何もかもあの悪魔の性～ノンケの俺が突然変態ゲイに犯されちゃう話

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　しばらくすると、ウェイターがやってきた。

　ウェイターは俺と悪魔のグラスにお酒のようなものを注いだ。




　「メニューはお決まりでしょうか？」




　悪魔はメニュー表を見るなり、何やらフランス語らしき言葉を発して、次々とオーダーをしていった。

　俺は緊張するあまり、外の景色ばかりを眺めてしまっていた。

　ウェイターは悪魔からメニュー表を受け取ると、軽く会釈をして去っていった。




　有「それなら飲めるだろ、そんなに度数ないからな」




　悪魔が言うには、アペリティフと言って、食事前の食前酒らしい。




　へぇ・・・食前酒かぁ・・・そんなのがあるんだな・・・でも度数少なくても酔わないか心配だ・・・




　有「大丈夫だ、酔ったら俺が介抱してやる」



　蒼「べっ、別に大丈夫ですよ！このくらい平気ですから！」




　・・・こいつは・・・・俺の心が読めるのか・・・？！




　そんなこんなでコース料理が運ばれてきては、これをナイフとフォークでどうやって食べるんだと思わせるような料理ばかりが運ばれてきた。

　俺は助けを求めるように悪魔に目でサインを送ると、悪魔は手慣れた様子で俺に教えるように食べていく。




　さっき食べたエビみたいなやつ・・・美味かったのは覚えてるけど・・・・・どんな味だったっけ・・・




　俺は緊張のあまり、食べた味もロクに分からないまま、その場を凌ぐように、何とかこなしていった。




　有「ちょっと、待ってろ」




　悪魔はそう言うと、テーブルから離れていき、遠くの方でウェイターと何やら話し始めた。




　なにやってんだろうな・・・ま、いっか・・・・

　ってか・・・・やっぱ酔ったかも・・・・・



　食前酒の他にもワインや食後酒など飲んだ俺は、やっぱり酔っていた。

　悪魔とウェイターが戻ってきて、悪魔は俺に行くぞと言うと、ウェイターが俺の椅子を引いたので俺は立ち上がった。




　やばっ・・・・ふらつく・・・・・・・




　そう思っていると、悪魔は俺の腕を引っ張って、俺を誘導するようにレストランから連れ出した。




　・・・・・本当に介抱してくれてるし・・・・なんか・・・・今日やっぱり優しいじゃんかっ・・・・・・・調子狂うしっ・・・・・




　今日の悪魔は俺に対して優しかった。

　どうしたんだろうか・・・

　俺に変な事もしてこなかったし、嫌味も言ってこなかった。




　蒼「あの、すみません、部長のお陰で何とか上手くいきました・・・」



　有「明日もあんな感じで打ち合わせだから、よく覚えとけよ」



　蒼「え？あ、はいっ」




　もしかして・・・明日俺が失敗しないように、今日わざわざあんな高いところ連れてってくれたのかな・・・ホテルのサービスってのも嘘？