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魔王召喚
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「旦那様。公爵閣下がお見えです」
「お義父上が? まさかまたマリアを引き取るという話しか?!」
「そのようかと。侍女もお連れでしたので」
「サロン、いや、執務室にお通ししろ」
「かしこまりました。旦那様」
あの人は私の妻に虐待をして来た。
やっとの事で婚姻に漕ぎ着けて、私が引き離したが、長年の心労と心身の疲弊から、マリアの産後間もなく亡くなったのだぞ!
出産祝いだなどと! クソッ! 会わせるのではなかった!
産後直後にズカズカと、妻とマリアにあの男は!
『ほう? 儂の孫か? いや、娘か? まあどちらにしても儂がお前のように可愛がってやろうではないか。『清浄、クリーン!』さあ、お前をまた処女にしてやったぞ? 出産直後の胎に儂の陽根をねじ込んで子種を注いでやろう! おなごが産まれたんじゃ、まずはこのユニコーンの張り型で貫いて拡げてから、娘にもお前の次に儂をぶち込んでやるわい!』
『ヒイッ』
『ギュッーーーッ!!』 ドゴーーーッン!!
まあミクルが怒りの一撃で撃退して、義父が吹っ飛ばされて、健体も記憶も戻らなかったのだがね。
それで良かったのか、分からないな。
私なら消し炭にしていた筈だからね。
さすがに王弟を消し炭にしてはまずいか?
ミクルも渋々だが、加減していたのは後始末が面倒だったからだろうし。
さて、どうしたものか?
いっそ一思いに闇魔法で……。
「旦那様。ご案内が済みました」
「ああ。ふう~。今行くよ」
「のう、マリアは儂が引き取って離宮で育てた方が良いじゃろう?」
「何故、我が娘を閣下に育てて頂くのです?」
「アレが産んだのが娘では、そちの跡取りにはなれんだろう? 儂がマリアに子を産ませてそちに跡取りを授けてやるぞ? さあ、マリアを寄越しなさい」
狂っているな。自身の孫を抱くことを平気で言ってのけるとは。
ああ、王家は近親婚が認められていたか。
だが妻が初めてコイツに凌辱されたのはまだ月の物も来ていない幼女の頃と聞いている。
人として狂っているな。
嗜虐趣味の小児性愛者が!!
こんな奴に我が娘、マリアを渡す訳にはいかない!
「マリアの相手候補はもう何人か決まっております故、ご心配には及びませんよ」
「何を申す? 儂より優れた子種が他にある筈は無かろう? 何より早くせんと、大人になってしまうではないか?! 若い母体ほど、子に能力者が出るのじゃぞ? さあ連れて参れ!」
「ほう? 閣下は乳飲み子の我が娘、マリアを抱く気で?」
「子宮ごと引きずり出して、卵を孕ませれば、儂ならばいくらでも子を産ませられるからの! まあ、出産に耐えられる体作りもせねばなるまいから、何度も『清浄クリーン』で処女にして、膣口を改良せねばならんが、乳児からならば都合も具合も良いじゃろう」
「マリアには改良などさせませんよ? 貴方に抱かせるために渡す気もありません。どうぞお帰り下さい」
「解らん事を申すな。力のある跡取りを授けてやると言っておろうが。おなごは正しく使わんといかんぞ?」
こんなジジイと何故私は話しをしなければならんのだ?
もう良いのではないか?
「言いたいことはそれで全部でしょうか?」
「そうじゃ。全部そちのためじゃ。さあマリアを寄越しなさい」
「侍女殿? あなたはここに納得して来られたのか? 公爵閣下と同じ思いか?」
「む、無理矢理に連れて来られました!! 私も女でございます! 公爵様は、恐ろしゅうございます! どうかお助け下さいませ!!」
「む? 侍女風情が何を申しておるのじゃ?! 儂に逆らうでないわ!」
「シーボルディー、侍女殿を連れ行きなさい。さあ、公爵閣下、貴方はこちらに。皆は此処から出なさい」
バタン!
「さあ、二人きりです。いい加減私も限界ですので、もうイイかな?『闇の移転魔方陣展開!』『我、アウエルスペルクの名において闇に住まう帝王に捧げ物を! 魔王よ受け取るが良い!』」
『フハハハハハ! 久しいのうアウエルスペルクよ。喜んで捧げ物を受けとろう』
「な、何じゃと?! ウッ、グッ、ぐがあ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーーー!!」
『アウエルスペルクよ。暗黒の魔王が確かに受け取った。これだけの魔力を持った者を、有り難いぞ。礼を言う。望みがあれば言うが良い』
「では、公爵閣下のみに『隠滅』を。この世界からの『忘却』を」
「ふん。安い願いじゃ。他の望みはまた聞いてやろう。『隠滅』と『忘却』を、この地に!」
「闇に還られよ暗黒界の帝王よ」
「アウエルスペルクよ『息災』でな。さらばじゃ!」
ハア~。魔王に『息災』をされた。
『不死身と闇の幸運』を頂いても困るんだがねえ。
闇魔法の代償がコレだから、使いたく無いんだよ。
私へかかる天災も病気も犯罪も全て、私に悪意を持つ者へと向かうからねえ。
魔王を『召喚』しちゃったから、『闇の契約』で寿命が延びちゃったし。
とうとう仙籍に入っちゃったよ。
「お義父上が? まさかまたマリアを引き取るという話しか?!」
「そのようかと。侍女もお連れでしたので」
「サロン、いや、執務室にお通ししろ」
「かしこまりました。旦那様」
あの人は私の妻に虐待をして来た。
やっとの事で婚姻に漕ぎ着けて、私が引き離したが、長年の心労と心身の疲弊から、マリアの産後間もなく亡くなったのだぞ!
