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第281話も、もう一回
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髪を切らないクロの、出会った時よりも長くなった髪は想像以上にサラサラで高級なシルクのような肌触りである。
そこから薫は華のような薫りが私の鼻腔をくすぐる。
こうみるとあんなに強そうとは思えずむしろ護りたいとさえ思ってしまう。
女性と言われても納得するだろうその顔に自分の顔を静かに近ずけお互いの唇が触れるだけの軽い口付けを無意識のうちにターニャはしてしまい、クロに口付けをしている状態で自分がしている事に気付き口付けをしたまま瞬時に顔を真っ赤にし固まってしまう。
しかし固まってしまったのも一瞬で次の瞬間にはクロの唇から物凄い勢いで離れる。
「……………も、もう一回」
口付けをした後クロが起きるのではと心配したのだが全く起きる気配もなく、そうなるとやはり欲は出て来るというもの。
ターニャは磁石にくっ付く鉄であるかのように、それが自然であると言う様に口付けを何度も何度も繰り返す。
それからクロが起きるまで図書館にある一室では鳥の囀りの他にターニャのキスの音が聴こえて来るのであった。
◆
「すまん、寝てたみたいだ」
「い、 いえ……私的には寝ているクロを観察できたので大満足でしたので。 涎たれてますよクロ。 拭いてあげますね」
嘘は言っていない。
しかし、微かに匂う唾液の香りまではどうしようもない為さりげなくあくまでもクロの唾液の匂いだというアリバイ工作をする。
「ありがとう……しかし……少しだけ口周りが ……」
「なんでも無いです」
「そうか」
「そうです」
あれから今まで、日が落ちるまでずっとキスをしていたのだ。 ついばむ様なキスだけで終わるはずもない。
それこそクロが眠っている事をいい事に口の中に舌を入れたりしていたのだが悟られてはいけないとターニャは即座に返答する。
そして正直に言うともう少しクロが起きるのが遅ければとも思っているため大満足ではあるもののやり切れてない感もあるのも事実ではある。
というのもクロの股間に手をかけた瞬間にクロが起きてしまったのである。
こんな事ならもっと早く股間に移行すれば良かったと思うのだが、キスに夢中になり過ぎるあたりターニャの経験不足故致し方ないのかもしれない。
そして、実は最初のキスでクロは起きてしまっていたのだが知らぬが何とやらとはこの事であろう。
そこから薫は華のような薫りが私の鼻腔をくすぐる。
こうみるとあんなに強そうとは思えずむしろ護りたいとさえ思ってしまう。
女性と言われても納得するだろうその顔に自分の顔を静かに近ずけお互いの唇が触れるだけの軽い口付けを無意識のうちにターニャはしてしまい、クロに口付けをしている状態で自分がしている事に気付き口付けをしたまま瞬時に顔を真っ赤にし固まってしまう。
しかし固まってしまったのも一瞬で次の瞬間にはクロの唇から物凄い勢いで離れる。
「……………も、もう一回」
口付けをした後クロが起きるのではと心配したのだが全く起きる気配もなく、そうなるとやはり欲は出て来るというもの。
ターニャは磁石にくっ付く鉄であるかのように、それが自然であると言う様に口付けを何度も何度も繰り返す。
それからクロが起きるまで図書館にある一室では鳥の囀りの他にターニャのキスの音が聴こえて来るのであった。
◆
「すまん、寝てたみたいだ」
「い、 いえ……私的には寝ているクロを観察できたので大満足でしたので。 涎たれてますよクロ。 拭いてあげますね」
嘘は言っていない。
しかし、微かに匂う唾液の香りまではどうしようもない為さりげなくあくまでもクロの唾液の匂いだというアリバイ工作をする。
「ありがとう……しかし……少しだけ口周りが ……」
「なんでも無いです」
「そうか」
「そうです」
あれから今まで、日が落ちるまでずっとキスをしていたのだ。 ついばむ様なキスだけで終わるはずもない。
それこそクロが眠っている事をいい事に口の中に舌を入れたりしていたのだが悟られてはいけないとターニャは即座に返答する。
そして正直に言うともう少しクロが起きるのが遅ければとも思っているため大満足ではあるもののやり切れてない感もあるのも事実ではある。
というのもクロの股間に手をかけた瞬間にクロが起きてしまったのである。
こんな事ならもっと早く股間に移行すれば良かったと思うのだが、キスに夢中になり過ぎるあたりターニャの経験不足故致し方ないのかもしれない。
そして、実は最初のキスでクロは起きてしまっていたのだが知らぬが何とやらとはこの事であろう。
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