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世界の破滅編

どうするべきか

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「ふう…………食った食った…………」

 腹を満たして、思いっきり地面へと寝転ぶ俺。

 その横には、先程、食い散らかした多くの残骸が散らばっている。

 いや、それにしても、うまかったな…………。

 極限状態だと、こんなにうまくなるもんなのか?

 魔物を食うのも意外にありなのかもなっ!!

 いや、良い発見だわ!!

 これから、困った時はこうして切り抜けよう!?

 さてさて、腹ごしらえも済ましたし…………。

 もう少し真面目に考えるか…………。

 そう言って、ローブの中から取り出したのは例の冒険者ギルドからちょろまかした地図だ。

 簡易的なものではあるが、この周辺の地形が描かれている。

 もし地図の通りに、俺が順調に進んでいるとして、後、一日程掛けて進むと、『ミラーグ』と呼ばれる町がある。

 そこへ行けば、ある程度、資金や食料の調達は行える筈だ。

 運が良ければ、ゲームのように魔物の素材を買い取ってくれる店もあるかも…………。

 幸い、さっき倒した魔物から、それっぽいドロップ素材がアイテムボックス内に入って来たし-------------

 ちなみに、アイテムボックスには、【調理】なる機能もあり、アイテムボックス内の素材で見事、美味しい豚の丸焼きが出来ましたとさ。

 ほんと、アイテムボックス様々だ。

「でもなぁ~…………」

 だが、俺は空を見上げながら、大きな溜息を吐いた。

 一つだけ、まだ解決出来ていない大きな問題があったのだ。

 それは、顔バレの心配である。

 剣聖から聞き出した情報と女神に与していたと思われるあの老騎士達から様子だと、俺の顔は下手をすれば、全国に知れ渡っている。

 指名手配されてるくらいだし、当然だろう。

 もしその町に俺の顔が知れ渡っていれば、即刻通報され、絶対に面倒な事に巻き込まれる。

 もし変装していても、怪しまれるから意味がないしな…………。

 ったく、こんな事になるなら、あの町で変装なんてしなければ、もう少し懐が暖かかったのに…………。

 素顔が最初からバレているんじゃ、おいそれと町に入るのはリスクが高い。

 まぁ、どれだけ情報が拡散しているかは知らないが---------------想定しておくだけでも、こっちとしては対処がし易いし、気が楽ではあるんだが…………。

 けど、本当にどうしたものか。

 そう思って、何気なく、地図を眺めていると、何やら、バッテンマークの書かれた場所がある事に気付いた。

 これは…………何だ…………?

 普通に考えれば、これは、立ち入ってはいけないような場所の印だ。

 距離は大体、ミラーグの町から数キロ離れた所…………か?

 ここからだと、本当に目と鼻の先だ。

 特にやる事もないし、物は試しに行ってみますか。

 でも、その前に-------------

 
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