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第五章 私が託せるもの

VS ゴーレムもどき

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「ウオオオオオオオーっ!!!!!!」

 雄叫びを上げながら、巨大な足を私に目掛けて、踏み下ろして来たゴーレムっぽい奴-------------

 とりあえず、斬って、左右に裂ける足の間に立ち尽くしてみる。

「こんなものなの…………?」

 うん。

 ちょっと、言ってみたかったセリフ-------------

 何か、これ、凄く良い…………!!!

 私、カッコ良くね?

 って、そんな場合じゃないか!!!

 何か、超速で再生し出す足の間に、挟まれて、潰されそうな私。

 何なく、跳び退いて、数発、光を撃ち込む。

 何か、普通に効いているみたいだから、問題は無さそうだけれど…………この巨体だと、結構、骨が折れそう。

 つか、はっきり言って、面倒そう。

 その証拠とばかりに、なんか、銃剣から放たれる光を弾いて来るし…………。

 もしかしなくても、ビームって奴を跳ね返すって感じなのかな?

《スキル《強欲》を発動。

 ビームコーティング装甲を視認。

 ビームソード系及び刀剣系での切断。

 もしくはハンマーやメイスなどでの打撃を推奨》

 ん?

 今、何て言ったのかしら…………?

 《強欲》ですって?!

 何でっ!?

 まだ、取得も何もしてない筈じゃっ!!?

 困惑する私に容赦ない拳を振り下ろすゴーレムもどき-------------

「くっ…………!!!」

 慌てて、刀で受け止めるが、これは想像以上の力ね!!!

 受け…………切れない…………!!!

 案の定、そのまま、勢い良く吹き飛ばされて、民家に突入する私。

 背中をかなり痛めて……………………あれ? 痛くない?

 不自然な程、ダメージを負っていない事に驚愕する。

 今の攻撃なら、最低でも、あばらや腕の一本、折れていたり、背中を痛めて立てなくなったりしていたのは、確実だ。

 それなのに、全くの無傷とは…………。

 改めて思い知らされるこの装束とコートの異常な防御力と耐久性。

 なんか、刀の方も全く刃こぼれしていないみたいだしね。

「ふっ…………」

 思わず、笑みが溢れる。

 なら、ここから反撃開始よ!!!
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