彼女の秘密！

舐めるなよ

剣技の試験は模擬戦だ。
刃を潰した剣で戦い相手を円の外に出すか、降参させるかしたら終了だ。

（私の対戦相手はっと…。え～と、ハイド・フォール）

対戦相手の名前を見ていると背後から影が差した。振り返ると青い短髪の髪に同じ色の目をした背の高いイケメンが立っていた。

「お前がリリア・バーンズか？」
「はい」
「こんな女が俺の対戦相手かよ。暇潰しにもならねえな」

どうやらこの初対面の人間に対しての礼儀がなってない男がハイド・フォールの様だ。

「チッ。ハズレだな」

そう言いながら会場に向かって行く。

（…フッフッフ。少しカチンと来たぞ。イケメンだからといって無礼な態度が許されると思うなよ)


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「それではこれよりハイド・フォール対リリア・バーンズの試合を始める。両者共に円の中へ」

試験官の声に従い円の中に入る。

「ハイド様頑張って～」
「カッコいいー！」
「素敵～！」

女子の黄色い声が聞こえる。
こんな性格の最悪な男がモテるなんて…。顔か？所詮世の中顔なのか！？ギリギリと目の前の男を睨む。

「ハ～ッ。サッサと終わらせるか」

そう言い喧嘩構える。

（舐めるなよ！）

自身も剣を構える。

「それでは始め！」

その言葉と共にハイドは物凄い速さで切り掛かって来た。