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8.二人きりの旅行
109.はるひ再登場
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帰りは登山道を使って降りた。
やっぱズリッとしたけど、前に丹生田がいて、ガッシリ支えてくれたんで超セーフ。
キャンプ場に戻ると、朝はかなりあったテントがだいぶ減って、まばらになってた。
「午前中に片付けて帰ったんだろう。これから泊まる連中がすぐに来る」
そう、もう昼を過ぎてたのだ。
めっちゃ腹減ってた、けどなんの用意もしてないし食いもんも持ってない。農家の人の店でもナンも買わなかったしな。
とりあえず食うモン、と思ってテントに向かう丹生田に「先行ってて」なんつって管理ロッジへ行った。朝見たとき、パンとか、なぜかカップ麺とか売ってたのを思い出したのだ。
パンは売り切れてて、とりあえず腹満たすんだからなんでもイイや、つってカップ麺ふたつ買う。
「なんでキャンプ場にカップ麺あんのかな~」
なんて朝も思ったこと、くちにだして言いながら、にやけちまいつつテントに戻る。
丹生田はテントの前にバーベキューのコンロ置いて、折りたたみの椅子を並べてた。
「腹へったろ ほらコレ」
なんつって見せてやったら、丹生田がじっと見て眉寄せた。
「お湯は……」
「あっ!」
そうだ忘れてた! ここってキャンプ場でガスとかねーわけだし、てかケトルも鍋もない!
つまりお湯を沸かせない!!
「うーあ、なんだよ食えねえじゃん」
ガックリしてたら、丹生田が椅子に座ってリュックを引き寄せ、中ゴソゴソし始める。なんとなく傍にしゃがんで「どうするよ」とか言ってたら、
「やっぱりね」
呆れたようなため息混じりの声がした。
目を向けると、前髪ぱっつんの黒髪美少女。
「こんなコトだろうと思った」
はるひだった。ストライプ模様の袋持って自慢げに笑ってる。
「キャンプ道具、全部借りるとか言ってたから、借りたもののリスト見たの。コレじゃお湯も沸かせないじゃない、と思ったんだけど」
勝ち誇ったような笑みで、手の袋を持ち上げ、ゆらゆら揺らす。
「とりあえず、携帯食料とアイス買ってきたけど、いる?」
「え、アイス! やった! ……じゃなくて、なんでソレ? 腹減ってんの分かってンなら、もっと食いがいあるモン持って来いよ」
「うるさい。いらないんなら持って帰る」
「うわ、いるいる!」
慌てて言うと、はるひはニッコリ笑った。そうしてっとフツーに美少女だ。
「つかアイスあんなら速攻食わねえと溶けンだろ!」
フッとか、偉そうにため息混じりで差しだした袋を受け取る。
「なにコノ袋」
「保冷バッグ。知らないの?」
馬鹿にした感じで言われたけど、アイスに罪はねえ。中には一本で満足なバータイプの食料と、棒タイプのバニラアイスが二つずつ。わ~い、と早速アイスを取った。保冷剤も入ってるけど、まだキンキンに冷たい。
「どこで買ったんだよ」
「浴場前の自販機。保冷剤はラウンジのキッチンでもらってきた」
「へ~、アタマ良いな」
なんて言いながら早速かぶりつく。ふいー、山登りした後のアイスは旨いぜ。
「……なるほど」
丹生田が低く言って、自慢げニッコリのはるひを見上げる。
「これなら不自然ではないな。湯を沸かす手段があっても」
はるひはフンッと鼻を鳴らし、また生意気に戻った顔で、ツラっと空いてる椅子に座る。つまり俺の座るトコがなくなった。
「バカみたいに大きいリュック背負ってたから、ケトルとか持ってるかも、と思っただけ」
「……そうか」
はるひは、ギッと音がしそうに丹生田を睨んで「あんたはいらないの」と聞いた。丹生田はニコリともせずに「もらおう」とアイスを受け取る。
袋を破った丹生田は、親の敵みたいにアイスを睨んで三口で食った。俺も早々に食い終え、手を差しだした丹生田に棒とかゴミを渡すと、丹生田はリュックから出した袋に突っ込んでる。
「あ、わり」
「いや」
「あのさ、買い物行くなら付き合ってあげてもイイよ」
はるひが言った。見ると腕組んで、ぷんすかの顔だ。
「いらねーし。つかなんだその顔」
「そんなこと言って良いの? あたし車で来てるんだけど」
