72 / 82
聖戦の始動編
管制室
しおりを挟む
「此処だな…………」
俺は聖女を連れ、数分、歩き続けた先で、目的の場所の前に辿り着いた。
モニターメイドことアルダートから貰ったこの施設のマップだと、管制室は今、俺の目の前にある。
けど、大抵、こういう場合-------------
「ちょっと、下がってろ…………」
「……………………」
聖女が、俺の指示で、俺の後ろへと下がるのを確認すると、俺は勢い良く、助走をつけて、扉を蹴破った。
それと同時に、その室内を確認すると、案の定、奴らがそこにおり…………。
「邪魔」
手にしたビームライフルを数発、撃ち込んで沈めて置いた。
勿論、爆破させずに、だ。
下手に爆発したら、管制室の機材が使えなくなる可能性が高いし…………色々と困る。
一応、こいつらのデータは戦艦内のデータベースから爆発する箇所は分かっている。
胴体中央に、組み込まれている《魔導路》と呼ばれる動力炉だ。
ちなみに、これは《エグゼス》や《フォートナー》にも組み込まれていおり、先程、ソードタイプとの戦いでの自爆攻撃は、これを暴走させて起こした訳だ。
とりあえず、《魔導路》は外しておいたが、一応、動かない事を確認して、聖女に見張りをして貰うよう指示を出して、室内へと入った。
「とりあえずは…………」
そんで、一応、管制室の機材が生きているのか、近くのコンソールを操作してみる。
「……………………」
一応は生きているみたいだ。
けれど、やっぱり、可笑しいな…………。
一応、情報を得る為に、端末を接続して-------------
「…………どうしたのですか…………?」
俺の異様な雰囲気を察してか、俺の隣に近寄って来た聖女が、恐る恐る問い掛けて来た。
さて、どう説明したものかね?
軽く管制室のデータを確認してみた結果、この施設の設備が数時間前から、俺以外の誰かによって起動させられた形跡がある……………………って、素直に言うべきかね?
だが、この施設は戦艦のデータ内では、既に数百年以上もの歳月が流れている代物だ。
そんなものを動かせるとしたら、それはほんとに人間か?
いや、女神みたいな人外もいる世界だ。
ん?
女神…………?
「…………なぁ、聖女様よ。聞きたい事があるんだが…………。聞いても良いか?」
「え? えぇ…………私で答えられる事でしたら、何なりと…………」
聖女は戸惑いながらも、そう答えてくれたので、遠慮なく聞くとしよう。
「女神って…………そもそもなんだ…………?」
「え? 女神様…………ですか…………?」
聖女様が、俺の問いに、不思議そうに小首を傾げた。
だが、再び戸惑いつつも、女神に関する情報を俺に伝えてくれた。
まだ、この聖女の事は一時休戦とはいえ、正直、信じ切れてはいない。
何処までが、本当で、何処までが、嘘なのか。
正直、分からない。
だが、聖女の話を聞いて-------------ある仮説が浮かんだ。
俺は聖女を連れ、数分、歩き続けた先で、目的の場所の前に辿り着いた。
モニターメイドことアルダートから貰ったこの施設のマップだと、管制室は今、俺の目の前にある。
けど、大抵、こういう場合-------------
「ちょっと、下がってろ…………」
「……………………」
聖女が、俺の指示で、俺の後ろへと下がるのを確認すると、俺は勢い良く、助走をつけて、扉を蹴破った。
それと同時に、その室内を確認すると、案の定、奴らがそこにおり…………。
「邪魔」
手にしたビームライフルを数発、撃ち込んで沈めて置いた。
勿論、爆破させずに、だ。
下手に爆発したら、管制室の機材が使えなくなる可能性が高いし…………色々と困る。
一応、こいつらのデータは戦艦内のデータベースから爆発する箇所は分かっている。
胴体中央に、組み込まれている《魔導路》と呼ばれる動力炉だ。
ちなみに、これは《エグゼス》や《フォートナー》にも組み込まれていおり、先程、ソードタイプとの戦いでの自爆攻撃は、これを暴走させて起こした訳だ。
とりあえず、《魔導路》は外しておいたが、一応、動かない事を確認して、聖女に見張りをして貰うよう指示を出して、室内へと入った。
「とりあえずは…………」
そんで、一応、管制室の機材が生きているのか、近くのコンソールを操作してみる。
「……………………」
一応は生きているみたいだ。
けれど、やっぱり、可笑しいな…………。
一応、情報を得る為に、端末を接続して-------------
「…………どうしたのですか…………?」
俺の異様な雰囲気を察してか、俺の隣に近寄って来た聖女が、恐る恐る問い掛けて来た。
さて、どう説明したものかね?
軽く管制室のデータを確認してみた結果、この施設の設備が数時間前から、俺以外の誰かによって起動させられた形跡がある……………………って、素直に言うべきかね?
