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第4章 征服と反撃
4話 河田は許せない
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でも、どこから手をつければいいのかしら。
敵の本城を攻撃する武器もないし、攻撃にでる宇宙船もない。
そもそも、前回の戦争の敗因は、敵の本城になんにもダメージを与えられなかったこと。
そこで、なんとしても、敵の母星を壊滅しなければならない。
そして、次に、圧倒的に減った人類を元に戻す必要がある。
彗星で目が見えなくなった人は、網膜が焼かれ、現時点でどう対処していいかわからない。
そこで、脳をコントロールされている人、単に眠らされて血を抜かれている人から助ける。
ただ、それは敵の母星を壊滅した後に行う。
こういうシナリオが立てられた。
相手は、圧倒的な武器を持ちながら、これまでも、どこか抜けているところがある。
特に、圧倒的な威力の武器を過信しているのか、最後の詰めが甘い。
現時点も、日々の監視はあまりしていないし、自爆での攻撃で壊滅状態になった。
相手を徹底的に疑うということは苦手という欠点があるみたい。
「敵の母星に行く宇宙船も、攻撃する武器もないのに、どうしたらいいの?」
「敵の欠点は、相手を疑うことが手薄なこと。敵の母星に行く宇宙船や武器がなければ、敵のものを利用するしかないでしょう。」
「よく映画であった、敵の宇宙船に乗り込むとか?」
「それは難しそうね。どういうわけか分からないけど、これまで敵の宇宙船なんて見たことがない。今回は、特にそう。敵が見えない。」
「でも、血を運んでるんだから、何かあるのよ。」
「1つ提案していいですか?」
「どうぞ。なんでも言って。」
「あのう、敵もITのような手段で敵の惑星とかと連絡を取り合っているんだと思うんです。」
「多分、そうよね。」
「そこで、地球で発達したコンピュータウィルスに感染させて、敵の武器で、敵を攻撃するというのはどうでしょうか?」
「そんなに簡単にいくかしら。それなりに、コンピュータウィルスへの対処とか考えているんじゃない?」
「いえ、相手を疑うことに弱いんだから、やってみる価値はあると思う。あとは、敵の情報を読めること、敵の情報発信センターに入り込むこと、敵自ら敵を攻撃するコンピュータウィルスを作り、感染させること。ここまでやることがはっきりすれば、私達はやれる。」
このプロセスのなかで、1つ方針が変更された。
敵の情報発信センターに入り込むために、そこで作業している人間を味方につけること。
言い換えると、脳をコントロールされている人間を元に戻すことだった。
まず、私が研究所で働いていたとき、脳をコントロールされるのは男性だけと聞いていた。
だから、コントロールされている人は男性だけを調べればいい。
そこで、脳外科医や、麻酔医、ナース等の女性が集まった。
エッチの時に男性を後ろの女性数人が押さえつけ、男性の手足を縛る。
そして、脳外科医のもとに運び、頭蓋骨を切開し、線虫がいるかを調べる。
線虫がいれば、戦闘の時に使ったビームで線虫を排除した。
更に、血液を念入りにビームで洗浄し、球状のロボットを壊滅する。
ロボットがいなくなるまで拘束し、再度、脳内をチェックする。
これにより、脳内をコントロールされていない男性に改造しようとしたの。
幸いなことに、1回、この血の洗浄をすると、抗体ができるのか再発はしなかった。
しかも、コントロールされているときの記憶が残っていた。
だから、情報センターの場所、データの読み方・構造の知識も得ることができたわ。
そして、徐々に情報センターで働く男性に近づいていった。
その中で、ある日、河田という人から声をかけられた。
「あの、お嬢さん、最近、この施設でよく見かけるけど、どんなご用事ですか?」
「あなたは、どちら様ですか?」
「私は、この施設の所長の河田です。」
河田、どこかで聞いたことがある。
そういえば、亡くなった坂上さんが、河田という人にはめられたと言っていたような。
この施設の所長なら宇宙人の手下という可能性が高い。
同姓の人なんて大勢いるだろうけど、女の直感というのかしら。
この河田が、坂上さんを殺したんだと感じた。
そして、人間を捕獲するリーダー的な存在なんだと。
