彼等に密着取材っ！！〜婚約破棄の裏側は〜

No.11 専属侍女A

Q、 S令嬢とは、どれ位の付き合いなんですか？

「そうですね…。お嬢様が幼少の頃よりお側におります。お嬢様とは主従関係であり、姉妹の様に育って来ました」

Q、今、S令嬢はどうしていますか？

「お嬢様は、婚約破棄後はお部屋に引き篭もりのんびり………いえ、静かに過ごしています」

Q、 結婚の打診があると聞きましたが、S令嬢はどの様に言っていますか？

「お嬢様は、非常に面倒くさ………んんっ！非常に困惑しておいでです。今はまだその様な事は考えられないと仰っています」

Q、 成る程。

「お嬢様は、非常に繊細な女性ですので今回の婚約破棄を非常に悲しんでおります。そんなお嬢様を今はそっとしておいて欲しいです」

「アリサ～！暇～！暇だよ～。早くお茶にしようよ。早く戻って来て～」

Q、 ………。

「………失礼。本日はこれで終わりにしてもらえますか？」

Q、 そうですね。私も、予定を思い出したので失礼します。

「えぇ、お気を付けてお帰り下さい。…………………………………………お嬢様っ！今日は、お客様がいらっしゃるから大人しくしていて下さいとあれ程っ！あれ程、仰ったのにっ！」

「ア…アリサ？そんなに怒らなくても」

「だまらっしゃいっ！！今日という今日は、許しませんよ！」

「ひゃーーっ！？ごめんなさーーいっ！！」