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第四章 七つの大罪

剥ぎ取りを終えたら

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 スメラギと別れ、ワイバーンから最低限の素材を剥ぎ取り終えてから、山奥の先を更に進む私。

 あんなウザったい奴から離れられて最高とか思っていたら、案の定、追い付かれた。

 わざとなのか、山奥へと進みながら、数十メートル離れた後方で、気配を殺さずに、数名付けて来ている。

 久しく忘れていたが、《転移》を使うあいつは、昔から執念深い。

 事ある毎に、私にちょっかいを掛けては、クナトやクレハにこっ酷く叱られていた。

 それでも、めげないあいつは、止めなかった。

 止めるどころか、より絡んで来た。

 ウザったいくらいに、迷惑なくらいに、だ。

 そして、何よりも…………諦めなかった。

 私が知る限り、諦めが最も悪い人間-------------それが、スメラギだ。

 そんで、そんなスメラギが私の後をわざと気配を消さずに、後を付けて来る。

 非常にあいつらしくない。

 だが、意味する所は何となく理解出来る。

 要するにあいつは、

 護衛としてか、信頼を勝ち取る為なのかは定かではないけれど-------------

 それでも、何がなんでも私を守る。

 例え、私が憎んでいたとしても-------------

 自分が守ると決めたものをとことん守り続ける男。

 それが、スメラギ-------------

 まぁ、そっちがその気なら、とことん利用させて貰うわね。

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