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No.76
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家族が動いている事など露知らず、サーシャはティミアの話を聞いて驚愕していた。
「えっ!?ティミア、ガダル様と婚約するの!?」
「うん…。正式に婚約者になるのは、2日後何だけどね」
そう言って照れながらも幸せそうなティミアは、控えめに言って最高に可愛かった。
(ティミア、本当に可愛いわ!!)
「………んんっ!おめでとう、ティミア」
「ありがとう、サーシャ。本当は、正式に発表されるまで誰にも言っちゃいけないんだけど…。どうしても、親友のサーシャには事後報告じゃ無くて私の口から言いたくてお父様に許可を貰ったの」
(私の親友、可愛すぎる…!)
「でも、正直驚きだわ。だって、初対面があんな風に最悪だったのに、まさかガダル様とティミアが婚約するなんて」
「正直、私もビックリしてるよ。だって、ガダル様は王子様だから女の子なんて選び放題でしょ?」
「まぁ、言い方はアレだけど事実ね」
言葉を濁さずハッキリと言うサーシャに、ティミアはクスッと笑う。
「でしょ?それなのに、ガダル様は私を選んでくれた。サーシャみたいな綺麗な子や、可愛い子なんて沢山いる中で、太って子豚ちゃんなんて陰口を言われてる私を好きだと言って選んでくれた」
卑屈な言葉とは裏腹に、ティミアの表情は明るかった。
「サーシャに出会う前の私なら、いつか太ってる私に愛想を尽かしてもっと綺麗な子を選ぶんじゃないかって疑心暗鬼になって、ガダル様の純粋な好意でさえ疑ってだと思う。………でも、サーシャに出会って私は変わったわ。人見知りは相変わらずだけど、私には絶対に成し遂げたい目標が出来たわ」
「目標?」
「うん。サーシャやガダル様の隣に立っても恥ずかしく無い人になる事!それが、私が絶対に成し遂げたい目標」
そう言い切るティミアの目は、初めて会った時のオドオドした目では無く、力強い決意に満ち溢れた目だった。
「ティミアは、頑張ってると思うわ。………だって、少し痩せたでしょう?」
サーシャの言葉に、ティミアは瞳を輝かせる。
「わかる!?」
「勿論よ。ちゃんと、私が教えたトレーニングメニューをしっかりやってるのね」
以前、何をしても痩せないと悲しんでいたティミアに、サーシャは前世秘伝のトレーニングメニューを教えたのだ。
「うん!そのお陰で、ドレスのサイズが二回りも小さくなったの!それに見て!」
そう言って、ティミアは二の腕に力を入れる。
未だポチャっと肉の付く二の腕が、ほんの少し持ち上がる。
「ね?ほんの少しだけど力瘤!!凄いでしょ!次に会う時には、もう少し筋肉が付く様にトレーニング頑張るから!」
(……ティミア、トレーニングがとても楽しそうね)
そう言って笑うティミアに、サーシャは何故か一抹の不安が過ぎったのだった。
「えっ!?ティミア、ガダル様と婚約するの!?」
「うん…。正式に婚約者になるのは、2日後何だけどね」
そう言って照れながらも幸せそうなティミアは、控えめに言って最高に可愛かった。
(ティミア、本当に可愛いわ!!)
「………んんっ!おめでとう、ティミア」
「ありがとう、サーシャ。本当は、正式に発表されるまで誰にも言っちゃいけないんだけど…。どうしても、親友のサーシャには事後報告じゃ無くて私の口から言いたくてお父様に許可を貰ったの」
(私の親友、可愛すぎる…!)
「でも、正直驚きだわ。だって、初対面があんな風に最悪だったのに、まさかガダル様とティミアが婚約するなんて」
「正直、私もビックリしてるよ。だって、ガダル様は王子様だから女の子なんて選び放題でしょ?」
「まぁ、言い方はアレだけど事実ね」
言葉を濁さずハッキリと言うサーシャに、ティミアはクスッと笑う。
「でしょ?それなのに、ガダル様は私を選んでくれた。サーシャみたいな綺麗な子や、可愛い子なんて沢山いる中で、太って子豚ちゃんなんて陰口を言われてる私を好きだと言って選んでくれた」
卑屈な言葉とは裏腹に、ティミアの表情は明るかった。
「サーシャに出会う前の私なら、いつか太ってる私に愛想を尽かしてもっと綺麗な子を選ぶんじゃないかって疑心暗鬼になって、ガダル様の純粋な好意でさえ疑ってだと思う。………でも、サーシャに出会って私は変わったわ。人見知りは相変わらずだけど、私には絶対に成し遂げたい目標が出来たわ」
「目標?」
「うん。サーシャやガダル様の隣に立っても恥ずかしく無い人になる事!それが、私が絶対に成し遂げたい目標」
そう言い切るティミアの目は、初めて会った時のオドオドした目では無く、力強い決意に満ち溢れた目だった。
「ティミアは、頑張ってると思うわ。………だって、少し痩せたでしょう?」
サーシャの言葉に、ティミアは瞳を輝かせる。
「わかる!?」
「勿論よ。ちゃんと、私が教えたトレーニングメニューをしっかりやってるのね」
以前、何をしても痩せないと悲しんでいたティミアに、サーシャは前世秘伝のトレーニングメニューを教えたのだ。
「うん!そのお陰で、ドレスのサイズが二回りも小さくなったの!それに見て!」
そう言って、ティミアは二の腕に力を入れる。
未だポチャっと肉の付く二の腕が、ほんの少し持ち上がる。
「ね?ほんの少しだけど力瘤!!凄いでしょ!次に会う時には、もう少し筋肉が付く様にトレーニング頑張るから!」
(……ティミア、トレーニングがとても楽しそうね)
そう言って笑うティミアに、サーシャは何故か一抹の不安が過ぎったのだった。
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