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世界の破滅編

囚われました

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『ち、ちくしょう…………』

 湊が謎の巨大な影に飲み込まれてから、数分も経たぬ内に、俺の視界が一瞬で変わっていた。

 ファンタジー世界にはあり得ない金属製の壁面、見るからに電子機器が張り巡らされている部分もある。

 状況から考えて、どうやら、俺はあの巨大な影の中にいるらしい。

 それにしても、"見つけた"とはどういう意味だ?

『……………………』

 センサーの類には、敵影らしき存在を確認出来ない。

 ここは一度、《プラモ融合》を解除しておくべきか。

 プラモに変身した状態じゃ、魔力を無駄に消費する上、色々と嵩張る。

 俺は《プラモ融合》を解除して、元の人の姿へと戻る。

 そして、アイテムボックスから、念の為、ビームソードとリボルバーを取り出して、装備する。

 そして、そのまま、リボルバーのシリンダーを展開して、薬莢を詰め込んでいると-------------

 カシャン、と背後の扉が開閉した。

 しかも、これまた何とも、ファンタジー感を損なう感じの機械的な扉の開き方だ。

 つか、もろ自動ドアだよ。

 ビームソードのビームを放出した形で構えていたが、誰もいない事を確認すると、そちらの方へゆっくりと向かい-------------例の開閉した自動ドアを潜り抜けると、背後のドアが、俺の逃げ道を塞ぐように、ゆっくりと閉じられる。

 俺を誘導しているのか…………?

 怪訝に思いながらも、今は進むしかない為、恐る恐る、歩を踏み出す。

 それから、どれ程の時間が経過したのか、通路という通路を警戒しながら歩き続けているが、特に何も起きない。

 ただ、俺を誘導するように、閉じられた通路の扉が開き、俺が通り抜けると閉じられる、の繰り返しだ。

 いったい、何がしたいんだ?

 プッシュ~っと、また、次の自動ドアが開いた。

 ん?

 何か、急に広々とした場所に出た…………なっ!?

 思わず、周りを見渡して、固まる俺。

 だが、それも無理はない。

 何せ、俺の視線の先には、完全にモ◯ルスーツとか呼ばれそうな全長五十メートルくらいある巨大ロボットが格納されていたのだから-------------

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