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第3章
No.49 契約師②
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そんな契約師が街から少し離れた場所にある我が家に態々やって来た。そして、ご丁寧にお父さんが契約の依頼をしたと教えてくれる。
「………何する気だったの」
「え、やっ…その!」
狼狽えるお父さんを無視して契約師のロバートさんを家に入れる。
「すみません、お待たせしました」
「…え~と、大丈夫ですか?何ならまた後日、出直しますが」
「いいえ、お気遣いなく。それで?今回、父の依頼した契約はどんな内容ですか?」
にっこりと笑いながら問うと、ロバートさんは少し顔を青くして話し始める。
「えっと、今回の依頼内容は『ティア=ムーンライドは父親であるギルバート=ムーンライドの許可無く2泊以上する事を禁ずる。又、ギルバート=ムーンライドと彼が許可した以外の異性と半径3メートル以上近づく事も禁ずる』…と言う契約内容です」
思わず頭を抱えてしまう。
なんて内容なんだ。
学園は2泊どころか週末に実家に帰ろうとする以外、寮生活だ。それに、男女共学の学園なのに異性と半径3メートル以上近付けないなんて…。
(それって、学園に居場所無いじゃんっ!!)
「………すみません。今回の依頼はキャンセルでお願いします」
「…そうですね。また御用があればお呼び下さい」
「態々、すみませんでした」
ロバートさんは苦笑いをしながらも帰って行った。
ーーパタン
「………」
「………」
部屋に沈黙が流れる。
そして。
「~~~っお父さん!!」
「ごめんよ、ティア~~!!」
その日、家の外にまで私の怒鳴り声とお父さんの悲鳴が響いていたと後日、我が家にやって来たクリスに教えられた。
「………何する気だったの」
「え、やっ…その!」
狼狽えるお父さんを無視して契約師のロバートさんを家に入れる。
「すみません、お待たせしました」
「…え~と、大丈夫ですか?何ならまた後日、出直しますが」
「いいえ、お気遣いなく。それで?今回、父の依頼した契約はどんな内容ですか?」
にっこりと笑いながら問うと、ロバートさんは少し顔を青くして話し始める。
「えっと、今回の依頼内容は『ティア=ムーンライドは父親であるギルバート=ムーンライドの許可無く2泊以上する事を禁ずる。又、ギルバート=ムーンライドと彼が許可した以外の異性と半径3メートル以上近づく事も禁ずる』…と言う契約内容です」
思わず頭を抱えてしまう。
なんて内容なんだ。
学園は2泊どころか週末に実家に帰ろうとする以外、寮生活だ。それに、男女共学の学園なのに異性と半径3メートル以上近付けないなんて…。
(それって、学園に居場所無いじゃんっ!!)
「………すみません。今回の依頼はキャンセルでお願いします」
「…そうですね。また御用があればお呼び下さい」
「態々、すみませんでした」
ロバートさんは苦笑いをしながらも帰って行った。
ーーパタン
「………」
「………」
部屋に沈黙が流れる。
そして。
「~~~っお父さん!!」
「ごめんよ、ティア~~!!」
その日、家の外にまで私の怒鳴り声とお父さんの悲鳴が響いていたと後日、我が家にやって来たクリスに教えられた。
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