「は? おまえが運転?」
「大学受かってすぐ免許取って、半年くらい無事故無違反だけど?」
「ホントか~?」
「イヤなら良いけど、ふもとのスーパーまで十キロ、ホームセンターならもっと遠いよ。行って帰る間に餓死するんじゃない?」
どうする? と目を向けると、丹生田は低く「藤枝が決めろ」と言った。
「ええぇ~?」
言いつつはるひを見る。
「おばあちゃんには内緒なの。行くんならすぐ決めて」
「え」
はるひはフンッと鼻息を荒くして、俺を見上げ立ち上がった。
「ゴルフしてるって言ってきたの。お昼はクラブハウスで食べるって」
なんつってさっさと歩いてく。
「行くんならついてきて」
「おい、なんだよそれ。内緒って」
追いかけつつ言うと、振り返りもせず、はるひが言った。
「うるさい。きっともうバレてるから、あんまり時間無い。イヤなら良いよ、来なくても」
「くっそ、行くよ、行くっつの」
言いつつ振り返ると、丹生田はテントの中にリュックを戻し、ついてきた。
はるひの車は、真新しくて赤い小型車だった。
丹生田が助手席、俺は後ろで一人。意外にも運転はフツーで、危なげねえ。
「なあ、なんで野上さんにンな反抗的なんだ?」
買い物に便利、つうのもある。けどソコが気になって、この車に乗ったのだ。
「あたし、ゴルフの練習に行く予定だったんだ。けどおばあちゃんがゴルフバッグを持ってっちゃったの。どうしても必要なものが入ってて、だから取りに来た。つまりおびき寄せられちゃったわけ」
「え、マジでゴルフしに来てたんだ?」
「そうよ。悪い?」
「いや、悪いとかじゃなく!」
前を向いて危なげなくハンドル操作しながら、はるひが続ける。
「ゴルフバッグはあったけど、肝心のものがないのよ。機嫌取って聞き出そうとしてもニコニコするだけで言わないし、探したけど見つからない。おまけにあんたたちと一緒に食事とか言いだして、ココに縛り付けとこうって企んでるの丸わかり。イライラもするでしょ」
「あ~、それでかぁ」
最初良い子っぽかったのに、いきなり感じ悪くなったモンなあ。
「ここっておじいちゃんが造ったトコなんだ。今は経営者変わってるけど、おばあちゃんの言いなりになるひとがまだ残ってる。孫娘を正道に戻したい、なんて言ったら同情して言うこと聞くような人たちがね。つまりおばあちゃんに都合の良い場所なの」
はるひは苛立たしげな口調を隠そうともしない。
「正道って、おまえなんかヤバいの?」
「おばあちゃん的にはね」
「なんだソレ。おまえいったいなに……」
聞きかけた声を遮るように「なぜキャンプ場に来た」丹生田が言った。
「あたしは忠告に来たんだよ」
「忠告?」
「あのね、あのひとなんでも思い通りにしようとするし、実際そうしてきてるの。若い頃の話とか、イヤになるくらい聞かされてるんだ。あたしのことだって家を守る道具としか思ってないんだから、あんた達なんて手頃なのが見つかった、くらいにしか思ってないよ。これからもなんか言ってくるかもだけど、絶対言うなりになんてならないって、そう思っておきなさいよ」
野上さんの上品そうな笑顔と口調で、逆らえない感じにあっさりなってたのを思い出し、ちょいゾクッとする。
「…なんか怖えな」
なんて言ってるうちにスーパーに着いた。車を降りて「やっぱ肉肉!」なんて言いながら、俺は入り口に直行し、自動ドアくぐって「涼しぃ~~」とか声上げつつ並んでゆっくり歩いてくる二人を見てた。
だから知らなかった。二人がどんな話してたか、なんて。
野上はるひと歩調を合わせて進んでいた健朗は、藤枝の背が遠ざかったのを確認し、
「見つからないのはなんだ」
ぼそりと呟くような声を出した。
「パスポート」
チラッと目をやって答えた野上を見ようともせず、まっすぐ藤枝を見たまま続ける。
「……どこへ行く予定なんだ」
「イギリス」
黙って足を進める健朗に、野上がからかうような声を出した。
「いいやつだよねえ?」
思わず足を止め、目を向ける。
「大親友、なんでしょ? けど安心していいよ」
野上はニッコリ笑いかけた。
「………………」
「おばあちゃんの思惑通りになるなんて絶対やだから、あいつに近寄る気は無いよ」
「…………」
