私は魔法少女になって異世界を救う！

魔法少女とは何か

魔法

「それで私が魔法少女になるにはどうすればいいんですか？私の世界では魔法なんて無かったので魔法の使い方も知らないんです。」

(そもそも魔法を私が使えるの？)

「では、まずは魔法について話そうか。魔法とは、この世界に満ちている目に見えない魔素というものを体内に取り込んで魔力という力にし具現化したもののことだよ。この魔素を体内に取り込んで魔力という力にすることが出来ないと魔法が使えないんだ。この世界の者は皆魔法が大なり小なり使える。ここまでは分かったかい？」
「はい。」

(魔素を取り込んで魔力という力にし具現化する。)

「魔素を取り込める量によって魔法の威力は変わるんだ。魔素を大量に取り込める者は相手を死に至らしめる攻撃魔法などを使える。逆に量が少ない者は物を動かしたり軽く浮かしたりとそんな簡単なことしか出来ない。取り込める量はその人その人である程度決まっており吸収量を増やす事は出来ないんだ。基本的に、王族や貴族なんかは吸収量は多い。そして君も魔力を持っている。この世界に来てから魔素を取り込んでいるからね。」
「え？そんなことが分かるんですか？」

(何にも感じないけど…。)

「分かるよ。魔力を持つ者には魔力の形があるんだ。1人1人が違う形を持つ。私から見たサラの魔力の形は全てを優しく包み込んでくれる魔力だよ。これは難しく考えたり見るものじゃないんだ。直感的に感じるものなんだよ。魔力のある君にも当然出来る。物は試しだ。私の魔力の形を見てごらん。」

そう言われたのでクリス王子をジッと見てみる。
そうすると本当に直感的に感じ取った。

「…クリス王子の魔力は何だろう。こう惹きつけられるというか魅せられるというか…。分かったっ！カリスマ性が有るこの人について行こうっていう感じです！」
「あたり。他の人と同じことを言ってるよ。このように魔力には様々な形があり例え双子だとしても同じ形の魔力はないんだ。魔力はその人の本質を表していると言われている。でも絶対じゃないから魔力だけでその人を判断してはいけないよ？やはり自分の目で見て聞いて接しないとその人は分からないからね。」

自分の目で見て聞いて接する。人は見た目で判断してはいけない。当たり前の事だけど人はそんな簡単な事がなかなか出来ない。それは異世界共通なんだなと思った。