出産祝いだなどと! クソッ! 会わせるのではなかった!
産後直後にズカズカと、妻とマリアにあの男は!
『ほう? 儂の孫か? いや、娘か? まあどちらにしても儂がお前のように可愛がってやろうではないか。『清浄、クリーン!』さあ、お前をまた処女にしてやったぞ? 出産直後の胎に儂の陽根をねじ込んで子種を注いでやろう! おなごが産まれたんじゃ、まずはこのユニコーンの張り型で貫いて拡げてから、娘にもお前の次に儂をぶち込んでやるわい!』
『ヒイッ』
『ギュッーーーッ!!』 ドゴーーーッン!!
まあミクルが怒りの一撃で撃退して、義父が吹っ飛ばされて、健体も記憶も戻らなかったのだがね。
それで良かったのか、分からないな。
私なら消し炭にしていた筈だからね。
さすがに王弟を消し炭にしてはまずいか?
ミクルも渋々だが、加減していたのは後始末が面倒だったからだろうし。
さて、どうしたものか?
いっそ一思いに闇魔法で……。
「旦那様。ご案内が済みました」
「ああ。ふう~。今行くよ」
「のう、マリアは儂が引き取って離宮で育てた方が良いじゃろう?」
「何故、我が娘を閣下に育てて頂くのです?」
「アレが産んだのが娘では、そちの跡取りにはなれんだろう? 儂がマリアに子を産ませてそちに跡取りを授けてやるぞ? さあ、マリアを寄越しなさい」
狂っているな。自身の孫を抱くことを平気で言ってのけるとは。
ああ、王家は近親婚が認められていたか。
だが妻が初めてコイツに凌辱されたのはまだ月の物も来ていない幼女の頃と聞いている。
人として狂っているな。
嗜虐趣味の小児性愛者が!!
こんな奴に我が娘、マリアを渡す訳にはいかない!
「マリアの相手候補はもう何人か決まっております故、ご心配には及びませんよ」
「何を申す? 儂より優れた子種が他にある筈は無かろう? 何より早くせんと、大人になってしまうではないか?! 若い母体ほど、子に能力者が出るのじゃぞ? さあ連れて参れ!」
「ほう? 閣下は乳飲み子の我が娘、マリアを抱く気で?」
「子宮ごと引きずり出して、卵を孕ませれば、儂ならばいくらでも子を産ませられるからの! まあ、出産に耐えられる体作りもせねばなるまいから、何度も『清浄クリーン』で処女にして、膣口を改良せねばならんが、乳児からならば都合も具合も良いじゃろう」
「マリアには改良などさせませんよ? 貴方に抱かせるために渡す気もありません。どうぞお帰り下さい」
「解らん事を申すな。力のある跡取りを授けてやると言っておろうが。おなごは正しく使わんといかんぞ?」
こんなジジイと何故私は話しをしなければならんのだ?
もう良いのではないか?
「言いたいことはそれで全部でしょうか?」
「そうじゃ。全部そちのためじゃ。さあマリアを寄越しなさい」
「侍女殿? あなたはここに納得して来られたのか? 公爵閣下と同じ思いか?」
「む、無理矢理に連れて来られました!! 私も女でございます! 公爵様は、恐ろしゅうございます! どうかお助け下さいませ!!」
「む? 侍女風情が何を申しておるのじゃ?! 儂に逆らうでないわ!」
「シーボルディー、侍女殿を連れ行きなさい。さあ、公爵閣下、貴方はこちらに。皆は此処から出なさい」
バタン!
「さあ、二人きりです。いい加減私も限界ですので、もうイイかな?『闇の移転魔方陣展開!』『我、アウエルスペルクの名において闇に住まう帝王に捧げ物を! 魔王よ受け取るが良い!』」
『フハハハハハ! 久しいのうアウエルスペルクよ。喜んで捧げ物を受けとろう』
「な、何じゃと?! ウッ、グッ、ぐがあ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーーー!!」
『アウエルスペルクよ。暗黒の魔王が確かに受け取った。これだけの魔力を持った者を、有り難いぞ。礼を言う。望みがあれば言うが良い』
「では、公爵閣下のみに『隠滅』を。この世界からの『忘却』を」
「ふん。安い願いじゃ。他の望みはまた聞いてやろう。『隠滅』と『忘却』を、この地に!」
「闇に還られよ暗黒界の帝王よ」
「アウエルスペルクよ『息災』でな。さらばじゃ!」
ハア~。魔王に『息災』をされた。
『不死身と闇の幸運』を頂いても困るんだがねえ。
闇魔法の代償がコレだから、使いたく無いんだよ。
私へかかる天災も病気も犯罪も全て、私に悪意を持つ者へと向かうからねえ。
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