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天使の街
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ここは夜の公園、ホームレス達の溜まり場。
ベンチに座る酔っ払いの男が、天使の街に行った事があると言い出したお話。
「いや……いきなりだよ。いきなり目の前に現れてね。ちょっとそこ行く貴方、私達の街に来てみませんか?って言ってきたんだよ」
周囲のホームレス達の反応は上々みたいだ。
「最初はね。コスプレか、なんかだと思ったよ。だから俺はなんだいそりゃあ…あんた客引きかい?って言ったんだ」
「ほんであれかい?ぼったくられたって話かい?」
違う違う、と片手であしらい男は続ける。
「ほんまモンだったんだよ。本物の天使だったんだよ」
「またまたぁぁそんならあんた、一回死んどるって事かい?」
ホームレス達の間に談笑が起こるが、これまた違う違うと首を振る男。
「まぁ聞けって。天使ってのは本当にいるんだよ。俺はもうわかっちまったって訳さ、色々とね」
そう男が言うと、その場に居た老婆のホームレスがガタガタと震え出した。
「ばぁさん、俺が来たって事はわかるよな?年貢の納め時って事だ。観念して捕まんな」
そう彼は本当に天使の街に行き、堕天使ハンターになっていたのだ。
ー終ー
『時を戻そう』
「またまたぁぁそんならあんた、一回死んどるって事かい?」
ホームレス達の間に談笑が起こる、すると男はニヤリッと笑らった。
次の日の朝、公園にはホームレス達の姿は無く、ベンチの上には白い羽が一枚落ちていた。
ー終ー
『時を戻そう』
「ほんであれかい?ぼったくられたって話かい?」
「なんで言っちゃうのよ……オチを……」
男は一人しょげていたが、ホームレス達は楽しそうに笑っている。そんなに楽しく笑い合えるなら、まだまだ人生捨てたもんじゃ無いですね。公園の夜は賑やかに更けていく。
ー終ー
『時を戻そう』
「いや……いきなりだよ。いきなり目の前に現れてね。ちょっとそこ行く貴方、私達の街に来てみませんか?って言ってきたんだよ」
周囲のホームレスは、はいはい、酔っ払いの戯言かと思いそうそうに解散した。
ー終ー
『時を戻そう』
酔っ払いの男は公園のベンチの上で潰れていた。
天使の街に行っている夢でも見ているのだろう。
ー終ー
「ちょっとそこ行く貴方、私達の街に来てみませんか?」
ベンチに座る酔っ払いの男が、天使の街に行った事があると言い出したお話。
「いや……いきなりだよ。いきなり目の前に現れてね。ちょっとそこ行く貴方、私達の街に来てみませんか?って言ってきたんだよ」
周囲のホームレス達の反応は上々みたいだ。
「最初はね。コスプレか、なんかだと思ったよ。だから俺はなんだいそりゃあ…あんた客引きかい?って言ったんだ」
「ほんであれかい?ぼったくられたって話かい?」
違う違う、と片手であしらい男は続ける。
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「まぁ聞けって。天使ってのは本当にいるんだよ。俺はもうわかっちまったって訳さ、色々とね」
そう男が言うと、その場に居た老婆のホームレスがガタガタと震え出した。
「ばぁさん、俺が来たって事はわかるよな?年貢の納め時って事だ。観念して捕まんな」
そう彼は本当に天使の街に行き、堕天使ハンターになっていたのだ。
ー終ー
『時を戻そう』
「またまたぁぁそんならあんた、一回死んどるって事かい?」
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次の日の朝、公園にはホームレス達の姿は無く、ベンチの上には白い羽が一枚落ちていた。
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『時を戻そう』
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