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(うーん。ジャージとか、Tシャツジーパンとかが普段着だった女の子が、毎日ロングドレスはしんどいよねぇ。ドレスだとコルセットも必須になってくるし、息苦しいよね。私はこっちで生まれ育ったからパンツルックで歩けないのは慣れてるけど、美湖さんは半年前にいきなり生活変えられたわけだし)
エリーはもう一度、机の上に広げられたデザイン画の数々を眺めた。
ジャージとは似ても似つかない、豪奢なドレスたち。
(うん、やっぱり――――豪華すぎる)
たぶんこれが、彼女が気乗りしない理由。
ドレスを着るということ自体が、美湖にとっては面倒なことなのだ。
毎日をジャージで過ごしていた子が、結婚式の主役かというほどに飾り立てられるのは、最初は嬉しくても二・三日もすれば疲れるだろう。
でもさすがにドレスを着ないという選択肢はあげられない。
それでもせめてもう少し、向こうの世界に近づけてあげられないかと思った。
エリーは眉を寄せつつ、ディノスの描いたデザイン画を見る。
(向こうの世界の人目線で見た、ドレス……)
エリーは、ぽつりと思い付きを呟いた。
「せめて……いかつく見える肩パッド、無くしたらどうですか」
「はぁ?」
「っ……!!」
エリーの声に、美湖がばっっと凄い勢いで顔を上げた。
ディノスは馬鹿にしたような表情をしていたが、彼女は大きく黒い瞳を瞠り、机の上に両手をついて身を乗りだす。
「そう! そうなの! そうなのよっ!! 肩パッド、嫌だったの!!」
興奮気味に放った美湖の告白に、ディノスが「は?」と呆けた。
(やっぱり)
エリーは自分の考えが間違っていなかった事を確信した。
服の肩部分の内側に入れる肩パッドは、肩幅を広くたくましくし、威厳がある様にみせるためのもの。
貴族やお金持ちの人が着るような服には必ずと言っていいほどついているし、むしろついていて当然のものだ。
しかし美湖にはなじみがないもの。
学校の制服にはもしかしたら入っていたかもしれないけれど、もっと柔らかくもっと薄く、自然な肩のラインを作るものだったはず。
こんな『肩パッド入ってます!』と主張しているデザインは、ラフな洋服に慣れた女子高生には受け入れがたいものなのだろう。
「何よりものすっごく昭和っぽいの! お婆ちゃんが昔の写真で着てた服なみの肩なの! だっさいの!」
エリーの指摘によってタガが外れてしまったのか、バンバンとテーブルを叩きながら、興奮気味に顔を赤らめて彼女は主張する。
(昭和っぽい、かぁ。服のシルエットも時代や地域によって変わってくるから、美湖様は違和感持っちゃうんだ)
なるほどなぁと思うエリーと、絶句しているディノスの前で、美湖はテーブルを何度も繰り返し叩きながら更に主張する。
勢いが良すぎて彼女の頭の上に乗ったシロが落ちそうだ。
必死に髪をつかんで耐えているようだけど。
「ただでさえドレスもコルセットも窮屈で苦しくって本当に嫌なのに! パーティードレスの時なんて普段以上にお腹絞められて死にそうになるのに! そんなしんどい思いしてまで着るのが、ダッサイドレスって! あと今流行ってるっていうドレスのパフスリーブもやばくない!? 本気でかぼちゃでも入れてんのかってくらいの主張具合なのよ! 顔より袖の方が大きいの! ちょっとアクセントで入れればいいだけなのにどれだけ袖目立たせたいのよって! 有り得ない! 恥ずかしい! ださい!」
ドレスが面倒。
コルセットも嫌だ。
何より可愛くない、古くさすぎるデザインが本当に嫌だと、宣言する。
今までよっぽど服に対して我慢していたらしい。
爆発してしまった美湖はきっと、周りを見る余裕さえももてていない。
そんな彼女のあまりの勢いに気圧されていたエリーだったが、あることに気づいて顔色を青くする。
「やばい。みっ、美湖様! 美湖様!」
「なに!?」
「っ、」
エリーはちらちらと隣のディノスを見てみせて視線で美湖に訴えた。
エリーの示した先では、ディノスが分かりやすく肩をがっくりと落とし、片手で顔を覆って項垂れていた。
(意外にも、打たれ弱いタイプなのかな)
そんな彼を見て、美湖はやっと自分が思いっきりディノスの服を批判してしまったことに気づいたらしい。
だってこの半年、パーティーや神事などの行事で美湖が着るほとんど全部の美湖の衣装を、彼が担当していたのだ。
「あぁぁぁ!」
美湖は自分の口元を覆ってうろたえ始めた。
やってしまったと、顔に書いている。
「ごっ、ごめんなさい……! えっと、違うんです、私のいたところとは文化が違いすぎて、デザインも私の感覚とは違うものが流行っていて、どうも慣れないというか……! そもそも着るのも面倒だし、もうジャージで毎日過ごしたいとか思ってしまったりとか……!!」
「つまり、今まで我慢して着ていただいてたと……」
「うぅぅぅぅ! ごめんなさい……! 皆がドレス姿が素敵ですねって言うから、自分が嫌だと思ってるなんて言えなくって……でもエリーさんが気づいてくれて嬉しくてうっかりポロッと――あぁぁぁ! ごめんなさいー!」
彼女の服の感覚を聞いて、思わずにはいられなかった。
「……やっぱり、美湖様が来た世界と私の知ってる世界、場所も時代も同じあたりみたいですね。私はこっちの、クラシカルな雰囲気が結構好みで好きなんですけど」
