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No.57 ???①

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「久し振りです…お父さん、お母さん。今日は、報告があるんです。ほら、貴方が言ってください。この日をずっと待ち望んでたじゃないですか」

「ありがとうございます、シャロン様。………旦那様、奥様。やっと、やっと薬物取引の大元を捕らえることが出来ました。旦那様達の願いをシャロン様がやり遂げて下さいました」

「私だけの力じゃ無いです。彼や、私の計画に賛同してくれた沢山の人達のお陰です。………ですが、きっといつの日か…また薬物に手を出す人が現れます。それは、5年後かも知れないし10年後かも知れない。…完全に薬物を消し去るなんて事は出来ない」

「…シャロン様」

「ですが、私が生きている間は決して薬物に手を出す人を許しません。手を出した人間を暴いて暴いて全ての人達の前に晒します。その為に記者になったんですから」

「この老いぼれも、残りの時間の許す限り御手伝いさせて頂きます」

「ありがとう。私は人に恵まれているね」

ーーコツコツコツ

「あぁ、もう来ていたのか」

「…叔父さん。お忙しいのに来てくれて、ありがとうございます」

「なに、大事な弟夫婦の命日だ。無理をしてでも来るさ」

「ありがとうございます。きっとお父さんも喜びます」

「…シャロン、遂にやったな。」

「はい。時間が掛かってしまいましだが、やり遂げました」

「それでだ…。シャロン、私の所に来ないか?」
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