無言で目を逸らし、入り口へ向かう。
「面倒くさ~い」
なんて呟きながら、野上も微妙な笑みでついてきた。
やっぱズリッとしたけど、前に丹生田がいて、ガッシリ支えてくれたんで超セーフ。
キャンプ場に戻ると、朝はかなりあったテントがだいぶ減って、まばらになってた。
「午前中に片付けて帰ったんだろう。これから泊まる連中がすぐに来る」
そう、もう昼を過ぎてたのだ。
めっちゃ腹減ってた、けどなんの用意もしてないし食いもんも持ってない。農家の人の店でもナンも買わなかったしな。
とりあえず食うモン、と思ってテントに向かう丹生田に「先行ってて」なんつって管理ロッジへ行った。朝見たとき、パンとか、なぜかカップ麺とか売ってたのを思い出したのだ。
パンは売り切れてて、とりあえず腹満たすんだからなんでもイイや、つってカップ麺ふたつ買う。
「なんでキャンプ場にカップ麺あんのかな~」
なんて朝も思ったこと、くちにだして言いながら、にやけちまいつつテントに戻る。
丹生田はテントの前にバーベキューのコンロ置いて、折りたたみの椅子を並べてた。
「腹へったろ ほらコレ」
なんつって見せてやったら、丹生田がじっと見て眉寄せた。
「お湯は……」
「あっ!」
そうだ忘れてた! ここってキャンプ場でガスとかねーわけだし、てかケトルも鍋もない!
つまりお湯を沸かせない!!
「うーあ、なんだよ食えねえじゃん」
ガックリしてたら、丹生田が椅子に座ってリュックを引き寄せ、中ゴソゴソし始める。なんとなく傍にしゃがんで「どうするよ」とか言ってたら、
「やっぱりね」
呆れたようなため息混じりの声がした。
目を向けると、前髪ぱっつんの黒髪美少女。
「こんなコトだろうと思った」
はるひだった。ストライプ模様の袋持って自慢げに笑ってる。
「キャンプ道具、全部借りるとか言ってたから、借りたもののリスト見たの。コレじゃお湯も沸かせないじゃない、と思ったんだけど」
勝ち誇ったような笑みで、手の袋を持ち上げ、ゆらゆら揺らす。
「とりあえず、携帯食料とアイス買ってきたけど、いる?」
「え、アイス! やった! ……じゃなくて、なんでソレ? 腹減ってんの分かってンなら、もっと食いがいあるモン持って来いよ」
「うるさい。いらないんなら持って帰る」
「うわ、いるいる!」
慌てて言うと、はるひはニッコリ笑った。そうしてっとフツーに美少女だ。
「つかアイスあんなら速攻食わねえと溶けンだろ!」
フッとか、偉そうにため息混じりで差しだした袋を受け取る。
「なにコノ袋」
「保冷バッグ。知らないの?」
馬鹿にした感じで言われたけど、アイスに罪はねえ。中には一本で満足なバータイプの食料と、棒タイプのバニラアイスが二つずつ。わ~い、と早速アイスを取った。保冷剤も入ってるけど、まだキンキンに冷たい。
「どこで買ったんだよ」
「浴場前の自販機。保冷剤はラウンジのキッチンでもらってきた」
「へ~、アタマ良いな」
なんて言いながら早速かぶりつく。ふいー、山登りした後のアイスは旨いぜ。
「……なるほど」
丹生田が低く言って、自慢げニッコリのはるひを見上げる。
「これなら不自然ではないな。湯を沸かす手段があっても」
はるひはフンッと鼻を鳴らし、また生意気に戻った顔で、ツラっと空いてる椅子に座る。つまり俺の座るトコがなくなった。
「バカみたいに大きいリュック背負ってたから、ケトルとか持ってるかも、と思っただけ」
「……そうか」
はるひは、ギッと音がしそうに丹生田を睨んで「あんたはいらないの」と聞いた。丹生田はニコリともせずに「もらおう」とアイスを受け取る。
袋を破った丹生田は、親の敵みたいにアイスを睨んで三口で食った。俺も早々に食い終え、手を差しだした丹生田に棒とかゴミを渡すと、丹生田はリュックから出した袋に突っ込んでる。
「あ、わり」
「いや」
「あのさ、買い物行くなら付き合ってあげてもイイよ」
はるひが言った。見ると腕組んで、ぷんすかの顔だ。
「いらねーし。つかなんだその顔」
「そんなこと言って良いの? あたし車で来てるんだけど」
「は? おまえが運転?」
「大学受かってすぐ免許取って、半年くらい無事故無違反だけど?」
「ホントか~?」
「イヤなら良いけど、ふもとのスーパーまで十キロ、ホームセンターならもっと遠いよ。行って帰る間に餓死するんじゃない?」
どうする? と目を向けると、丹生田は低く「藤枝が決めろ」と言った。
「ええぇ~?」
言いつつはるひを見る。
「おばあちゃんには内緒なの。行くんならすぐ決めて」
「え」
はるひはフンッと鼻息を荒くして、俺を見上げ立ち上がった。
「ゴルフしてるって言ってきたの。お昼はクラブハウスで食べるって」
なんつってさっさと歩いてく。
「行くんならついてきて」
「おい、なんだよそれ。内緒って」
追いかけつつ言うと、振り返りもせず、はるひが言った。
「うるさい。きっともうバレてるから、あんまり時間無い。イヤなら良いよ、来なくても」
「くっそ、行くよ、行くっつの」
言いつつ振り返ると、丹生田はテントの中にリュックを戻し、ついてきた。
はるひの車は、真新しくて赤い小型車だった。
丹生田が助手席、俺は後ろで一人。意外にも運転はフツーで、危なげねえ。
「なあ、なんで野上さんにンな反抗的なんだ?」
買い物に便利、つうのもある。けどソコが気になって、この車に乗ったのだ。
「あたし、ゴルフの練習に行く予定だったんだ。けどおばあちゃんがゴルフバッグを持ってっちゃったの。どうしても必要なものが入ってて、だから取りに来た。つまりおびき寄せられちゃったわけ」
「え、マジでゴルフしに来てたんだ?」
「そうよ。悪い?」
「いや、悪いとかじゃなく!」
前を向いて危なげなくハンドル操作しながら、はるひが続ける。
「ゴルフバッグはあったけど、肝心のものがないのよ。機嫌取って聞き出そうとしてもニコニコするだけで言わないし、探したけど見つからない。おまけにあんたたちと一緒に食事とか言いだして、ココに縛り付けとこうって企んでるの丸わかり。イライラもするでしょ」
「あ~、それでかぁ」
最初良い子っぽかったのに、いきなり感じ悪くなったモンなあ。
「ここっておじいちゃんが造ったトコなんだ。今は経営者変わってるけど、おばあちゃんの言いなりになるひとがまだ残ってる。孫娘を正道に戻したい、なんて言ったら同情して言うこと聞くような人たちがね。つまりおばあちゃんに都合の良い場所なの」
はるひは苛立たしげな口調を隠そうともしない。
「正道って、おまえなんかヤバいの?」
「おばあちゃん的にはね」
「なんだソレ。おまえいったいなに……」
聞きかけた声を遮るように「なぜキャンプ場に来た」丹生田が言った。
「あたしは忠告に来たんだよ」
「忠告?」
「あのね、あのひとなんでも思い通りにしようとするし、実際そうしてきてるの。若い頃の話とか、イヤになるくらい聞かされてるんだ。あたしのことだって家を守る道具としか思ってないんだから、あんた達なんて手頃なのが見つかった、くらいにしか思ってないよ。これからもなんか言ってくるかもだけど、絶対言うなりになんてならないって、そう思っておきなさいよ」
野上さんの上品そうな笑顔と口調で、逆らえない感じにあっさりなってたのを思い出し、ちょいゾクッとする。
「…なんか怖えな」
なんて言ってるうちにスーパーに着いた。車を降りて「やっぱ肉肉!」なんて言いながら、俺は入り口に直行し、自動ドアくぐって「涼しぃ~~」とか声上げつつ並んでゆっくり歩いてくる二人を見てた。
だから知らなかった。二人がどんな話してたか、なんて。
野上はるひと歩調を合わせて進んでいた健朗は、藤枝の背が遠ざかったのを確認し、
「見つからないのはなんだ」
ぼそりと呟くような声を出した。
「パスポート」
チラッと目をやって答えた野上を見ようともせず、まっすぐ藤枝を見たまま続ける。
「……どこへ行く予定なんだ」
「イギリス」
黙って足を進める健朗に、野上がからかうような声を出した。
「いいやつだよねえ?」
思わず足を止め、目を向ける。
「大親友、なんでしょ? けど安心していいよ」
野上はニッコリ笑いかけた。
「………………」
「おばあちゃんの思惑通りになるなんて絶対やだから、あいつに近寄る気は無いよ」
「…………」
無言で目を逸らし、入り口へ向かう。
「面倒くさ~い」
なんて呟きながら、野上も微妙な笑みでついてきた。
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