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魔法学園編
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鳥のさえずりと漂ういい匂いで目が覚め、アリアはのそりとベッドから起き上がる。
「……懐かしい夢見たなぁ」
暫くベッドの上でボーッとしてから、ゆっくりと支度を始める。服を着替え1階に降りると、いつもの様に朝食の準備をしていたカイルが振り返る。
「おはようございます、師匠」
「おはよう、カイル」
今日も白いエプロンが良くお似合いで。
「今日の朝食はフルーツサンドです。最近、王都で女性に人気のパンだそうです」
「わぁ~っ!すっごく美味しそう」
顔を洗い急いで席に着く。
パンには、リンゴやイチゴなどが沢山挟んであり
噛んだ瞬間、甘酸っぱい味が口一杯に広がる。その美味しさに、今朝の何とも言えないモヤモヤした気分が晴れる。
「ん~!!美味しいっ!」
「師匠、お手紙です」
先に食べ終わったていたカイルが、アリアに手紙を渡す。王族の紋章が刻まれたその手紙。送り主は、グフィム殿下だ。
王宮に行った日から、2ヶ月あまり。
その間、私はグフィム殿下と定期的に手紙のやり取りしていた。(主に、カイルの事を)
カイルにも、勿論手紙は来ている。(私の2倍もの厚みのある手紙が)
「今回はどんな内容かなぁ~」
一度も目を通さずに手紙を燃やすカイルを横目に、手紙を読む。手紙を読むにつれ、アリアの口角が段々と上がる。そんなアリアを、カイルは不思議そうに見る。
「…?どうしました、師匠」
「…カイル、出かけるよ」
立ち上がり黒いローブを着ながら、カイルに言う。
「一体何処に?」
不思議がりながらも、きちんと戸締りをするカイルに笑顔を向ける。
「オルフェイア魔法学園」
それは、オルフェイアにあるたった一つの魔法学園。
「殿下が助けを求めて来たの」
「それは…」
「あの殿下が?」と驚くカイルに、アリアは笑みを深めながら言った。
「面白い事になりそう」
「……懐かしい夢見たなぁ」
暫くベッドの上でボーッとしてから、ゆっくりと支度を始める。服を着替え1階に降りると、いつもの様に朝食の準備をしていたカイルが振り返る。
「おはようございます、師匠」
「おはよう、カイル」
今日も白いエプロンが良くお似合いで。
「今日の朝食はフルーツサンドです。最近、王都で女性に人気のパンだそうです」
「わぁ~っ!すっごく美味しそう」
顔を洗い急いで席に着く。
パンには、リンゴやイチゴなどが沢山挟んであり
噛んだ瞬間、甘酸っぱい味が口一杯に広がる。その美味しさに、今朝の何とも言えないモヤモヤした気分が晴れる。
「ん~!!美味しいっ!」
「師匠、お手紙です」
先に食べ終わったていたカイルが、アリアに手紙を渡す。王族の紋章が刻まれたその手紙。送り主は、グフィム殿下だ。
王宮に行った日から、2ヶ月あまり。
その間、私はグフィム殿下と定期的に手紙のやり取りしていた。(主に、カイルの事を)
カイルにも、勿論手紙は来ている。(私の2倍もの厚みのある手紙が)
「今回はどんな内容かなぁ~」
一度も目を通さずに手紙を燃やすカイルを横目に、手紙を読む。手紙を読むにつれ、アリアの口角が段々と上がる。そんなアリアを、カイルは不思議そうに見る。
「…?どうしました、師匠」
「…カイル、出かけるよ」
立ち上がり黒いローブを着ながら、カイルに言う。
「一体何処に?」
不思議がりながらも、きちんと戸締りをするカイルに笑顔を向ける。
「オルフェイア魔法学園」
それは、オルフェイアにあるたった一つの魔法学園。
「殿下が助けを求めて来たの」
「それは…」
「あの殿下が?」と驚くカイルに、アリアは笑みを深めながら言った。
「面白い事になりそう」
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