だが、この施設は戦艦のデータ内では、既に数百年以上もの歳月が流れている代物だ。
そんなものを動かせるとしたら、それはほんとに人間か?
いや、女神みたいな人外もいる世界だ。
ん?
女神…………?
「…………なぁ、聖女様よ。聞きたい事があるんだが…………。聞いても良いか?」
「え? えぇ…………私で答えられる事でしたら、何なりと…………」
聖女は戸惑いながらも、そう答えてくれたので、遠慮なく聞くとしよう。
「女神って…………そもそもなんだ…………?」
「え? 女神様…………ですか…………?」
聖女様が、俺の問いに、不思議そうに小首を傾げた。
だが、再び戸惑いつつも、女神に関する情報を俺に伝えてくれた。
まだ、この聖女の事は一時休戦とはいえ、正直、信じ切れてはいない。
何処までが、本当で、何処までが、嘘なのか。
正直、分からない。
だが、聖女の話を聞いて-------------ある仮説が浮かんだ。
5
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
転移想像 ~理想郷を再現するために頑張ります~
すなる
ファンタジー
ゼネコン勤務のサラリーマンが祖父の遺品を整理している中で突如異世界に転移してしまう。
若き日の祖父が言い残した言葉に導かれ、未知の世界で奮闘する物語。
魔法が存在する異世界で常識にとらわれず想像力を武器に無双する。
人間はもちろん、獣人や亜人、エルフ、神、魔族など10以上の種族と魔物も存在する世界で
出会った仲間達とともにどんな種族でも平和に暮らせる街づくりを目指し奮闘する。
その中で図らずも世界の真実を解き明かしていく。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
最下級冒険者は英雄である事をひた隠す 〜生産スキルで、メカチート生産?〜
水先 冬菜
ファンタジー
二年前、魔王を倒した功績を持ちながら、それをひた隠しにし、最下級のEランク冒険者として成り済ます転生者の少年ライハ。
唯一無二の生産スキル《創造》を隠しながら、田舎と蔑まれる辺境の地で、薬草採取などの依頼の報酬で生計を立て、細々と暮らしていたのだが------------
魔王が復活して、事態は一変する。
世界中に魔物が溢れ、当然、その影響はライハが住む辺境の地へと襲い始めた。
ライハは面倒がりながらも、ありえない方法で、魔物の侵攻を食い止められた。
だが、運悪く、その姿を"あの時の勇者"に目撃され--------
天才ですが何か?~異世界召喚された俺、クラスが勇者じゃないからハズレと放逐されてしまう~いずれ彼らは知るだろう。逃がした魚が竜だった事を
榊与一
ファンタジー
俺の名は御剣那由多(みつるぎなゆた)。
16歳。
ある日目覚めたらそこは異世界で、しかも召喚した奴らは俺のクラスが勇者じゃないからとハズレ扱いしてきた。
しかも元の世界に戻す事無く、小銭だけ渡して異世界に適当に放棄されるしまつ。
まったくふざけた話である。
まあだが別にいいさ。
何故なら――
俺は超学習能力が高い天才だから。
異世界だろうが何だろうが、この才能で適応して生き延びてやる。
そして自分の力で元の世界に帰ってやろうじゃないか。
これはハズレ召喚だと思われた御剣那由多が、持ち前の才能を生かして異世界で無双する物語。
スキル【自動回収】で人助け〜素直な少年は無自覚に人をたらし込む〜
ree
ファンタジー
主人公ー陽野 朝日は(ようの あさひ)は
かなり変わった境遇の持ち主だ。
自身の家族も故郷も何もかもを知らずに育ち、本だけが友達だった。
成人を目前にして初めて外に出た彼は今まで未知だった本の中の世界を夢見て冒険に出る。
沢山の人に頼り、頼られ、懐き、懐かれ…至る所で人をタラシ込み、自身の夢の為、人の為ひた走る。
【自動回収】という唯一無二のスキルで気づかず無双!?小さな世界から飛び出した無垢な少年は自分の為に我儘に異世界で人をタラシ込む?お話…
冒険?スローライフ?恋愛?
何が何だか分からないが取り敢えず懸命に生きてみます!
*ゲームで偶に目にする機能。
某有名ゲームタイトル(ゼ○ダの伝説、テイ○ズなどなど)をプレイ中、敵を倒したらそのドロップアイテムに近づくと勝手に回収されることがありませんか?
その機能を此処では【自動回収】と呼び、更に機能的になって主人公が扱います。
*設定上【自動回収】の出来る事の枠ゲームよりもとても広いですが、そこはご理解頂ければ幸いです。
※誤字脱字、設定ゆるめですが温かい目で見守って頂ければ幸いです。
※プロット完成済み。
※R15設定は念の為です。
ゆっくり目の更新だと思いますが、最後まで頑張ります!
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる