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第2章
No.210
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「では、漸く落ち着いた所で本題に入りましょう。………マコ様、お願い出来ますか?」
「はい、分かりました」
ドランに促されるまま、真琴はこの場に居ない精霊達に声をかける。
「皆んな、出て来てくれる?」
『うん!いいよ~』
すると、真琴の言葉に何処からともなく幼い子供の声が聞こえてきた。それと同時に、真琴の周りに六つの光が現れたかと思うと、その光は両手サイズの子供の姿に変身した。
『おはよう真琴!』
『違うよ。こんにちは!だよ』
『違うよ!お昼前だからおはようよ!』
『おやすみ…』
『こら、人前だよ。起きなさい』
『おはよう、真琴』
次々に話し出す精霊達を、バンラートとドランは驚きの表情で見つめる。
「おいおい、マジか~……」
「陛下、はしたないですよ。そのアホみたいに開いた口を閉じて下さい。………まぁ、驚く気持ちは分かりますが」
だが、驚くのは無理も無い。
アルフォンスからの報告で、御伽噺の存在である精霊が現実に存在する事は知っていた。….知ってはいたが、自身の目でこうして見ると驚きが湧き上がる。その時、精霊達がバンラートにワッと群がる。
『あっ!竜の王様だ!』
『本当だ!やっぱり、凄くイケメンね!』
そう言って、みーちゃんがバンラートの顔に勢い良く近付く。………若干、鼻息が荒い気がするが。
『みーちゃん、興奮し過ぎよ?』
『そうだよ。それに、竜の王様には番が居るんだよ?』
ひかりちゃんの言葉に、つー君が同意する。だが、その言葉にやー君が否定の声を上げる。
『違うよ。彼が好きなのは、真琴の番の彼だよ』
すると、他の精霊達が「確かに!」と同意する。
『確かに!竜の王様は、真琴の番が大好きだもんね!』
『でも、男の人同士よ?』
『ハァハァ…ッ!禁断の関係ね!』
『………みーちゃん、ちょっと怖い』
『ふー君、あんまり見ちゃダメだよ』
『顔、やばい』
精霊達の言葉に、ドランは呆れた様にバンラートを見る。
「ほら見なさい。精霊達にも、陛下がアルを恋愛対象として好きだと勘違いされているじゃ無いですか」
「それがどうした!俺は、アルが好きなんだよ!例え、アルが男でも女でも犬でも猫でも虫でも大好きなんだよ!」
「…いや、流石にキモいぞ」
バンラートの心からの叫びに、本気でドン引きしたアルフォンスの声が続いたのだった。
「はい、分かりました」
ドランに促されるまま、真琴はこの場に居ない精霊達に声をかける。
「皆んな、出て来てくれる?」
『うん!いいよ~』
すると、真琴の言葉に何処からともなく幼い子供の声が聞こえてきた。それと同時に、真琴の周りに六つの光が現れたかと思うと、その光は両手サイズの子供の姿に変身した。
『おはよう真琴!』
『違うよ。こんにちは!だよ』
『違うよ!お昼前だからおはようよ!』
『おやすみ…』
『こら、人前だよ。起きなさい』
『おはよう、真琴』
次々に話し出す精霊達を、バンラートとドランは驚きの表情で見つめる。
「おいおい、マジか~……」
「陛下、はしたないですよ。そのアホみたいに開いた口を閉じて下さい。………まぁ、驚く気持ちは分かりますが」
だが、驚くのは無理も無い。
アルフォンスからの報告で、御伽噺の存在である精霊が現実に存在する事は知っていた。….知ってはいたが、自身の目でこうして見ると驚きが湧き上がる。その時、精霊達がバンラートにワッと群がる。
『あっ!竜の王様だ!』
『本当だ!やっぱり、凄くイケメンね!』
そう言って、みーちゃんがバンラートの顔に勢い良く近付く。………若干、鼻息が荒い気がするが。
『みーちゃん、興奮し過ぎよ?』
『そうだよ。それに、竜の王様には番が居るんだよ?』
ひかりちゃんの言葉に、つー君が同意する。だが、その言葉にやー君が否定の声を上げる。
『違うよ。彼が好きなのは、真琴の番の彼だよ』
すると、他の精霊達が「確かに!」と同意する。
『確かに!竜の王様は、真琴の番が大好きだもんね!』
『でも、男の人同士よ?』
『ハァハァ…ッ!禁断の関係ね!』
『………みーちゃん、ちょっと怖い』
『ふー君、あんまり見ちゃダメだよ』
『顔、やばい』
精霊達の言葉に、ドランは呆れた様にバンラートを見る。
「ほら見なさい。精霊達にも、陛下がアルを恋愛対象として好きだと勘違いされているじゃ無いですか」
「それがどうした!俺は、アルが好きなんだよ!例え、アルが男でも女でも犬でも猫でも虫でも大好きなんだよ!」
「…いや、流石にキモいぞ」
バンラートの心からの叫びに、本気でドン引きしたアルフォンスの声が続いたのだった。
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