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No.21 侍女2

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「あっ、いたいた。お~い!」

「ちょっ!馬鹿!お城の中でそんな馬鹿みたいな話し方しないでよ!」

「…っと、ごめんごめん」

「もうっ!それで、要件は?」

「そうそう。さっき記者さんと会ってアレの場所を教えたんだ」

「えっ!シャロン様がいるの!?何処?何処!?」

「お前が落ち着けよなぁ」

「落ち着けるわけないでしょ!ここに居るって事は、シャロン様は正装でしょ?普段身なりに気を使わないあの方の正装姿が見れるのよ!?」

「分かったって。そんなに見たいなら会いに行けばいいじゃん」

「馬鹿ね!私たちは今、侍女と執事なのよ?そう簡単に会えるわけないじゃない!…今は、仕事中なのよ?」

「でも、それもそろそろ終わりだろ?」

「多分ね。でも、そんな直ぐに辞めたら怪しまれるから」

「そこが毎回辛いとこだよな~」

「そうだとしても、やらない訳には行かないわよ。だってシャロン様の命令だもの」

「まぁね。何だかんだ言って俺たちは、あの人の忠実なる僕ですからねー。雇い主には逆らえないし」

「…そんなこと言って、1番シャロン様が好きなくせに」

「否定はしませんよ~」

「まぁ兎に角、私達は私達の仕事をするだけよ。そしてあわよくば、シャロン様のお姿をじっくりねっとりと、目に焼き付けるのよ!」

「…お前本当に大丈夫かよ」
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