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No.59 G伯爵

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Q、 本日は取材を受けて下さりありがとうございます。

「………こうでもしないと牢の中にいる私は情報を得られないからな」

Q、 さて、最初の質問です。G氏は、今どの様な心境ですか?

「どの様なだと?はっ!この上なく屈辱に決まっているだろう!なぜこんな事にっ!私の計画は完璧だった筈だ!!」

Q、 N令嬢の事はどう思っていますか?

「ふんっ!あの王子を手玉に取って使えると思ったがとんだ役立たずだったな。あの王子の裏切りを見抜けもせずに色恋に溺れおって!」

Q、 G氏は今回の件について反省はしていないのですか?

「反省?なぜ、私が反省しなければいけないのだ!薬物を違法だと分かっていて買う人間がいる。だから売ったまでだ!反省するなら薬物を私から買った奴等が反省するべきだろう!私は、奴等の願いを叶えってやっただけだ!!」 

Q、 成る程。では、G氏は悪くないと。

「当然だ!そもそも、私がこんな所にいるのすら間違いなのだ!」

Q、 ………。

「それより、あれからどうなったのだ」

Q、 そうですね。本来なら、外の情報を教える事は出来ないのですが。今回の取材の報酬として少しお教えしましょう。………N令嬢は、此処とは別の地下牢にて投獄中。G氏のお客様達は身分剥奪の上採石場にて労働を行う終身刑。G氏の自宅は家宅捜索された後、土地は国の管理下に置かれます。

「何っ!?私の屋敷だぞ!それを勝手に!」

Q、 自宅からは、既に大量の証拠が出て来ており早速言い逃れはできない様ですよ?…あぁ、そろそろ面会時間が終わりますね。それでは私はこれで。

「っ!待て!!待ってくれ!もう少し教えてくれ!私は、どうなるんだ!!おいっ!待てー!」
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