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王家編

6 食事

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私の心の中は慌てふためいていた。なぜなら、レミは私のどこを見て合わなかったと言っているのか不思議だったからだ。

ーどうして私が内心まずいと思っているのにこの子はわかるのー

そんな心の叫びがあった。レミは数秒の沈黙がありやがて言う。

「そんな気がしただけです!」

レミは笑顔で首を傾げながら言ってきた。少し怖いなぁと思いながらも言う。

「そう…あなたはメイド職について何年なの?」

「私ですかぁ…」

レミはそう言い手で年数を数え始めた。そんなに長く勤めているなら私の挙動を見ていたら異変に気付くな。そして、レミは私の方を向いて言った。

「うーんとですね…ざっと5か月です…!」

私は少し飲んでいた紅茶を拭きこぼした。

「大丈夫ですか!?シズク様!」

レミが早急に床にこぼれた紅茶をふき取る。私は口の周りに着いた紅茶を拭きながら言った。

「ごめんなさいね、ちょっと喉に…」

「そうでしたか…ゆっくりとちゃんと飲み込んでくださいね!」

レミは少し怒り顔を見せながら言ってきたので私はあははと小さくつぶやいたのだった。



時間は経ち、私はベットに横たわっていた。メイドのレミも部屋を出ていき部屋は私一人になった。
私は天井を見ながら考えいた。

本当にここにいていいのかと…

王様は私のことを預かってくれたが、こんな一般人を保護する意味などない気がする。

と考えていると、扉がノックされてやがて入ってくる。

「シズク様、お食事の準備ができました」

「わかりました」

私はそう言い、起き上がりレミの後をついて行った。
部屋の扉が開き、開いた先には大きな空間が広がっていた。
私はその空間に少し驚きながらも椅子に座る。

椅子に配置は、どうやら決まっているみたいだ。

王様、お姉様、お兄様が座っていた。この家族はお母さんはいないのか?と思いながら重い空気に耐えた。
やがて、王様が口を開いて言った。

「今日はシズクが入ってきた記念として乾杯しよう!」

そういい王様はグラスを掲げた。それに続いて二人も掲げた。私はわからずに戸惑っていると近くにいたレミが私の耳元で言った。

「シズク様…グラスを掲げてください」

そういわれてので私は三人の見様見真似で掲げた。そして、王様が大きな声で言った。

「シズクに乾杯!」

「「乾杯!」」

「…乾杯…」

私はよくわからずに小さく言った。目の前の料理に手を出そうとするとレミが再び私の耳元で言う。

「フォークは左手に、ナイフは右手に持つのがルールです。覚えてくださいね」

そういわれて私は言われて通りにもって使ったがどうも使い慣れていないせいか少しやりずらい。
私は少し苦戦しながら食べていると…お姉様が言った。

「シズク、今日一日どうだった?」

私は急に言われたので私は食べていたものを飲み込んで言った。

「なれるのが大変でした」

お姉様は、ふふと笑いながら再び前を向いた。すると、王様が言ってきた。

「シズク、お前は食べ終わったら少し話があるから残りなさい」

「わかりました。お父様」

そういうと、王様は笑った。私はお父様がそんなにダメな言葉だったのかと…少し考えてしまったが…

「…シズクそんなに硬くならなくていい父といいなさい」

それを聞いたお姉様がフォークとナイフを勢いよくおいて言った。

「お父様それはどうゆうことですか?!」

「そのままの意味だが…」

父…王様はとぼけた顔をしながら言った。どうやら、お姉様は呼び方に少し疑問を抱いているようだった。
すると、喚いているお姉様を横目にお兄様が言った。

「そんな、呼び方にこだわらなくてもシズクは一応今は王族だが期間を過ぎればただの一般人。部外者なんだからお父様なんて呼ばせるのは少し気が引けるだろ?」

「だけど…」

お姉様は、全く納得がいってなかった。ついに怒りが爆発したのか急に椅子から立ち上がり…

「お父様すみませんが…今日のところはもういいですわ」

「そんなことを言うなよ!」

「じゃぁ…」

そんな言葉をこぼしながらぶつぶつ小さな声で出て行った。
それを見ていた私以外の二人はいつもの光景なのか静かに見守っていた。

「父、あれはいつもの光景なんですか?」

「あぁ、あいつは昔から堅苦しくてな。どこで教育を間違えたのか…」

父は少しため息を交えながら言った。すると、お兄様が近づいてきて言う。

「シズク…美味しいかい?」

「はい。とても美味しいです」

「そうか…それはよかったなもっと食べるか?」

「いいのですか?」

「あぁ…父さんもいいよな?」

そう言いながら兄は父の方を見た。私も見たら父は笑顔でこちらを見ていた。いいと言うサインだった。
私は、目の前の料理を食べ切り新しい料理が来るのを待った。

その間…

「シズク様お口にソースが…」

そう言いながらレミは私の口周りを綺麗にしてくれた。

「ありがとう!レミ」

私がレミに笑顔で言うとレミもニコッと笑いながら下がっていった。
私は新しく来た料理に手を付けるのだった。
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