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人魚姫の涙
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大魔女ファミリーは海に来て、わずかな急速を楽しんでいる。
一番楽しんでいるのはアリーナたち。
「うわー、楽しいなぁ」
「わたしは水に濡れると溶けてしまうから、掛けるのをやめて~~~!」
そう叫んで逃げるのはマシュマロお化け。
逃げて行くが、面白がってやってくるの繰り返しだ。
「こんなはしゃいでいるのを見るのは、久しぶりだわ」
大魔女様でも微笑ましく、アリーナと、そのお化けを見ている。
「大魔女様も気分転換になられて、よかったです」
と、暗黒騎士団長バベル。
「この海には......」
そう言い掛けたその時、
「あれ? 綺麗な歌声が聞こえる」
と、イケメン緑の○○○精霊が言う。
「わたしもだ......」
続けてバベル。
「えー、わたし何も聞こえないよー」
アリーナは耳をすませると、マシュマロお化けも耳を済ませて、
「わたしもよ」
と、頷く。
「人魚姫の歌声だからな。女には聞こえない」
「どうゆう事?」
「男をあさっている。この世界で男が行方不明になるのはその人魚のせいだ。それなのに、わたしら魔女がなんかしているという噂が後をたたないから、人魚姫憎しだ」
大魔女様は少しご立腹のよう。
「なかなか姿を出さないのよねぇ」
「そうだ。海賊も恐れて、この辺の襲撃はないのだかな」
「複雑ね」
「なんだか、呼ばれている気がする」
緑の○○○。
「行ったら溺れるだけだ。やめておけ」
バベルの忠告。
「バベル強いのね」
「誰かを愛する者には、人魚姫には敵わない」
マシュマロお化けはわくわく。
「そっか。この国を守ってるものね」
アリーナは無邪気に言うと、緑の○○○は、
「意味が違うよ」
と、否定した。
「え?」
アリーナは首を傾げると、
マシュマロお化けの方が赤くなる。
「緑の○○○は、好きな子とかいないのか?」
バベルが聞いてみる。
「僕はアリーナ様に忠実です」
「その忠実の意味は?」
「一生何があってもアリーナ様の側を離れません!!! バベル様は何を言ってらっしゃる!!」
すると海から泣き声。
「人魚姫の泣き声だわ」
アリーナはイケメン緑の○○○に誠実な誓いを受けたのにも関わらず、しれっと言う。
まだ恋を知らない、お年頃。
すると人魚姫の姿が現れて消えてしまう。
人魚姫が一番欲しかったのは、暗黒騎士団長バベルとイケメン緑○○○だったのかも知れない。
人魚姫が男を連れさられなくなってから、この国は海賊の襲撃によって忙しくなったものの、それなりに繁栄し始めている。
一番楽しんでいるのはアリーナたち。
「うわー、楽しいなぁ」
「わたしは水に濡れると溶けてしまうから、掛けるのをやめて~~~!」
そう叫んで逃げるのはマシュマロお化け。
逃げて行くが、面白がってやってくるの繰り返しだ。
「こんなはしゃいでいるのを見るのは、久しぶりだわ」
大魔女様でも微笑ましく、アリーナと、そのお化けを見ている。
「大魔女様も気分転換になられて、よかったです」
と、暗黒騎士団長バベル。
「この海には......」
そう言い掛けたその時、
「あれ? 綺麗な歌声が聞こえる」
と、イケメン緑の○○○精霊が言う。
「わたしもだ......」
続けてバベル。
「えー、わたし何も聞こえないよー」
アリーナは耳をすませると、マシュマロお化けも耳を済ませて、
「わたしもよ」
と、頷く。
「人魚姫の歌声だからな。女には聞こえない」
「どうゆう事?」
「男をあさっている。この世界で男が行方不明になるのはその人魚のせいだ。それなのに、わたしら魔女がなんかしているという噂が後をたたないから、人魚姫憎しだ」
大魔女様は少しご立腹のよう。
「なかなか姿を出さないのよねぇ」
「そうだ。海賊も恐れて、この辺の襲撃はないのだかな」
「複雑ね」
「なんだか、呼ばれている気がする」
緑の○○○。
「行ったら溺れるだけだ。やめておけ」
バベルの忠告。
「バベル強いのね」
「誰かを愛する者には、人魚姫には敵わない」
マシュマロお化けはわくわく。
「そっか。この国を守ってるものね」
アリーナは無邪気に言うと、緑の○○○は、
「意味が違うよ」
と、否定した。
「え?」
アリーナは首を傾げると、
マシュマロお化けの方が赤くなる。
「緑の○○○は、好きな子とかいないのか?」
バベルが聞いてみる。
「僕はアリーナ様に忠実です」
「その忠実の意味は?」
「一生何があってもアリーナ様の側を離れません!!! バベル様は何を言ってらっしゃる!!」
すると海から泣き声。
「人魚姫の泣き声だわ」
アリーナはイケメン緑の○○○に誠実な誓いを受けたのにも関わらず、しれっと言う。
まだ恋を知らない、お年頃。
すると人魚姫の姿が現れて消えてしまう。
人魚姫が一番欲しかったのは、暗黒騎士団長バベルとイケメン緑○○○だったのかも知れない。
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