「人を探していて、以前、1晩を過ごした男性が忘れられなくて、また会いたいと思って探しているんです。結城さんというんですけど、ご存知ないですか?」
「この施設に結城という者はいないなぁ。いずれにしても、政府から男女は夫婦のような関係は持たないようにと指示が出ているから、探すことも許されていないんだよ。」
「でも、毎晩、彼のことが夢に出てきて忘れられないんです。どこにいるか調べられないでしょうか。」
「無理なんだよ。男性が少なくなり、貴女のようなことを認めれば、少数の女性に男性が拘束されて、人類の数を増やすことができなくなるでしょう。このことは政府からも通達されているから、ご存知ですよね。」
「分かっているのですけど。でも、政府の命令じゃ、仕方がないですものね。諦めます。お騒がせしました。」
「いえ、じゃあ、お気をつけて。」
「失礼します。」
周りへの命令などを見てると、彼は、やっぱり、かなり中枢の位置付けのように見える。
まず、この河田を排除しなければダメみたいね。
翌日から、味方に引き入れた男性達から、施設のレイアウト情報の収集を行なった。
確かに、河田は所長で、日本人の支配についてトップクラスの役割を果たしていた。
本来であれば、味方にするよう手術をしたいけど、警戒も厳しく拉致はできなさそう。
そこで、最終手段として、爆破により殺すことにした。
この計画は誰にやってもらおうか。希望者を募った。
そして、ある30歳ぐらいの女性が河田の殺害プロジェクトに手を挙げた。
「一ノ瀬さん、私がやります。」
「これは敵の中に飛び込み、殺される可能性もある、とても危険な行為なのよ。大丈夫?」
「分かっています。でも、あの施設は、脳がコントロールされている人で運営されているんですよね。実は、私の夫はこの前の戦争で宇宙人に殺されたの。しかも、子供にも宇宙人の弾丸が当たり、亡くなってしまった。宇宙人に脳が支配されているとはいえ、私の夫と子供を殺した人間が憎いのよ。そんな奴らは死んでしまえばいいと思っている。」
「わかったわ。できるだけ、貴女を守る武器を与えるから、生きて帰ってきてね。」
「ありがとう。」
「まず、女性というだけで入れないし、入っても捕まるから、男装してもらう。」
「わかったけど、どう施設にはいるの?」
「脳を取り戻した男性を通じて、清掃会社の車で裏口門から入る。そして、この施設の見取り図は、すでにその男性達から聞いて分かっているので、トイレの掃除をするふりをして、所長の河田の部屋の入口に直行して爆弾を置いてくるということ。この爆弾は、半径100mは粉々にできるから、部屋の河田を殺すだけじゃなく、そのビルも崩壊できるはず。」
「そうなのね。じゃあ、私は、髪の毛は切り、バストには布を巻くわ。伊達メガネをして、これならなんとか男性に見えると思う。じゃあ、明日にでも決行ね。」
「よろしくね。」
私は掃除道具を持ち、施設に入り込んだ。
河田がいる部屋に向って。
「見かけない人だが、誰だ?」
用心していたものの、見つかってしまった。
「今日から派遣されたトイレ掃除のスタッフです。少し迷ってしまったみたいで。」
「トイレは、この階にはない。下の階だ。間違えるな。」
「すみません。ありがとうございました。」
「何か、声が女じゃないか。」
「よく、間違えられるんですよ。本当に、この声には困ってます。」
「そうか。じゃあ。」
危なかったわね。確か、この階の先に所長室だったけど。
この階でうろつけないのなら、その真下の部屋に爆弾を置くしかない。
私は、誰もいない真下の部屋に爆弾をセットした。
その時だった。ドアが開き、男性達が入ってきた。
「やっぱり、お前は何か企んでるな。捕えろ。」
もう逃げられない。それなら、ここで自爆するしかないわね。
夫と息子と一緒にいた時間は、本当に楽しかった。
平和な時代に結婚して、1人の息子を授かった。
息子と公園で遊び、夫も暖かく接してくれた。
宇宙人の攻撃で、夫も息子も失ったけど、楽しかった時は覚えている。
苦労ばかりの人たちの中で、一瞬でも楽しい時間があった私は幸せ者。
そして、夫と息子を殺した人たちを、この手で殺せるなら本望ね。
もう心残りはないわ。
手に握ったボタンを私は押した。
その時、まばゆい光が放たれ、私に爆風が押し寄せた。
そして、夫と息子の笑顔が私の頭に浮かんだ。
施設の4分の1は崩壊し、所長室も、何も残らない程だった。
