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第3章
No.78 よりにもよって
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「それ以来、無断で使用する奴なんて居なかったんだけどね。それなのに、まさか国1番の学び舎である此処で使用されるなんてね」
本当に馬鹿にしてるよね、とクリスは言う。
(クリスの言う通りだ)
このアスカラ学園は、国の中でも1番大きく歴史ある学園だ。歴代の魔力持ちの幼い王族たちが通う、まさに第2の家と言える。それなのに、そんな場所で禁忌とされる魔法を使われたのだ。
ーーそれは、王族に対する侮辱に等しい。
一体、何の為に魔法を使ったのかは知らない。
だが、犯人はとても愚かな事をしたといえる。元よりそのつもりだが、王族は犯人を決して逃さない。
(それにしても、犯人は本当に馬鹿だよね。だって此処には、国1番の力や頭脳を持つ教師陣が沢山いるのにこんな事をするなんて)
きっと、捕まるのも時間の問題だろう。
「そんな…。私、どうしよう」
「取り敢えず、何か尋ねられたら包み隠さず話す事だ。嘘を付くと、ベアルの為にならないからな」
ブンブンと勢い良く首を縦に振るアナと先生を残し私達は教室に返された。
「サーシャ、大丈夫?」
「うん。だけど、こんな事になるとは思わなかったわ」
「私もだよ。それより…あの魔法をかけられた人、大丈夫かな」
「精神系の魔法は強力で、魔法を解くにはかなりの時間がかかるんだ。…まぁ、この学園の教師は優秀だからね。心配無いよ」
クリスの言葉に、安堵する。
「クリスさんがそう言うなら安心ですね」
「だね。魔法に関しては、クリスは信頼出来るしね」
「ティア、魔法に関しては…ってどう言う意味?」
「え!?いや、その…!」
その後、教室に着くまで散々クリスに嫌味を言われ続けた。教室に戻ったら、クラスメートに本気で体調を心配される程に私はグッタリしたのだった。
本当に馬鹿にしてるよね、とクリスは言う。
(クリスの言う通りだ)
このアスカラ学園は、国の中でも1番大きく歴史ある学園だ。歴代の魔力持ちの幼い王族たちが通う、まさに第2の家と言える。それなのに、そんな場所で禁忌とされる魔法を使われたのだ。
ーーそれは、王族に対する侮辱に等しい。
一体、何の為に魔法を使ったのかは知らない。
だが、犯人はとても愚かな事をしたといえる。元よりそのつもりだが、王族は犯人を決して逃さない。
(それにしても、犯人は本当に馬鹿だよね。だって此処には、国1番の力や頭脳を持つ教師陣が沢山いるのにこんな事をするなんて)
きっと、捕まるのも時間の問題だろう。
「そんな…。私、どうしよう」
「取り敢えず、何か尋ねられたら包み隠さず話す事だ。嘘を付くと、ベアルの為にならないからな」
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「え!?いや、その…!」
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