかった。
「アカリ様……!!」
責めるように求められ、思い浮かぶのは降りてくる途中に見えた景色だ。
お祭りのように騒ぎ立てていた人々は地面に伏し、ピクリとも動かなかった。
「大丈夫……大丈夫だ、きっと……うん……、大丈夫だ……」
死んでいる様には見えなかった。
あの魔法陣はそう言った類《たぐい》のものじゃない。僕の知る限りだけど、あの光は精神系の魔法だ。
恐らく街の人々は眠らされただけのはずだ。
「っ……」
テラスから見下ろす庭には警備兵や使用人さん達が倒れている。
顔色は悪くない、大丈夫ーー大丈夫だ。
自分に言い聞かせるように繰り返し、不安げにこちらを見つめるエミリアの頭を撫でてやる。
「落ち着いて、エミリアは中に入って」
「でもっ……」
「大丈夫だから」
雷を怖がった妹をあやした時のように優しく、なるべく言葉に棘が立たぬようにして部屋の中へと入り、空をちらりと確認した。
まだ彼奴らの姿は見えてない。
遠隔起動か、それともーー、
「大丈夫ですか姫様!!」
タイミングを見計らったかのように入ってきたのはアルベルトさんだった。
慌てて駆けつけたのか髪型は若干崩れてしまっている。
額に汗を滲ませ、開け放った扉を乱暴に離しながら近づいてきた。
「突然足元が光り始めた時はどうなるかと……ご無事で何よりです」
「ありがとう、アルベルト。……姉様《ねえさま》は……?」
「そちらに」
言って視線を向けた先に主様が顔を覗かせていた。その首から降りてきたのはエシリヤさんだ。
ドレスの裾をテラスに引っ掛けないよう、慎重に降りてくるとそっと主様の首を撫でた。
「エシリヤお姉様……! 一体どちらに……」
まさか城の外に出ていたとは思わなかったのだろう。エミリアは慌てて駆け寄るとその手を取り、怪我をしていないか確認し始めた。
「大丈夫よ? 心配しないで? コトが起きて、思う節がったから空から見てきたんです」
主様が目を細め頷く。しかし注意は空に向いているらしく、僕も同じように彼らが「いつ現れるか」を気にする。
こちらの戦力を一気に無効化したんだ、攻めてくるなら今すぐにでも現れるだろう。
「魔法陣はこの国を覆っていた防壁魔法を転用したものですわ。恐らく龍脈を利用して全体に広げたのでしょう」
エシリヤさんはエミリアとアルベルトさんに淡々と情報を伝える。
主様と目が合うと軽くそれを伏せられた。その理由はエシリヤさんが告げる。
「発生源は竜宮の祠だと思いますわ……」
そしてそれをやれる人物は一人しかいない。
アルベルトさんは顔を険しく歪め、踵を返した。
「アルベルト!」
「これは私の責任ですッ……」
エシリヤさんが制止をかけるが怒りが存在感となって見て取れるようだった。
だからこそ僕は前に出る。
行く手を阻むように両手を広げ、一つも、二つも高いところにあるその顔を見上げる。
「止めないでくださいませ」
言葉尻は柔らかい。けれどその瞳は執事のものではなかった。
爛々と燃え、戦場を睨む戦士の物だ。
自分に向けられたものではないと分っていても対峙すれば体を縛るような圧迫感を感じた。
「ダメです」
できるだけ冷静に、引きずられないように告げるとその瞳が僕を睨んだ。
「アカリ殿ッ……!」
アルベルトさんの気持ちは分かる。
拳を交えた仲だから、なんてのは馬鹿らしいと思うけどランバルトに対する師弟にも親子にも似た思いは十分に伝わってきていた。
だけど……だからこそ、行かせちゃいけない。それは最初から何も変わってないっ……。
「街中の人が気を失っています……兵士に皆さんも……、ここで貴方までいなくなったら二人を誰が守るんですかっ……」
後ろで二人の姫君がじっと僕らを見つめている。
その瞳に迷いはなく、きっと自分に仕える執事《きし》を信じているのだろう。
僕はマントを身に巻きつけ、自分の意思が鈍らないうちに言い放った。
「魔法陣も……ランバルトもーー、僕が止めますッ……」
例え一人になっても、必ず。
まっすぐにランバルトさんを見つめ返し、その炎の揺らぎを見た。
頬を汗が伝い落ちる頃になってようやく執事は瞼を一度閉じ、肩の力を抜いてくれた。
「老いには勝てませぬか……」
苦笑し、無理にでも笑みを作る。
説得されたというよりも呆れられたと言ったところだろうか。頷かなければ縛り上げてでも自分が行くのが伝わったのかもしれない。事実、「だからその物騒なものはしまってくだされ」とマントの下で展開していた束縛式を指摘されてしまう。
「これは“きかんぼう用”です」
「シツコい男は見苦しいとお伝えください?」
「ええ」
魔法式を閉じるとエシリヤさんとエミリアを横目にテラスへ向かう。
事の成り行きを見守っていた主様が首に乗るように促してくれた。
「お気をつけて」
エシリヤさんが静かに告げ、エミリアはただ微笑み返してくれた。
「行ってきます」
はばたきに合わせグンッ、と視界は揺れる。
「アカリさまっ……!」
城のテラスに舞い降りた僕をエミリアは慌てた様子で出迎えた。