「え? エリーさん……?」
エリーの台詞に美湖の黒い瞳が、ゆっくりと驚きに見開かれていった。
エリーはもう一度、机の上に広げられたデザイン画の数々を眺めた。
ジャージとは似ても似つかない、豪奢なドレスたち。
(うん、やっぱり――――豪華すぎる)
たぶんこれが、彼女が気乗りしない理由。
ドレスを着るということ自体が、美湖にとっては面倒なことなのだ。
毎日をジャージで過ごしていた子が、結婚式の主役かというほどに飾り立てられるのは、最初は嬉しくても二・三日もすれば疲れるだろう。
でもさすがにドレスを着ないという選択肢はあげられない。
それでもせめてもう少し、向こうの世界に近づけてあげられないかと思った。
エリーは眉を寄せつつ、ディノスの描いたデザイン画を見る。
(向こうの世界の人目線で見た、ドレス……)
エリーは、ぽつりと思い付きを呟いた。
「せめて……いかつく見える肩パッド、無くしたらどうですか」
「はぁ?」
「っ……!!」
エリーの声に、美湖がばっっと凄い勢いで顔を上げた。
ディノスは馬鹿にしたような表情をしていたが、彼女は大きく黒い瞳を瞠り、机の上に両手をついて身を乗りだす。
「そう! そうなの! そうなのよっ!! 肩パッド、嫌だったの!!」
興奮気味に放った美湖の告白に、ディノスが「は?」と呆けた。
(やっぱり)
エリーは自分の考えが間違っていなかった事を確信した。
服の肩部分の内側に入れる肩パッドは、肩幅を広くたくましくし、威厳がある様にみせるためのもの。
貴族やお金持ちの人が着るような服には必ずと言っていいほどついているし、むしろついていて当然のものだ。
しかし美湖にはなじみがないもの。
学校の制服にはもしかしたら入っていたかもしれないけれど、もっと柔らかくもっと薄く、自然な肩のラインを作るものだったはず。
こんな『肩パッド入ってます!』と主張しているデザインは、ラフな洋服に慣れた女子高生には受け入れがたいものなのだろう。
「何よりものすっごく昭和っぽいの! お婆ちゃんが昔の写真で着てた服なみの肩なの! だっさいの!」
エリーの指摘によってタガが外れてしまったのか、バンバンとテーブルを叩きながら、興奮気味に顔を赤らめて彼女は主張する。
(昭和っぽい、かぁ。服のシルエットも時代や地域によって変わってくるから、美湖様は違和感持っちゃうんだ)
なるほどなぁと思うエリーと、絶句しているディノスの前で、美湖はテーブルを何度も繰り返し叩きながら更に主張する。
勢いが良すぎて彼女の頭の上に乗ったシロが落ちそうだ。
必死に髪をつかんで耐えているようだけど。
「ただでさえドレスもコルセットも窮屈で苦しくって本当に嫌なのに! パーティードレスの時なんて普段以上にお腹絞められて死にそうになるのに! そんなしんどい思いしてまで着るのが、ダッサイドレスって! あと今流行ってるっていうドレスのパフスリーブもやばくない!? 本気でかぼちゃでも入れてんのかってくらいの主張具合なのよ! 顔より袖の方が大きいの! ちょっとアクセントで入れればいいだけなのにどれだけ袖目立たせたいのよって! 有り得ない! 恥ずかしい! ださい!」
ドレスが面倒。
コルセットも嫌だ。
何より可愛くない、古くさすぎるデザインが本当に嫌だと、宣言する。
今までよっぽど服に対して我慢していたらしい。
爆発してしまった美湖はきっと、周りを見る余裕さえももてていない。
そんな彼女のあまりの勢いに気圧されていたエリーだったが、あることに気づいて顔色を青くする。
「やばい。みっ、美湖様! 美湖様!」
「なに!?」
「っ、」
エリーはちらちらと隣のディノスを見てみせて視線で美湖に訴えた。
エリーの示した先では、ディノスが分かりやすく肩をがっくりと落とし、片手で顔を覆って項垂れていた。
(意外にも、打たれ弱いタイプなのかな)
そんな彼を見て、美湖はやっと自分が思いっきりディノスの服を批判してしまったことに気づいたらしい。
だってこの半年、パーティーや神事などの行事で美湖が着るほとんど全部の美湖の衣装を、彼が担当していたのだ。
「あぁぁぁ!」
美湖は自分の口元を覆ってうろたえ始めた。
やってしまったと、顔に書いている。
「ごっ、ごめんなさい……! えっと、違うんです、私のいたところとは文化が違いすぎて、デザインも私の感覚とは違うものが流行っていて、どうも慣れないというか……! そもそも着るのも面倒だし、もうジャージで毎日過ごしたいとか思ってしまったりとか……!!」
「つまり、今まで我慢して着ていただいてたと……」
「うぅぅぅぅ! ごめんなさい……! 皆がドレス姿が素敵ですねって言うから、自分が嫌だと思ってるなんて言えなくって……でもエリーさんが気づいてくれて嬉しくてうっかりポロッと――あぁぁぁ! ごめんなさいー!」
彼女の服の感覚を聞いて、思わずにはいられなかった。
「……やっぱり、美湖様が来た世界と私の知ってる世界、場所も時代も同じあたりみたいですね。私はこっちの、クラシカルな雰囲気が結構好みで好きなんですけど」
「え? エリーさん……?」
エリーの台詞に美湖の黒い瞳が、ゆっくりと驚きに見開かれていった。
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