ちょっとハッとする話

狼少年

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陽は登らずに沈んでろ

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(そっちに行けばいいのかな……
それともあっち?
じゃあどっち?
ん?右?左?前?それとも来た道を戻るの?
右に行ったら何が待ってるの?)

「はい!!まいど!!道案内のイかれたカカシです。
 迷ってますね。
 呼んだ?呼ばれた?呼んでない?
 それでも出て来た、こんにちは。

右ですか?右に進むとですね……すぐに落とし穴。ズッポリハマってさようなら。
イジメ。だるい。行きたくない。学校なんかに学校なんか、何で行かないといけないの?
行かない選択は自由だけども、本当に行かない勇気はそれはそれで凄いモノだと思いますよ。ただ行かなければ今後の選択肢がぐぅーーんと無くなる。。道を外れるとはそう言う事です。

なら左ですか?
左に進むとですね……芸術の世界。
皆んなびっくり!トリックアート。
いいね♡の数で世界が変わる。そんな不安定な世界の中で人の評価だけを気にして生きて行くのは、凡人には到底無理な事でしょう。
いつか自分を見失って自暴自棄に陥る事間違いなし。
それでも天才なら、ズバッと飛び抜けて世に踊り出ていくでしょうけど笑笑

ならなら多数に無勢で真っ直ぐ行こうじゃありませんか?
敷かれたレールの上をただただ真っ直ぐに進んで行こうじゃありませんか?
でも知ってますか?
いつかそのレールは途切れるんですよ。
それぞれ長さは皆違いますが、必ず途切れます。
隣を一緒に歩いていた仲間達も、1人また1人と減って行く……右に左にまた会う日まで。もしかしたら来た道を戻っている仲間もいるかもしれません。

そしたら結局はアナタ達、君達、僕達、私達は自分で決めるんですよ。
       
       道を

いや…決めなきゃならない。
   決め切れずにウダウダしていたら、
時間は待ってはくれません。
人生の落伍者というレッテルを貼られて、
行き着く先は決して明るいモノでは無いと思いますよ。
 例えば…………

    この道だ!!!

    空き缶を拾おう……。。。

なんて事に。
それは望んだ道では無い筈です。

人生という名の大迷宮。
迷いに迷って行き止まり。
複雑化したこの情報社会に、弾かれぬよう、
置いてかれぬよう、皆が必死に道を探す。

あらま!!あらあら…もうこんな時期ですか。
そろそろ準備をしなくては……

え?何の??って、
そんなの決まってるじゃないですか。仮装ですよ。仮装。
渋谷のハロウィンパーティーに今年も参加する予定 はて……?
あぁそう?そうですか?
道案内をご希望の方はどうぞ見つけてみて下さい。

トンガリ帽子に緑の服、軍手軍足、
藁の身体に、
へのへのもへじ。

『祭りだ!祭りだ!パーティーナイト!!
 パリピ!パリピ!!のパーティーピーポーピーポーピーポーピーポッポ』

道を外れた若者達の道標。
イかれたカカシのご案内
                                                   」



       さぁ!!


  
   ハロウィンナイト 約束の時間だ。
   
今、その時に、その瞬間に酔いしれろ。
酒と音楽と、リズムを刻み、口ずさめ!!
軽快なミクスチャー、テクノミュージック
流せよD J。
怒りをぶつけろ!!心を解き放て!!

さぁ!!約束の時間だ。
     
    ハロウィンナイト!
    ハロウィンパーティー!

車なんてひっくり返しちまえよ。
ナイフ片手にズバズバやっちまえよ。
ジョーカー気取りで電車止めちまえよ。

今日はお祭りだ!パーティー!!
何をやっても許される。

リズムを刻め、身体を揺らせ、
恵まれたこの時代に
怒りをぶつけろ!!心を解き放て!!
今、その時、その瞬間に酔いしれろ!




朝になったら全て終わってしまうのだから。
















 
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