183 / 400
第183話羽虫の如く斬り伏せた魔獣
しおりを挟む
「ブラックタイガーはその名の通り黒い虎で、主に森林に生息しています。ですので今まさに生息場所ですね」
「「「………え?」」」
そしてミセルから返ってきた言葉にセラ、ウィンディーネ、ルシフェルが聞き間違いでは?とミセルに向く。
「ブラックタイガーというのは車海老の一種でウシエビの事を指すものでは………無いのですか?」
ちょうどその時何か黒い影がミセルを襲って来たので蝿を払う様に命を狙って来た代償にそのその命を持って償わせる。
「はい…そうですね……今セラさんがまるで羽虫の如く斬り伏せた魔獣がブラックタイガーと呼ばれる魔獣です……」
そう答えるミセルはランクAですら手こずるブラックタイガーを簡単にあしらって見せたセラを見て溜息を吐く。
この三週間嫌という程その強さを見てきたのだがいくら見ても凄いと思えてしまうほどミセルはセラの剣技は人間離れ……いや人間及び魔族離れした強さをもっており、ミセルはただ単純に魅せられる。
「………仕方有りませんね。今日は適当に狩りつくして帰りましょう」
「全く……下調べはするべきね」
「骨折り損……」
そして三人の魔族は「お前達は増え過ぎたんだ」と言わんばかりに文字どうり狩りつくしブラックタイガーをこの日だけで200体討伐するのであった。
◆
「こちらがブラックタイガーの右牙が入った袋です」
「た……確かに受け取りました…」
「それと討伐したブラックタイガー200体をストレージに入れてるんですけどどちらに持って行けば良いですか?」
「あ……はいっ!!討伐されたブラックタイガーはこちらの通路突き当たり右にある部屋に持ってきて下さい。討伐数及び持ち込まれたブラックタイガーの状態と個数を確認し、今回の報酬を計算しましたら後ほどお呼びしますのでカウンター前の席にお座りお待ち下さい」
ギルドで討伐依頼を受理してから約六時間後、時間にしては余りに早過ぎる、そして多過ぎる討伐数とその骸の持ち込みにギルド内が慌ただしくなる。
それもそのはずで討伐数200体という数字はここのギルドで約三日間分の討伐数なのである。
明らかにギルド職員数と仕事量のバランスが取れなくなっている事は走り回り怒号が飛び交い始めた状況を見れば一目瞭然だろう。
「今回の討伐数により周りの生態系への影響と変化もあると思いますからこの後会議を開き対策を考えますのでそのつもりで……」
「「「………え?」」」
そしてミセルから返ってきた言葉にセラ、ウィンディーネ、ルシフェルが聞き間違いでは?とミセルに向く。
「ブラックタイガーというのは車海老の一種でウシエビの事を指すものでは………無いのですか?」
ちょうどその時何か黒い影がミセルを襲って来たので蝿を払う様に命を狙って来た代償にそのその命を持って償わせる。
「はい…そうですね……今セラさんがまるで羽虫の如く斬り伏せた魔獣がブラックタイガーと呼ばれる魔獣です……」
そう答えるミセルはランクAですら手こずるブラックタイガーを簡単にあしらって見せたセラを見て溜息を吐く。
この三週間嫌という程その強さを見てきたのだがいくら見ても凄いと思えてしまうほどミセルはセラの剣技は人間離れ……いや人間及び魔族離れした強さをもっており、ミセルはただ単純に魅せられる。
「………仕方有りませんね。今日は適当に狩りつくして帰りましょう」
「全く……下調べはするべきね」
「骨折り損……」
そして三人の魔族は「お前達は増え過ぎたんだ」と言わんばかりに文字どうり狩りつくしブラックタイガーをこの日だけで200体討伐するのであった。
◆
「こちらがブラックタイガーの右牙が入った袋です」
「た……確かに受け取りました…」
「それと討伐したブラックタイガー200体をストレージに入れてるんですけどどちらに持って行けば良いですか?」
「あ……はいっ!!討伐されたブラックタイガーはこちらの通路突き当たり右にある部屋に持ってきて下さい。討伐数及び持ち込まれたブラックタイガーの状態と個数を確認し、今回の報酬を計算しましたら後ほどお呼びしますのでカウンター前の席にお座りお待ち下さい」
ギルドで討伐依頼を受理してから約六時間後、時間にしては余りに早過ぎる、そして多過ぎる討伐数とその骸の持ち込みにギルド内が慌ただしくなる。
それもそのはずで討伐数200体という数字はここのギルドで約三日間分の討伐数なのである。
明らかにギルド職員数と仕事量のバランスが取れなくなっている事は走り回り怒号が飛び交い始めた状況を見れば一目瞭然だろう。
「今回の討伐数により周りの生態系への影響と変化もあると思いますからこの後会議を開き対策を考えますのでそのつもりで……」
0
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
Switch jobs ~転移先で自由気ままな転職生活~
天秤兎
ファンタジー
突然、何故か異世界でチート能力と不老不死を手に入れてしまったアラフォー38歳独身ライフ満喫中だったサラリーマン 主人公 神代 紫(かみしろ ゆかり)。
現実世界と同様、異世界でも仕事をしなければ生きて行けないのは変わりなく、突然身に付いた自分の能力や異世界文化に戸惑いながら自由きままに転職しながら生活する行き当たりばったりの異世界放浪記です。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
身体強化って、何気にチートじゃないですか!?
ルーグイウル
ファンタジー
病弱で寝たきりの少年「立原隆人」はある日他界する。そんな彼の意志に残ったのは『もっと強い体が欲しい』。
そんな彼の意志と強靭な魂は世界の壁を越え異世界へとたどり着く。でも目覚めたのは真っ暗なダンジョンの奥地で…?
これは異世界で新たな肉体を得た立原隆人-リュートがパワーレベリングして得たぶっ飛んだレベルとチートっぽいスキルをひっさげアヴァロンを王道ルートまっしぐら、テンプレート通りに謳歌する物語。
初投稿作品です。つたない文章だと思いますが温かい目で見ていただけたらと思います。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ゆとりある生活を異世界で
コロ
ファンタジー
とある世界の皇国
公爵家の長男坊は
少しばかりの異能を持っていて、それを不思議に思いながらも健やかに成長していた…
それなりに頑張って生きていた俺は48歳
なかなか楽しい人生だと満喫していたら
交通事故でアッサリ逝ってもた…orz
そんな俺を何気に興味を持って見ていた神様の一柱が
『楽しませてくれた礼をあげるよ』
とボーナスとして異世界でもう一つの人生を歩ませてくれる事に…
それもチートまでくれて♪
ありがたやありがたや
チート?強力なのがあります→使うとは言ってない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
身体の状態(主に目)と相談しながら書くので遅筆になると思います
宜しくお付き合い下さい
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる