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一年生編

10 身体測定/春の遠足

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私は朝からテンションが下がっていた。なぜなら今日は身体測定だからだ。

身体測定が一番嫌いだ。私は嫌々測る場所に行く。
すると、マリスたちがいた。

「おはよう御座います、ソフィ様」

そう言い六人ほどが後から礼をした。

「そんなことしなくていいかな」と頭を上げるように手の動作をする。

私は思う。ヤクザの組長かと。

「今日は身体測定だね」

笑顔でニアに言われてしまう。私はそんな笑顔が輝いて見えた。

「そうだね」と低いトーンで返す。

エッセルが言う。

「何か嫌なことでもあった?」

「いや、別に…」

そう言うとエッセルは私を睨んで言う。

「何かあるでしょ?」

私は、隠し事は通用しないか…と諦めた。

「いや聞いてね…?」

私が言うエッセルは頷く。

「人に…あまり私の裸体見せたくないの…」

恥ずかしそうに言うとニアが悪い顔をして言う。

「ソフィってそんな一面あったんだね…ぐへへ」

最近ニアが壊れ始めてきている。ここで一撃入れなければ…そう思い私は伸びてくる手を払った。

「ソフィ…ひどいな…」と叩かれた手を押さえながら言う。

「普通です」と冷静に私は言う。

すると、女性の先生が来て言う。

「皆さん、これから身体測定です。今から紙を配るのでそれを持ってはかりにきてください」と言われて紙を渡された。日本の面影を感じた。

順番が来て測る…

私は…そんなに太ってなかった…

ニアが私の紙を見て言う。

「へぇ~140で…31キロ…ほほう」

私はすぐに紙を隠してニアの頭を叩く。

「馬鹿者!」

そう言うと周りの子達が反応する。マリスが寄ってきて言う。

「お腹…出てないですもんね…」

私は、マリスの手を叩き払った。
ここは、おじさんしかいないのかと思った瞬間だった。

身体測定が終わると遠足が始まる。

「皆さん、準備はいいですか?」

元気な先生に対して私は疲れた顔をする。
すると、ニアが言う。

「どうかしたんですか?」

「どうもないですよ」

適当に流しておいた。久々に、学校の外に出る。景色が新鮮だった。私はそんな景色に感動しながら歩く。すると、エッセルが私の耳元で言う。

「なんか綺麗ですね」

「そうね」

私は、相槌を打った。
着々と歩いていき大きな公園に着いた。

「これからは君たちで遊んでいいんだよ。どうぞ遊んできなさい」

そう言うと、他の子達は颯爽と遊具やらなんやら色々な場所に散らばった。
私は、本を持ってきていたので本を読むことにした。

先生はきて言う。

「君はいいのかな?」

「いいです」

きっぱりと言う。先生は少し戸惑いながらもマリスの方に行った。

「君たちは何するのかな?」

そんな優しい口調に対して厳しい口調で言う。

「何もしません。ソフィ様のお近くにいるだけでいいのです」

「えっ?」

先生は困惑していた。そんな先生を横目に私は読書をしていた。先生が再びこちらにきて言う。

「君ってそんな権力ある子なの?」

「いや…別にそんなことはないですが…なんかボディガードができました」

そう言うと先生は戸惑いながら場を去っていった。
私は読書を楽しんでいると…

「ソフィ様、私たち座ってもよろしいですか?」

「いいわよ、お話ししましょう」

その後、マリスたちとお話をしながら読書をした。
時間はあっという間に過ぎていった。

「もう時間です集まってください」

そう言いみんなは集まり学校に帰る。
久々に見る夕日が綺麗だった。

「綺麗…」と独り言のように言うと…ニアが…

「綺麗だよね…」

私の独り言に対して反応してくれた。
学校に着き先生は言う。

「明日は学校がお休みなので…寮の外へ出てもいいです。家に帰ってもいいですが…家が恋しくならないように…」

みんなは「はーい」とと言い解散となった。

私は二人と部屋に戻り、ベットにダイブする。

「明日は休みだって…どうする?」

ニアが急に行ってくる。

「どうもこうも…何もしないけど…?」

そう言うとニアは言う。

「ソフィの家に行きたい!」

「えっ?」

私は急に言われたから戸惑った。
私は考える。そして出す。

「親に電話してくるわ」

そう言い部屋を出た。親がそんなこと許してくれるわけないだろう。
私は電話機の前まで来て覚悟を決める。

「もしもしお母様?」

「お母様ですけど、どうしました?」

「明日は休みなんだけど…」

「はい」

「お友達連れてお家行ってもいいかな?」

「うーんいいけど、何人?」

「二人…」

「いいわよ」

「ありがとうお母様」

そう言い私は電話を切った。お母さんがあんなにも簡単に言ってくれるなんて…思ってもいなかった。

部屋に戻り言う。

「行けることになったわ」

そう言うとニアは喜んでエッセルは喜んでいいのか迷っていた。
家に友達呼ぶなんて私は初めてだから楽しみだ。
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