河田を殺せたわ。これで、復讐は果たせた。
じゃあね。私はここで退場するから。
敵の本城を攻撃する武器もないし、攻撃にでる宇宙船もない。
そもそも、前回の戦争の敗因は、敵の本城になんにもダメージを与えられなかったこと。
そこで、なんとしても、敵の母星を壊滅しなければならない。
そして、次に、圧倒的に減った人類を元に戻す必要がある。
彗星で目が見えなくなった人は、網膜が焼かれ、現時点でどう対処していいかわからない。
そこで、脳をコントロールされている人、単に眠らされて血を抜かれている人から助ける。
ただ、それは敵の母星を壊滅した後に行う。
こういうシナリオが立てられた。
相手は、圧倒的な武器を持ちながら、これまでも、どこか抜けているところがある。
特に、圧倒的な威力の武器を過信しているのか、最後の詰めが甘い。
現時点も、日々の監視はあまりしていないし、自爆での攻撃で壊滅状態になった。
相手を徹底的に疑うということは苦手という欠点があるみたい。
「敵の母星に行く宇宙船も、攻撃する武器もないのに、どうしたらいいの?」
「敵の欠点は、相手を疑うことが手薄なこと。敵の母星に行く宇宙船や武器がなければ、敵のものを利用するしかないでしょう。」
「よく映画であった、敵の宇宙船に乗り込むとか?」
「それは難しそうね。どういうわけか分からないけど、これまで敵の宇宙船なんて見たことがない。今回は、特にそう。敵が見えない。」
「でも、血を運んでるんだから、何かあるのよ。」
「1つ提案していいですか?」
「どうぞ。なんでも言って。」
「あのう、敵もITのような手段で敵の惑星とかと連絡を取り合っているんだと思うんです。」
「多分、そうよね。」
「そこで、地球で発達したコンピュータウィルスに感染させて、敵の武器で、敵を攻撃するというのはどうでしょうか?」
「そんなに簡単にいくかしら。それなりに、コンピュータウィルスへの対処とか考えているんじゃない?」
「いえ、相手を疑うことに弱いんだから、やってみる価値はあると思う。あとは、敵の情報を読めること、敵の情報発信センターに入り込むこと、敵自ら敵を攻撃するコンピュータウィルスを作り、感染させること。ここまでやることがはっきりすれば、私達はやれる。」
このプロセスのなかで、1つ方針が変更された。
敵の情報発信センターに入り込むために、そこで作業している人間を味方につけること。
言い換えると、脳をコントロールされている人間を元に戻すことだった。
まず、私が研究所で働いていたとき、脳をコントロールされるのは男性だけと聞いていた。
だから、コントロールされている人は男性だけを調べればいい。
そこで、脳外科医や、麻酔医、ナース等の女性が集まった。
エッチの時に男性を後ろの女性数人が押さえつけ、男性の手足を縛る。
そして、脳外科医のもとに運び、頭蓋骨を切開し、線虫がいるかを調べる。
線虫がいれば、戦闘の時に使ったビームで線虫を排除した。
更に、血液を念入りにビームで洗浄し、球状のロボットを壊滅する。
ロボットがいなくなるまで拘束し、再度、脳内をチェックする。
これにより、脳内をコントロールされていない男性に改造しようとしたの。
幸いなことに、1回、この血の洗浄をすると、抗体ができるのか再発はしなかった。
しかも、コントロールされているときの記憶が残っていた。
だから、情報センターの場所、データの読み方・構造の知識も得ることができたわ。
そして、徐々に情報センターで働く男性に近づいていった。
その中で、ある日、河田という人から声をかけられた。
「あの、お嬢さん、最近、この施設でよく見かけるけど、どんなご用事ですか?」
「あなたは、どちら様ですか?」
「私は、この施設の所長の河田です。」
河田、どこかで聞いたことがある。
そういえば、亡くなった坂上さんが、河田という人にはめられたと言っていたような。
この施設の所長なら宇宙人の手下という可能性が高い。
同姓の人なんて大勢いるだろうけど、女の直感というのかしら。
この河田が、坂上さんを殺したんだと感じた。
そして、人間を捕獲するリーダー的な存在なんだと。
「人を探していて、以前、1晩を過ごした男性が忘れられなくて、また会いたいと思って探しているんです。結城さんというんですけど、ご存知ないですか?」
