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 有「高橋、そこをどけ!」



 蒼「いいんですっ!もういいんですっ!!孝之さんだって、俺に悪気があってやったわけじゃないんですっ!!俺が全部悪いんですっ!!」




 孝之さんはまるで怯えた小鹿のように、頭を抱え床に丸まっている。

 俺は有馬を止めるように 有馬にしがみ付いた。

 俺が有馬を止めに入ると、孝之さんは立ち上がり 何も言わずにその場から逃げだした。




 有馬を説得するのに必死だった俺は緊張の糸が切れたかのようにその場で座り込んでしまった。

 座り込んだ勢いで、軽く床に弾んだ俺のモノは 忘れていた時を戻すかのようにまた熱を帯びた。

 そんな俺に 有馬は 拘束された俺の手首を自由にしようと、俺の手に触れる。




 蒼「あっ・・・あっ・・・・はぁ・・・・」




 有馬に手を触れられた瞬間、俺の口からは思わず声が漏れる。

 媚薬のせいで、全身が性感帯になったような気さえする。

 俺のモノを中心に 体の内側から熱く焼けるような感じがして、熱を吐き出さないと頭がおかしくなりそうだ。




 有「お前、何か飲まされたのか!?」




 有馬は俺の異変に気付くと 俺にそう言った。

 俺は荒い息を立てながらコクコクと頷く。




 蒼「おれ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・帰りますっ」




 俺は 有馬に心配を掛けまいと、自分のその勃ち上がったモノを掴むと、キツイのと快感を我慢しながら自分の下着にしまった。




 有「そんな体で一人で帰れる訳ないだろ!」



 蒼「部長にっ・・・・はぁっ・・・迷惑・・・・掛けられないですっ」




 俺は有馬にそう言うと、外されたシャツのボタンを掴んで留めようとするが、指先に力が入らずボタンが留められない。

 頭の中は抜きたい事でいっぱいなのに、ボタンすら留められない そんなどうしよもない もどかしさから、涙が溢れてくる。




 有「もう見てられない。」




 俺に見かねた有馬はそう言うと、俺のシャツのボタンを器用に留めてった。

 そして、有馬は俺の身なりを整えて、俺の腕を引いて歩いた。

 俺は何も考えられなくて、ただその熱い体に耐えるのに必死で 有馬に手を引かれるまま歩いた。

 5分くらい歩かされたのか、俺は気付くと、見慣れない部屋に連れて来られていた。

 有馬は俺を椅子に座らせると、心配するように顔を覗いてくる。




 有「ほら、着いたぞ。大丈夫か?」



 蒼「むりぃっ・・はぁっ・・・もうっ・・・むりぃ・・・」




 もう我慢できない俺は首を左右に振ってそう言った。




 有「ここなら誰も居ないから大丈夫だ。・・・・自分で出来るか?」




 有馬に誰も居ないと言われた俺は、我慢が解かれたように すぐにズボンのチャックから自分のモノを取り出した。

 目の前で有馬が見ているというのに、俺は快感を求めるように自慰を始める。




 蒼「あっ・・・あっ・・・んっ・・あっ・・・」




 俺は 自分の力無い手に力を込めるが、ゆっくりでしか扱けない。

 しばらく抜いていたが、俺の手は動きが足りないようで、なかなか絶頂の波が来ない。




 蒼「んっ・・・はぁっ・・・っ・・・イケないっ・・・イキたいっ・・・イキたいのにっ」




 イケない苦しみからか、俺の目からは涙が零れる。




 有「俺が手伝うか?」



 有馬は、俺がイケなくて苦しがっているのを見ると そう言ってきた。

 俺はイキたい 一心で、有馬の手を掴むと、俺のモノへ握らせた。

 そして有馬は、俺のモノをゆっくり抜き始める。




 蒼「あっ・・んっ・・・あっ・・んんっ・・あっ・・」



 有「大丈夫か?」



 蒼「もっとっ・・・あっ・・んっ・・んっ・・もっとっ・・してぇっ」



 有馬は俺のモノをゆっくりと抜きながら俺を心配してくる。

 そのゆっくりな感覚では俺の欲求は足りず、もっとして欲しいと有馬に頼んだ。
 



 有「わかった。ほら、こっちに来い。」



 
 有馬はそう言うと、ベッドサイドに座り、俺の腕を引っ張った。

 俺は有馬の懐の中にピッタリと収まり、俺は後ろから抱きしめられるような形になる。

 有馬の膝に座った瞬間、俺の尻に有馬の股間が当たる。

 それは既に大きくなっていた。

 俺を見て興奮してくれたのかと思うと、俺はそれが嬉しくて余計に興奮した。



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