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プロローグ
王都へ
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何とか、傍迷惑な騎士団団長様達から逃げ去った私は、無事? にルビエイト王国王都へと入り込めた。
とりあえず、まずは、色々と疲れたし、宿屋なり、アジトなり、幾つか見繕いたい。
何処か、良い場所はないものか…………。
とりあえず、手頃な場所で腹ごしらえでも-------------
「よっ! さっきぶり!」
目に入った食堂に入るなり、見覚えのある奴が呑気に飯を食っていやがる。
「……………………」
うん、見なかった事にしよう。
「ちょっと、待ちたまえ-------------」
顔面パンチっ!!
「ぐふっ!?」
さて、逃げますか…………。
「だ~が、逃げらない」
王都の中を右往左往、縦横無尽に逃げ回るが、お得意の《転移》でしつこく、執念深く追跡するスメラギ様。
捕まったら、色々と面倒だな…………。
さて、どうするべきか-------------ん? あれ? もしかしたら…………。
どう対応するべきか、考えていると、ある閃きが浮かぶ。
試しに、私の周囲に《色欲》を発動してみると-------------
「んんっ!? 何故だ!?」
かなり声は小さかったが、スメラギが驚くような声音が耳に入った。
思った通り、私の周囲に《色欲》のスキルを発動させておけば、奴の転移を封じられるみたいだ。
七大罪スキルの一つ《色欲》の能力の一部は空間をねじ曲げて、弾丸を反射させるものだ。
なら、瞬間移動系の転移は空間転移と同じもの。
空間をねじ曲げてしまえば、使えないか、別の場所に転移してしまうのでは? と考えた。
どうやら正解だったようだ。
今の内に、何処か、身を隠せる場所を探さないといけない。
それにしても、何で面倒な奴とこうも出くわすんだ?
とりあえず、まずは、色々と疲れたし、宿屋なり、アジトなり、幾つか見繕いたい。
何処か、良い場所はないものか…………。
とりあえず、手頃な場所で腹ごしらえでも-------------
「よっ! さっきぶり!」
目に入った食堂に入るなり、見覚えのある奴が呑気に飯を食っていやがる。
「……………………」
うん、見なかった事にしよう。
「ちょっと、待ちたまえ-------------」
顔面パンチっ!!
「ぐふっ!?」
さて、逃げますか…………。
「だ~が、逃げらない」
王都の中を右往左往、縦横無尽に逃げ回るが、お得意の《転移》でしつこく、執念深く追跡するスメラギ様。
捕まったら、色々と面倒だな…………。
さて、どうするべきか-------------ん? あれ? もしかしたら…………。
どう対応するべきか、考えていると、ある閃きが浮かぶ。
試しに、私の周囲に《色欲》を発動してみると-------------
「んんっ!? 何故だ!?」
かなり声は小さかったが、スメラギが驚くような声音が耳に入った。
思った通り、私の周囲に《色欲》のスキルを発動させておけば、奴の転移を封じられるみたいだ。
七大罪スキルの一つ《色欲》の能力の一部は空間をねじ曲げて、弾丸を反射させるものだ。
なら、瞬間移動系の転移は空間転移と同じもの。
空間をねじ曲げてしまえば、使えないか、別の場所に転移してしまうのでは? と考えた。
どうやら正解だったようだ。
今の内に、何処か、身を隠せる場所を探さないといけない。
それにしても、何で面倒な奴とこうも出くわすんだ?
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