「この施設に結城という者はいないなぁ。いずれにしても、政府から男女は夫婦のような関係は持たないようにと指示が出ているから、探すことも許されていないんだよ。」
「でも、毎晩、彼のことが夢に出てきて忘れられないんです。どこにいるか調べられないでしょうか。」
「無理なんだよ。男性が少なくなり、貴女のようなことを認めれば、少数の女性に男性が拘束されて、人類の数を増やすことができなくなるでしょう。このことは政府からも通達されているから、ご存知ですよね。」
「分かっているのですけど。でも、政府の命令じゃ、仕方がないですものね。諦めます。お騒がせしました。」
「いえ、じゃあ、お気をつけて。」
「失礼します。」
周りへの命令などを見てると、彼は、やっぱり、かなり中枢の位置付けのように見える。
まず、この河田を排除しなければダメみたいね。
翌日から、味方に引き入れた男性達から、施設のレイアウト情報の収集を行なった。
確かに、河田は所長で、日本人の支配についてトップクラスの役割を果たしていた。
本来であれば、味方にするよう手術をしたいけど、警戒も厳しく拉致はできなさそう。
そこで、最終手段として、爆破により殺すことにした。
この計画は誰にやってもらおうか。希望者を募った。
そして、ある30歳ぐらいの女性が河田の殺害プロジェクトに手を挙げた。
「一ノ瀬さん、私がやります。」
「これは敵の中に飛び込み、殺される可能性もある、とても危険な行為なのよ。大丈夫?」
「分かっています。でも、あの施設は、脳がコントロールされている人で運営されているんですよね。実は、私の夫はこの前の戦争で宇宙人に殺されたの。しかも、子供にも宇宙人の弾丸が当たり、亡くなってしまった。宇宙人に脳が支配されているとはいえ、私の夫と子供を殺した人間が憎いのよ。そんな奴らは死んでしまえばいいと思っている。」
「わかったわ。できるだけ、貴女を守る武器を与えるから、生きて帰ってきてね。」
「ありがとう。」
「まず、女性というだけで入れないし、入っても捕まるから、男装してもらう。」
「わかったけど、どう施設にはいるの?」
「脳を取り戻した男性を通じて、清掃会社の車で裏口門から入る。そして、この施設の見取り図は、すでにその男性達から聞いて分かっているので、トイレの掃除をするふりをして、所長の河田の部屋の入口に直行して爆弾を置いてくるということ。この爆弾は、半径100mは粉々にできるから、部屋の河田を殺すだけじゃなく、そのビルも崩壊できるはず。」
「そうなのね。じゃあ、私は、髪の毛は切り、バストには布を巻くわ。伊達メガネをして、これならなんとか男性に見えると思う。じゃあ、明日にでも決行ね。」
「よろしくね。」
私は掃除道具を持ち、施設に入り込んだ。
河田がいる部屋に向って。
「見かけない人だが、誰だ?」
用心していたものの、見つかってしまった。
「今日から派遣されたトイレ掃除のスタッフです。少し迷ってしまったみたいで。」
「トイレは、この階にはない。下の階だ。間違えるな。」
「すみません。ありがとうございました。」
「何か、声が女じゃないか。」
「よく、間違えられるんですよ。本当に、この声には困ってます。」
「そうか。じゃあ。」
危なかったわね。確か、この階の先に所長室だったけど。
この階でうろつけないのなら、その真下の部屋に爆弾を置くしかない。
私は、誰もいない真下の部屋に爆弾をセットした。
その時だった。ドアが開き、男性達が入ってきた。
「やっぱり、お前は何か企んでるな。捕えろ。」
もう逃げられない。それなら、ここで自爆するしかないわね。
夫と息子と一緒にいた時間は、本当に楽しかった。
平和な時代に結婚して、1人の息子を授かった。
息子と公園で遊び、夫も暖かく接してくれた。
宇宙人の攻撃で、夫も息子も失ったけど、楽しかった時は覚えている。
苦労ばかりの人たちの中で、一瞬でも楽しい時間があった私は幸せ者。
そして、夫と息子を殺した人たちを、この手で殺せるなら本望ね。
もう心残りはないわ。
手に握ったボタンを私は押した。
その時、まばゆい光が放たれ、私に爆風が押し寄せた。
そして、夫と息子の笑顔が私の頭に浮かんだ。
施設の4分の1は崩壊し、所長室も、何も残らない程だった。
河田を殺せたわ。これで、復讐は果たせた。
じゃあね。私はここで退場するから。
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