「いまの光は一体……! 何が起きたんですか!?」
街の方から騒ぎは聞こえてこない。
本当に、『何も』聞こえてこなかった。
「アカリ様……!!」
責めるように求められ、思い浮かぶのは降りてくる途中に見えた景色だ。
お祭りのように騒ぎ立てていた人々は地面に伏し、ピクリとも動かなかった。
「大丈夫……大丈夫だ、きっと……うん……、大丈夫だ……」
死んでいる様には見えなかった。
あの魔法陣はそう言った類《たぐい》のものじゃない。僕の知る限りだけど、あの光は精神系の魔法だ。
恐らく街の人々は眠らされただけのはずだ。
「っ……」
テラスから見下ろす庭には警備兵や使用人さん達が倒れている。
顔色は悪くない、大丈夫ーー大丈夫だ。
自分に言い聞かせるように繰り返し、不安げにこちらを見つめるエミリアの頭を撫でてやる。
「落ち着いて、エミリアは中に入って」
「でもっ……」
「大丈夫だから」
雷を怖がった妹をあやした時のように優しく、なるべく言葉に棘が立たぬようにして部屋の中へと入り、空をちらりと確認した。
まだ彼奴らの姿は見えてない。
遠隔起動か、それともーー、
「大丈夫ですか姫様!!」
タイミングを見計らったかのように入ってきたのはアルベルトさんだった。
慌てて駆けつけたのか髪型は若干崩れてしまっている。
額に汗を滲ませ、開け放った扉を乱暴に離しながら近づいてきた。
「突然足元が光り始めた時はどうなるかと……ご無事で何よりです」
「ありがとう、アルベルト。……姉様《ねえさま》は……?」
「そちらに」
言って視線を向けた先に主様が顔を覗かせていた。その首から降りてきたのはエシリヤさんだ。
ドレスの裾をテラスに引っ掛けないよう、慎重に降りてくるとそっと主様の首を撫でた。
「エシリヤお姉様……! 一体どちらに……」
まさか城の外に出ていたとは思わなかったのだろう。エミリアは慌てて駆け寄るとその手を取り、怪我をしていないか確認し始めた。
「大丈夫よ? 心配しないで? コトが起きて、思う節がったから空から見てきたんです」
主様が目を細め頷く。しかし注意は空に向いているらしく、僕も同じように彼らが「いつ現れるか」を気にする。
こちらの戦力を一気に無効化したんだ、攻めてくるなら今すぐにでも現れるだろう。
「魔法陣はこの国を覆っていた防壁魔法を転用したものですわ。恐らく龍脈を利用して全体に広げたのでしょう」
エシリヤさんはエミリアとアルベルトさんに淡々と情報を伝える。
主様と目が合うと軽くそれを伏せられた。その理由はエシリヤさんが告げる。
「発生源は竜宮の祠だと思いますわ……」
そしてそれをやれる人物は一人しかいない。
アルベルトさんは顔を険しく歪め、踵を返した。
「アルベルト!」
「これは私の責任ですッ……」
エシリヤさんが制止をかけるが怒りが存在感となって見て取れるようだった。
だからこそ僕は前に出る。
行く手を阻むように両手を広げ、一つも、二つも高いところにあるその顔を見上げる。
「止めないでくださいませ」
言葉尻は柔らかい。けれどその瞳は執事のものではなかった。
爛々と燃え、戦場を睨む戦士の物だ。
自分に向けられたものではないと分っていても対峙すれば体を縛るような圧迫感を感じた。
「ダメです」
できるだけ冷静に、引きずられないように告げるとその瞳が僕を睨んだ。
「アカリ殿ッ……!」
アルベルトさんの気持ちは分かる。
拳を交えた仲だから、なんてのは馬鹿らしいと思うけどランバルトに対する師弟にも親子にも似た思いは十分に伝わってきていた。
だけど……だからこそ、行かせちゃいけない。それは最初から何も変わってないっ……。
「街中の人が気を失っています……兵士に皆さんも……、ここで貴方までいなくなったら二人を誰が守るんですかっ……」
後ろで二人の姫君がじっと僕らを見つめている。
その瞳に迷いはなく、きっと自分に仕える執事《きし》を信じているのだろう。
僕はマントを身に巻きつけ、自分の意思が鈍らないうちに言い放った。
「魔法陣も……ランバルトもーー、僕が止めますッ……」
例え一人になっても、必ず。
まっすぐにランバルトさんを見つめ返し、その炎の揺らぎを見た。
頬を汗が伝い落ちる頃になってようやく執事は瞼を一度閉じ、肩の力を抜いてくれた。
「老いには勝てませぬか……」
苦笑し、無理にでも笑みを作る。
説得されたというよりも呆れられたと言ったところだろうか。頷かなければ縛り上げてでも自分が行くのが伝わったのかもしれない。事実、「だからその物騒なものはしまってくだされ」とマントの下で展開していた束縛式を指摘されてしまう。
「これは“きかんぼう用”です」
「シツコい男は見苦しいとお伝えください?」
「ええ」
魔法式を閉じるとエシリヤさんとエミリアを横目にテラスへ向かう。
事の成り行きを見守っていた主様が首に乗るように促してくれた。
「お気をつけて」
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