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世界の破滅編

撃破

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 艦内から発進した俺が《フォートナー》で、例の街に着いたのは、それから、五分後であった。

 機体内のマップの情報から、位置は特定していたが-------------街に着くなり、俺は酷い現状を目の当たりにする。

 街の上空を飛行する《フォートナー》の光学カメラが、老若男女、女子供と関係なく、一方的に、その手にした大斧で虐殺を繰り返しているロボット達を捉えたのだ。

 思わず、レバーを握る手に力が入るが、怒りに身を任せてはいけない。

 俺は冷静にセンサーやレーダーなどを確認して、一番、危機的状況に陥っている場所を探して行った。

 そして、辺りを付けると、機体を《飛行形態》から《人型形態》に変形し、両腕の新しい兵器を展開-------------腕を突き出すように、敵ロボット群に照準を合わせて、連射する。

 放たれた無数のビームが、地上に救うロボット群をビームの雨が駆逐して行く。

 その新しい装備の名は《ビームバルカン》-------------

 連射性能に優れており、ミサイルの迎撃や集団戦に向いている装備だ。

 一発一発の威力はビームライフルよりも劣るが、フォートナーの五十メートルの巨体なら、人と同じサイズのロボット達など、豆粒同然。

 一撃でバタバタと倒せる。

 だが、油断はしてはいけない、

 何せ、《フォートナー》と同じサイズの奴もいるのである。

 レーダーでは、三機の巨大な魔力反応がある。

 その内の一体が、手にした斧を投擲して来た。

 コックピット内の警報音で、即座に気付いた俺は、それを余裕で回避して、ビームライフルの一撃で撃沈させる。

 ビームを貫かれたその一体の巨大ロボットは、倒れるようにして、地面に突っ伏し-------------数秒後に爆散する。

 続け様に残りの二体も、ライフルで沈めて破壊し、小型の連中の排除もビームバルカンの餌食に合う。

 数分もしない内に、センサーやレーダーから、あいつらの反応は完全に消えた。

「敵機の反応なし。これより帰投する」

 街の周囲十キロ四方問題ない事を確認すると、俺はアルダートのいる戦艦へと向かって、颯爽と飛翔する。

 全部終わったなら、此処にいても、面倒ごとに巻き込まれるだけだからな…………。

 後は街の連中で、どうにかしてくれ。
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